ライトキャストによる最近の調査によると、AIが給与の上昇に与える影響は多くの人が思っている以上に大きいという。調査報告では次のように述べられている。
「非IT職の求人で生成AIスキルを求めるケースは、2022年から2024年にかけて9倍に増加した。生成AIエンジニアの求人では7倍、その他のIT職では35倍に増加した」。
しかし、キャリアや労働市場で目立つために必要なのはAIスキルだけではない。同報告では、生成AIの専門性を補完する複数の認定資格が明らかにされた。これらは、マネジメント職やリーダー職だけでなく、管理職の責任を持たずにキャリアアップを目指す専門職にも有用である。
興味深いことに、テクノロジー企業や金融・経営コンサルティング企業において最も求められている資格はMBA(経営学修士)であり、それに続く、9つの「学位を伴わない資格」がライトキャストの報告で示されている。
約1500万円以上を目指す人が履歴書に加えるべき3つの認定資格
その中から、AIスキルを補完し、年収10万ドル(約1500万円)以上を実現するために取得を検討すべき3つの資格を紹介する。
(1)CISSP認定資格
CISSP(Certified Information Systems Security Professional)は、サイバーセキュリティおよび情報セキュリティ分野で人気の高い認定資格である。国際的に認められ、サイバーセキュリティ分野で最も高く評価されている団体であるISC2が、この資格をはじめとする各種セキュリティ研修プログラムを提供している。
この資格の評価は非常に高く、私の調査では、レディットのユーザーのあいだでも「CISSPを取得することは、年収10万ドル(約1500万円)未満から10万ドル超に到達するための最も確実で簡単な方法の1つだ」との意見で一致している。あるユーザーは「試験合格から2週間以内に採用された」と述べ、別のユーザーは「長年の実務経験があったが、資格を取得したことで短期間で給与レンジの上限に跳ねあがった」とコメントしている。
高収入が見込める職種:
・最高情報セキュリティ責任者(CISO):平均年収38万4435ドル(約5877万円)
・サイバーセキュリティエンジニア:平均年収12万7337ドル(約1947万円)
・ITリスクマネージャー:平均年収14万5339ドル(約2222万円)