白紙化地球を表現するための“無”の音 ──今回のサウンドトラックは、第2部の終章に向かっていくところで「奏章 オーディール・コール」の「奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション」までの楽曲が中心となっています。芳賀さんは「奏章」の音楽についてどんなふうに制作を始めたのでしょう? 全体を貫く楽曲としては、3つ目のターミナルBGM「into the end」を終章に向かっていくイメージで作ったのですが、一方で奏章の各シナリオはライターさんにとって第2部の集大成のような側面もありますから、そのほかの楽曲は奏章全体の連続性を意識するというよりも、シナリオごとに「とにかく妥協せずに、求められているものをしっかり作ること」をテーマにしていきました。奏章に至った“因果”というものはありつつも、それぞれの世界観をしっかりと表現できるように注力しました。 ──全体像よりも、1つひとつのお話に注力し