ナインティナインの岡村隆史をはじめ、多くの芸人が誤解している。 電波は有限の天然資源であり、国家が管理する公共のインフラだ。 にもかかわらず、彼らは「嫌なら見るな」と言い放つ。 だが、その考え方こそ放送事業の根本を誤解している。 電波法は、電波利用の目的を「公共の福祉の増進」と明記している。 放送法第一条も同様に、「放送を公共の福祉に適合させ、その健全な発達を図る」と定める。 つまり、電波は芸人の“表現の自由”を保証する道具ではなく、国民の共有財産なのだ。 放送内容は本来、教養・教育・報道・娯楽の四本柱。 娯楽はあくまで補助的要素であり、民間放送の経済的持続性を保つための“免罪符”にすぎない。 お笑いの悪ふざけを垂れ流すために電波を貸しているわけではない。 かつては新聞や掲示板しか情報伝達の手段がなく、テレビの電波は“神の道具”だった。 だがいまやインターネットがある。 もし「公共の福祉」