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OpenAIの動画生成AI「Sora 2」に、無許諾で学習しないよう求める要望書、CODAが提出
2025年10月28日 17:56
一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は10月27日、米OpenAIに対し、同社の動画生成AIサービス「Sora 2」でCODA会員社のコンテンツを無許諾で学習対象としないことなどを求める要望書を提出した。
Sora 2は9月30日よりサービスが開始されたが、直後から、国内では日本のアニメ・ゲーム作品のキャラクターなどを生成可能であることが問題として指摘された。OpenAIでは権利者向けに学習のオプトアウト申請を受け付けるようにしているが、10月6日には全米映画協会(MPA:Motion Picture Association)がSora 2を問題視し対策を取るとの声明を発表するなど、権利者からの声が上がっている。
CODAは日本のコンテンツの海外展開促進と海賊版対策を目的に活動する団体であり、国内の多くのアニメ・マンガ・ゲーム・音楽・映画などに関わる36社と11団体が参加している(2025年4月現在)。同機構がこのたび提出した要望は、次の2点。
- Sora 2の運用において、CODA会員社のコンテンツを無許諾で学習対象としないこと
- Sora 2の生成物に関連する著作権侵害についてのCODA会員社からの申立て・相談に真摯に対応すること
同機構は本件について、「AI技術の健全な発展と、クリエイターおよび権利者の権利保護の両立が図られるよう、会員社と連携しつつ、OpenAI社に対して誠実な対応を求めてまいります」とコメントしている。