こんにちは!
暮らしの「ちょっと困った」を解決、柴山金物店です。
あれ?鉄パイプの切り口、気づいたらもうサビてる・・・
外構やフェンス、看板支柱、配管・・・etc.屋外で鉄を使う仕事をしていると「このカットしたばかりなのに、もう赤サビが出てきた・・・」なんてことありませんか?
実はこれ、切った部分からメッキ層がなくなってしまうことが原因です。鉄の表面を守っていた亜鉛メッキが削れてしまうとそこから雨や湿気が入り込み、ほんの数日でもサビが広がってしまいます。
そんな時に活躍するのが【ローバルスプレー】。ただの“銀色スプレー”ではなく本物の亜鉛をたっぷり含んだ防錆剤で、スプレーするだけで「亜鉛めっきと同等の防錆効果」を発揮します。
つまりローバルは鉄を守るための“代用メッキ”のようなもの。鉄の代わりに亜鉛が先に酸化してくれることで、鉄そのものの腐食を防ぐ仕組みになっています。
現場では溶接部や切断面、メッキの補修などでプロ職人も愛用。そして中でも「ローバルシルバー(RS)」は、見た目もきれいに仕上がる“仕上げ用スプレー”として人気があります。この記事ではローバルスプレーの基本からローバルシルバーとの違い、そして普通のサビ止めとの比較まで初心者にも分かりやすく解説していきます。
🔍目次
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ローバルスプレーとは?
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ローバルシルバー(RS)の特徴と使いどころ
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油性ラッカースプレー(シルバー)との違い
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まとめ:仕上げも美しく、防錆もばっちり!
1. ローバルスプレーとは?
ローバルスプレーはひと言で言うと“スプレーするだけで亜鉛めっきと同じような防錆効果を得られるスプレー” です。
通常、鉄をサビから守るためには「亜鉛メッキ」という加工を施します。
ところが現場で切断したり溶接したりすると、メッキ層が剥がれて鉄がむき出しになってしまいます。その状態で放置すればあっという間にサビが広がるのは言うまでもありません。そんな時に登場するのがローバルスプレーで、このスプレーには金属亜鉛がたっぷり(83%以上) 含まれており、塗布すると鉄の表面に「亜鉛の皮膜」が形成されます。
🔧 ローバル=“スプレーでできる亜鉛メッキ”
ローバルはただの塗料ではありません。見た目こそ銀色の塗料のようですが、仕組みはもっと本格的です。亜鉛が鉄よりも先に酸化することで、鉄の腐食を防ぐ「犠牲防食(ぎせいぼうしょく)」という原理で働きます。つまり鉄の代わりに亜鉛が“犠牲”になってサビてくれるんです。この働きによって鉄が長期間サビにくくなります。
🪛 使用できる場面の一例
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亜鉛メッキ鋼材の切断面・溶接部の補修
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フェンス・鉄骨・看板支柱などの屋外鉄部の防錆
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車両・配管・重機などの金属部補修
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海沿いや工場など、湿気・塩害の多い環境の防錆
つまり「鉄がサビそうなところ」ならほぼどこでも使えるのがローバルスプレーの強みです。
2. ローバルシルバー(RS)の特徴と使いどころ
当店でも在庫し、ローバルシリーズの中でも人気が高いのが「ローバルシルバー(RS)」。一見するとローバルスプレーと同じような銀色の缶ですが、実は役割が少し違うんです。
🧴 ローバルシルバーは“仕上げ用スプレー”
ローバルシルバーは、名前のとおり銀色の仕上げ塗料タイプ。ベースとなる防錆力の高い「ローバル(灰色)」の上に塗ることで、
・見た目をよりきれいに整える
・紫外線や酸素、水分の侵入を防ぎ、さらに耐久性を高める
という2段構えの防錆効果が得られます。
つまり、ローバルが「守るための塗料」だとすれば、
ローバルシルバーは「見せるための仕上げ塗料」といえます。
⚙️ ローバルシルバーの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 主成分 | アルミ顔料入りの亜鉛リッチ塗料 |
| 仕上がり | 美しい銀色(メッキのようなツヤ) |
| 役割 | ローバル塗装部の上塗り・単体使用も可 |
| 防錆力 | ローバルよりは少し控えめだが、通常の塗料より強力 |
| 使用感 | スプレー式でムラになりにくく、乾燥も速い |
🪛 どんな場面で使うのがおすすめ?
