本特集は、現場の見える化の基準を適切に見直し、成果を上げた事例とその着眼点を掘り下げている。まず第1回は半導体切断装置最大手、ディスコにおいてなぜ基準の見直しが必要だったのかをトップに聞いた。第2~第4回は同様に事例編として1社ずつ取り組みを紹介していく。第5~第9回のノウハウ編は、見直しに必要な5つの視点を解説する。 ※ ※ ※ ディスコは半導体切断装置で国内最大手。生産部門から管理部門まで、あらゆる現場で改善に励む「PIM(パフォーマンス・イノベーション・マネジメント)活動」を2004年から展開している。 関家一馬代表取締役社長兼技術開発本部長(写真1)はトップ自らPIM活動を盛り上げる行動派。同社では活動の改善事例や現場での悩みごとを共有する15のPIM活動推進委員会が毎月1回開催される。関家社長はその全てに顔を出すようにしている。 そんな関家社長は、PIM活動が始まってから2年