コース: クリティカルシンキング

大きな問題を小さな問題に切り分ける

コース: クリティカルシンキング

大きな問題を小さな問題に切り分ける

クリティカルシンキングのプロセスは、 最初に大きな問題を 小さな問題に切り分け、 解決しやすくすることから始めます。 問題を切り分ける作業には 時間がかかりますが、 解決策を検討する際にとても有益です。 どのような提案や解決策を進めるべきか、 また、それらがより大きな問題の解決に どのように役立つかがよくわかるからです。 例を示しましょう。 現在、会社の利益が低下しているとします。 これはとても大きな問題です。 この問題自体の解決は難しいため、 問題を細分化していきます。 利益の問題には2つの要素があります。 収益が減っている、コストが増えている、 あるいはその両方です。 しかし、これらの問題も 直接解決するにはまだ大きいので、 収益の問題を細分化して 収益減少の原因を考えましょう。 原因は販売数量の減少、または販売価格の低下です。 販売数量の問題は、さらに細分化できます。 既存顧客の購入数量が減っている、 または見込み客への販売数量が 減っていることが考えられます。 コストが増えている原因としては、 原料の価格が上昇しているか、 購入量が増加している可能性があります。 原料の価格が上昇している場合は、 基準価格が上がっている、 価格割引が得られていない、などが 考えられます。 このように大きな問題に対処する時は、 問題を解決しやすくするために、 時間をとってより小さな問題へと 切り分けていきます。 「千里の道も一歩から」ということわざがあります。 これは問題解決にもあてはまります。 実践することが大切です。 クリティカルシンキングを活用して、大きな 問題を徐々に小さな問題へと分割していけば、 大きな問題を解決するための 最初の歩みを進めることができます。 皆さんが現在直面している 大きな問題で試してみてください。 ホワイトボードなどを使用して自問します。 その問題を構成している要素は何か。 大きな問題の元にある、小さな問題は何か。 小さな問題に切り分けたら、 それらをさらに細分化していきます。 解決方法がすぐに思いつく レベルまで細分化できたら、 問題を特定するフェーズから 解決するフェーズへと移ります。 時間をかけて、問題を多面的な視点から 細分化していくことで、 迅速かつ効果的な問題解決が可能になります。

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