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メッキ鋼材の切断面や溶接部を見た目よく仕上げたい時
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銀色のフェンスや看板支柱の補修・色合わせ
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ローバル塗装後のトップコート(上塗り)として
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屋外の鉄部や構造物で紫外線劣化を防ぎたい時
見た目を整えるだけでなく上塗りとして使うことで、雨・風・日差しからローバル層を長持ちさせることができます。ローバルシルバーは、防錆+美観の両立ができるスプレーです。普通のシルバースプレーでは防錆力が足りないけれど、灰色のローバルだと見た目がちょっと…という場面にピッタリ。現場でもDIYでも「仕上げをきれいにしたい鉄部」にはこれ1本でOKです。
3. 油性ラッカースプレー(シルバー)との違い
「銀色で仕上げるなら、普通のラッカースプレーでも同じじゃないの?」そう思う方も多いかもしれません。確かにローバルスプレーも油性ラッカースプレーも銀色で見た目はそっくり。ですが中身と性能はまったく別物です。
🧪 中身の違い:塗料と金属の差
ラッカースプレー・・・“見た目をきれいにするための塗料”であり、塗膜が薄く、紫外線や雨風で早く劣化してしまいます。
ローバルシルバー・・・金属亜鉛が鉄の代わりに酸化することでサビを防ぐ“電気的な防錆”が可能。同じ銀色でも、防錆力は桁違いです。
⚙️ 実際の使い分けイメージ
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| 銀色でツヤを出したいだけ | 油性ラッカースプレー |
| 鉄をしっかり防錆したい | ローバルスプレー |
| 防錆も見た目も両立したい | ローバルシルバー(RS) |
例えば屋外で使うフェンスや支柱を補修するなら、ラッカースプレーでは一時的にきれいになっても数ヶ月後にはまたサビが出ることが多いです。ローバルスプレーなら見た目は少しマットでも内部から鉄を守ることができます。
💡 注意点:ラッカー塗料の上からローバルを吹かない
油性ラッカースプレーは樹脂膜を作るタイプなので、上からローバルを塗ると密着不良(剥がれやムラ)を起こす場合があります。もし併用するなら先にローバル → 仕上げにローバルシルバーの順番が基本です。
🧩 まとめると…
見た目が同じ銀色でも、
この構造の違いが防錆効果の差を生んでいます。屋外や雨ざらしの鉄部を長持ちさせたいならローバル系スプレーのほうが圧倒的に実用的です。
4. まとめ:仕上げも美しく、防錆もばっちり!
鉄は放っておけば必ずサビる――。
だからこそ“どう守るか”がとても大切です。ローバルスプレーはただの塗料ではなく亜鉛そのものが鉄を守る「電気的な防錆剤」。溶融亜鉛メッキと同等の防錆効果をスプレー1本で再現できるのが最大の魅力です。特に屋外で使うフェンスや鉄骨、配管、看板支柱・・・etc.切断や溶接のあとにローバルを吹くだけでサビの進行をぐっと抑えられます。そして「ローバルシルバー(RS)」を仕上げに使えば、防錆性能を保ちながらめっきのような自然な銀色の美しい仕上がりに。機能性と見た目、どちらも妥協しない補修が可能になります。
🪛ローバルを選ぶポイント
| 用途 | おすすめ製品 |
|---|---|
| 防錆を最優先したい | ローバルスプレー(灰色) |
| 防錆+見た目を両立したい | ローバルシルバー(RS) |
| 一時的な見た目補修のみ | 油性ラッカースプレー(シルバー) |
現場の環境や仕上がりの希望に合わせて使い分けることで鉄部を長持ちさせることができます。ローバルシリーズは、プロの現場でも信頼されている防錆スプレーです。溶接部・切断面・屋外の補修など、「ちょっとしたサビ」を放置せず早めに処理しておくことが、長期的に見れば一番のコスト削減につながります。もし「どのタイプを選べばいいかわからない」「実際の使い方を知りたい」などありましたら、柴山金物店にお気軽にご相談ください。現場での実際の使用事例や在庫状況をもとに、最適な製品をご案内します。
🏠【店舗情報】
店名:株式会社 柴山金物店(しばやまかなものてん)
住所:〒329-2161
栃木県矢板市扇町1-6-2 (https://maps.app.goo.gl/JqnLSVZUwNEYoTe46)
電話:0287-43-5453
FAX:0287-43-3006
営業時間:月〜金 7:00〜18:00/土 7:00〜17:00
定休日:日曜・祝日
ブログ:[柴山金物店のブログ](https://shibayama.hatenadiary.com/)
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