描く人へ こうの史代 中学生の如月深雪は帰宅後、ひとり漫画を描いているのだが…。 胸に迫る「描く」と言う行為の深淵。漫画家生活30周年を迎えたこうの史代が贈る最新読切!
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ライブペインティングで「名探偵コナン」をオマージュした絵を描く漫画家、こうの史代さん=京都府福知山市東中ノ町の福知山シネマで2025年6月29日午後1時33分、庭田学撮影 「この世界の片隅に」などで知られる漫画家、こうの史代さん(56)が29日、京都府福知山市内の映画館「福知山シネマ」でライブペインティングを行い、青山剛昌さん原作の「名探偵コナン」をオマージュした絵を描いて観覧者を驚かせた。映画館は「こうのさんのファンも、青山さんのファンもびっくりしたと思う」。作品は懸垂幕で映画館外壁に掲げられる。こうのさんは「映画館に飾ってもらうなら映画の宣伝がいい。人気があり、みんなに親しまれるコナン君になりました」と話した。 福知山市在住のこうのさんが企画した「まちなかお絵かきプロジェクト」の一環。縦330センチ、横76センチの作品で、コナンと登場人物の毛利蘭を描いた。
もしかりにどんなに親しい間柄であっても、 究極的には、どこまで行っても他人なので、 すべてをわかりあえることは、残念ながらあり得ない、というのが頑なな事実としてある。 ただし、そこから、「所詮は他人同士、わかりあえなくてもしかたがない。人は人とわかりあえない」 というふうに結論して理解を拒むのではなくて、 「誰しもが、他人とわかりあえない」として、 どこまでいっても絶対わかりあえない」という共通点をもつ者同士だとして理解する方向に向かう。 異なることが唯一究極の共通点だなんて矛盾してるっぽいし ちょっと寂しいじゃないかと思うが、それが事実なのであって それを真っ向から肯定してくるので、 のんきなお話のように見えるのに、なんとなく怖い感じかすることがある のだと思う。
ほんとうに苦しいとき、指一本すら動かせない。起き上がることはもちろん、眠ることすらかなわず、「早く終わりにしたい」という気持ちで一杯になる。 そういうときに、寄り添ってくれる本がある。 もちろん、辛いときは本なんか読めない。それでも、「あそこにあれがある」と思える本、読まずとも握りしめられる、お守りのような一冊がある。私にとってのお守りとなる本は、クシュナー 『なぜ私だけが苦しむのか』 と頭木弘樹 『絶望名言』 だ。 これに、本書を追加したい。予感として、ほんとうに辛い日が来ることは分かっている。こんな日々が続くわけがない。出会ったならば別れがあるし、存在するなら(それが何であれ)失われる日が来るだろう。 そのときに、この人のお話を思い出したい。 舞台は現代日本、新型感染症による不安が充満する、少し前の日々を描いたものだ。主人公は麻木あい、スーパーで働きながら、「ワクチンは毒」とする夫との
この『平凡倶楽部』、こうのマガジンのような風合いでこうのさんがさまざまな文体や描線、フォント、レイアウト、紙質を駆使して展開されるとても濃厚な一冊になっているんですが、こうのマンガでずっと気になっているのが、顔と体の縮尺です。 こうのマンガの人物たちは顔がやけに大きい。手や足が顔にくらべて小さい。 これはなにを意味するのか。 わたしがおもうのは、こうのマンガにおいては、実は身体性というのはそれほど大事ではないのではないか、ということです。大事でないありかたにおいて〈大事〉があらわれているのではないか。 たとえばこうのマンガではその一見ほわっとしたタッチの絵に対して、濃厚な性描写がなされますが、ただそれが絵として、身体としてあらわされるのではなく、関係として、ことばのやりとりのなかで浮かび上がってくる。 かれらにとってセクシュアリティは、顔=描線=表情=ことばにある。 身体をあえて稀釈したう
すばらしい。 うつくしく、かなしく、おそろしく、そして希望にみちた作品。 漫画界この10年の最大の収穫、というオビの文句は、あながち誇張ではない。 夕凪の街 桜の国【新装版】 (ゼノンコミックスDX) 作者:こうの史代 コアミックス Amazon 作者は、ほぼ、ぼくと同世代で、完全な戦後世代である。戦争や原爆の体験はおろか、その「におい」さえも体感できない世代だ。戦後世代にとって、あの時代の「リアル」をどうとらまえて形にするか、苦闘が続けられている。そのみごとな結晶の一つが本作だ。 戦後世代は、戦争を体験した世代には有効だった表現を、ともすれば「力みすぎ」といったように受け取ることがある。逆に、力をぬきすぎたり、奇をてらうと、届かない。戦後世代にとどける「戦争漫画」というのは、思いのほか難しい。実在したリアルをどう内面のリアルへと結晶させるか。こうの史代はこの課題にみごとに応えた。 こうの
