ここさいきん縁あってバレエを見る機会があり、コンテンポラリーバレエを見ている時間が嫌いではないことに気付いた。 なにか分かるとかそういうことではない。だいたいバレエについてはほとんど素人だ。 確かに、テーマとの関連が感じられることもあるし、個々の身体の動かし方に目を奪われることもある。テレビだと前後に簡単な解説が付くようなこともあり、そういうのを聞いているのも楽しい。しかしおそらくただ見ているのが良いのだ。 思うに、特になににも考えを巡らせずに鑑賞できる時間というのが好きなのだと思う。 どうも身の周りのあらゆることについてついなにかを考えてしまうくせがあり、こういう時間を与えてくれるものは意外と少ない。 私にとってそういう位置付けにあるものの1つに、パウル・クレーの絵がある。 アイコンなどにはいわゆる天使シリーズのものを使ったりしている(していた)が、実は抽象性の高い(といって良いのだろう