11月上旬、大阪市立美術館で開催中の特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」を鑑賞するために大阪天王寺にやってきました。
今年3回目の訪問の大阪市立美術館。
GW中に大阪関西万博に行きましたが、大人気だったイタリア館は入場できず心残りだったところに、閉幕後大阪市立美術館にてイタリア館で展示されていた「ファルネーゼのアトラス」などを展示した特別展が開催されると知り、チケット発売日にART PASSサイトで無事チケットをゲットしました。
予約サイトは込み合っていたものの、発売から数時間経過した時点ではどの日時も予約可能になっており、平日の開館時間9:30入場の予約を入れました。
当日9:00に美術館に着くとすでに来場者の列ができていました。
開場時間9:30になり、スムーズに入場できました。展示に入ると真ん中に「ファルネーゼのアトラス」が展示されており、360°どこからも見学できました(もちろん写真撮影可能)。
正面から
(人が写りこんでいる部分をなるべくカットするため、アップの写真になります)
この彫刻はギリシャ神話に登場する巨人アトラスが天球儀を肩に抱える姿を表現しています。
後ろから
横から
抱えている天球儀は宇宙を外側から見た視点で作られていて、古代ギリシャの星座絵が浮き彫りで描かれています。
まずは一通り写真を撮ったのち、後ろからじっくり像を観察しました。
大理石の美しさ、肉体の力強さ、そして髪の毛や天球儀に描かれた星座の繊細さに魅了されました。
像は1546年頃にローマのカラカラ浴場で発見されたのち、名門貴族のファルネーゼ家の宮殿に長く飾られ、現在はナポリ国立考古学博物館にあるとのことです。今回、大阪で見ることができてよかったです。
続いての展示はラファエロの師匠であるピエトロ・ペルジーノ(Pietro Perugino)作の「正義の旗」。上下2段で構成されています。
色彩豊かで透明感があり、優しい雰囲気の絵で心が和みました。
最後はレオナルド・ダ・ヴィンチの素描である「アトランティコ手稿」。「金箔製造機」、「紡績機」、「建築習作のスケッチ」、「合成影の研究」についてのノートが公開されていました。
展示は以上になります。これらの作品は今までイタリア国外では初めての展示、または非常に珍しいということで、この特別な機会に日本で見ることができてとても満足でした。
この後、正倉院展に行く予定だったのですが、チケットを予約するのを先延ばしにしていたら気づいた時には売り切れていました。残念。やはり行くと決めたらすぐにチケットを取るべきですね。来年は必ず発売日に購入することにします。