約1300年前に書かれた日本神話を現代に生まれ変わらせた、町田康さんの『口訳 古事記』が話題です。本書の刊行を記念して、町田さんと、漫画『ぼおるぺん古事記』の著者・こうの史代さんの初対談が叶いました。古事記の世界を関西弁で口語訳した町田さんと、ボールペンで漫画化したこうのさんに、古事記の魅力と、それぞれの表現方法について語り合っていただきました。(「コトゴトブックス」で配信中の全編動画から、一部を抜粋してお届けします。) 古事記との出会い 町田 『口訳 古事記』を出したことでいろんな取材をしていただいていると、まず聞かれるのが、「なんで古事記やねん」と。なので今回は僕がまず聞いてみたいんですが、こうのさんは「なんで古事記」だったんですか? こうの 古事記はもともと大好きで、いつか漫画にしたいと思っていたんです。最初に好きになったのは小学一年生のときで、『日本の昔ばなし』という子供向けの本に
こうののデビューから現在までを網羅した大規模な回顧展は今回が初めて。500枚以上のマンガ原画をはじめ、膨大な挿絵原画、絵本原画、作品のコンテや脚本、ブログ「こうのの日々」に登場するスケッチブック、制作風景を記録した初公開の映像まで、こうのの全貌に迫る展示が並ぶ。展示は連載作品の場合は1話単位、短編は全ページを基本に展示。こうのが構成したストーリーを分断せず、制作しているそのときのマンガ家の気持ちを体感することができる。またこうのが金沢21世紀美術館に来館し、金沢を歩き、感じたことをまとめた「あとがき」が展示スペースの最後に展示される。 会場ではこうのによるイベントも実施。5月2日にはこうのと今回の原画展を監修した小説家の福永信によるトークショーが開催される。さらに5月3日・20日・21日にはこうのがライブペインティングを行う。各日11時頃からスタート予定だ。石川・香林坊東急スクエア内の映画
「般若心経」をテーマに 執筆の経緯は 1年2カ月かけて数ページずつブログで公開された漫画が、一冊の本になりました。こうの史代さんが黒色と空色の2色で描いた『空色心経(そらいろしんぎょう)』です。執筆の経緯を詳しく聞きました。 「般若心経」をテーマに 『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』『ギガタウン 漫符図譜』などの著書で知られるこうのさん。 4月に発売された長編ストーリー漫画『空色心経』は、有名なお経「般若心経」をテーマにした作品です。 コロナ禍の日本と、紀元前のインドの、2つの物語が絡み合いながら展開。 300字弱でまとめられている般若心経の文言に沿って、それぞれの物語が進み、時空を超えて交わります。 日本の物語を黒色で、インドの物語を空色の万年筆で描画。 2色漫画という点も珍しいですが、発表方法も斬新でした。 事前に書籍化を発表し、2023年12月から1年2カ月かけて、数ページずつ
こうの史代が葛藤を打ち明ける「この世界の片隅に」ドキュメンタリー、武田一義も出演 2022年3月13日 21:18 635 69 コミックナタリー編集部 3月15日21時よりNHK BSプレミアムで放送されるドキュメンタリー番組「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」では、「『この世界の片隅に』~戦後世代が描く“戦争”~」と題し、こうの史代「この世界の片隅に」にスポットが当てられる。 主人公・すずを中心に、戦時下を生きる市井の人々の日常を描いた「この世界の片隅に」。番組ではこうのが同作を描くまでに抱いた、戦争、原爆との向き合い方をめぐってのさまざまな葛藤を打ち明ける。また、こうののマンガに影響を受け、パラオ・ペリリュー島での日本軍の戦いをテーマに、島での兵士の様子をユニークに描いた「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」の武田一義が出演する。 さらに劇場アニメ「この世界の片隅に」のヒットを見て、第
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