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 ギスカブログ

   読書しながらスモールライフ「ギスカジカ」のブログ

生命保険を解約した!

1 生命保険解約

本日、生命保険を解約しました。

35年間かけ続けた保険です。

長かったなあ。

感慨深いものがあります。

毎月、約1万円の掛け金を支払い続けました。

つまり12万円✕35年で420万円です。

高いなあ。

コンパクトカー2台分ぐらいです。

これ、貯蓄型保険だったんです。

「だった」という過去形のわけは後で話します。

40年間の契約でした。

2 保険屋の見通しとその顛末

この保険、入るときのシュミレーションはこんな感じでした。

満期を迎えると370万円が返ってきます。

それにプラスして、運用した利益が返戻金と同額くらいになります。

つまり、700万円超が手に入ります。

こんなハッピーな計画でした。

開始した年は1990年。

まだ、バブルの香りが残る頃。

普通預金金利が2%超、郵便局の定期貯金が3年で6%超の時代です。

悪名高き貯蓄型保険でも、掛け金の倍になるのは難しくなかった時代でした。

まあでも、その後の展開はご存知の通り。

バブル崩壊不良債権処理、超低金利、デフレ経済…。

地獄の地獄のような経済環境の平成時代に突入していきます。

ちなみに自分、就職はまだセーフな時代でした。

5年後輩くらいから氷河期に入った感じです。

ここで「だった」のわけを話しましょう。

1997年から10年間ぐらい、日本の生命保険会社の多くが倒産しました。

金利による逆ざやが起きたり、投資を失敗したりしたことによるものです。

北海道拓殖銀行山一證券の倒産など、大手の金融機関が倒産した後ですから、それほど衝撃はなかったのですが、それでも不況の象徴のようでした。

そうです。

わたしが契約した保険会社が倒産したんです。

ガーン。

その後、外資に買われましてですね、社名変更。

われわれ保険契約者は、この会社立て直し期間に解約すると解約返戻金(ようするに今まで掛けたお金で積み立てたお金のうち返してもらえるお金)が減額になります、という地獄の通知を受け取り、ただ待つだけ。

どうなるかわからないのに、掛け金払いは継続。

結局、2年ぐらいかかったのかな、営業再開になりました。

なりましたが、当然こうなりました。

解約返戻金は大幅減額!

運用利益が出るはずもなく。

ちょっとお金が返ってくる掛け捨て保険みたいになったのでした。

で、本日の解約返戻金ですが、160万円くらいだそうです。

え〜っと、260万円くらいマイナスですね。

35年間で割ると、1年7万4千円ちょっと。

毎月6200円弱ぐらい掛け捨てしてた感じです。

高いわ

この金額なら、けっこういい保険に入れたと思いますね。

わたしが入っていたのは、保障が薄い生命保険。

なんとまあ。

でも、けがも病気もしなかったので保険は使いませんでした。

病気になって得するよりも、健康で保険料捨てた方が幸せです。

なので、これはもう高い掛け捨ての保険に入っていたと諦めるしかないでしょう。

3 これから生命保険に入られる方へ

わたしなりに、求められていないアドバイスを若い方にするとこうなります。

1 保険屋の見通しは、星占いと変わらん!信用するな!

言葉どおりです。

保険屋に経済の見通しなど、できるわけがないのです。

カラフルなグラフは、お花畑イメージです。

そんな未来は金輪際来ない。

2 生命保険は扶養家族がいる場合にだけ掛けろ!

自分が死んで困る人がいる場合だけってことです。

病気は公的保険だけで大丈夫ですよ。

そもそも生命保険をなんのために掛けるのか?

ここをよく考えてください。

3 保険でお金を増やそうなどとゆめゆめ思うな!そんな保険はない!!

ないんです。

たまたま病気になって、大きく返ってくることもあるでしょう。

それは、例外なんです。

健康と引き換えの例外ですが。

保険が儲かるわけない。

保険は相互扶助なんです。

4 保険外交員は優しそうに見えても他人だ。仕事で微笑んでいる。

わたしは、職場のおばちゃんの知り合いが外交員になって、その関係で入ったんですよ。

当時から生命保険に興味なんてなかったんですけどね。

まあ、プラマイゼロなら、おばちゃんに貸し1かなあくらいで。

貸し1どころか何百万も損しました。

それが現実です。

保険とかは義理人情で入るものじゃあないんです。

生活を計算して入るものなんです。

向こうが仕事ならこっちも利得で考えないとね。

4 最後に

さて、これで無保険状態になりました。

防御力、低下!

なんですが、案外不安はありません。

母の入院時に高額医療費制度で助けられた経験があるからかもしれませんね。

なんとかなるような気がします。

とにかく健康でいられるよう、食生活や運動、いろいろ配慮していきたいと思います。

まずはストレスレス生活をつくるぞ!