「妖怪百鬼夜号」計画 [ENTER] 友人から譲り受けた一台の軽自動車。 走行距離は7万キロ。マニュアル・トランスミッション。 車検が切れ、あとはもう廃車を待つだけの 薄汚れた旧型ダイハツMIRA。 およそ乗用車としての商品価値はなかった。 しかしエアブラシ修行中の私の目には、 「キャンバス」として魅力的な素材に映った。 描きてェ。 なんでもいいから描きてェ。 ボディ全体にびっしりと。 さて何を描こうかと考えた時、 閃光のように脳裏をよぎったその計画は 我ながらサイコーにバカげていた。 やろうじゃないか、ソレを。 こんな事、きっと誰も考えやしない。 だからこそやる価値があるのだ。 「ヤツら」を描く。 ショートカット 第一章 「よせばいーのに製作開始」 第二章 「完成!・・・そして」 第三章 「ついでに内装改造計画発動」 第四章 「惨劇”壱”・・・鵺の受難」 第五章 「晴