ゲーム関連のデータ企業を創業したヨスト・ファン・ドルーネン氏は任天堂について、常に最も楽しいものを作ることに重点を置いてきたと分析。また、決してやらなかったのは、「自らをテクノロジー企業と勘違いすることだ」とも指摘する。 任天堂の「楽しさ」へのいちずなこだわりが、ドンキーコングやスーパーマリオといったキャラクターをポップカルチャーの象徴へ変貌させ、創業136年の同社を時価総額1000億ドル超の世界的なゲーム帝国に成長させた。この成功は、最新の技術を盛り込んだ次世代機を定期的に投入してソフト販売を促進するという従来のゲーム企業経営の常識にも一石を投じている。 匿名を条件に語った複数の関係者によると、任天堂はスイッチ2の発売を繰り返し延期した。スイッチ2と共に発売するゲームの完成度を高めるため、開発陣がさらなる時間を求めたためだという。米国任天堂の社長を務め、2019年に退任したレジー・フィサ