馬に乗ったことがある方なら、泥や水が跳ねて服が汚れた経験があるかもしれない。そんな問題を解決するために、古来より馬具には「障泥(あおり)」と呼ばれる装備が存在した。 馬具としての障泥(あおり)の歴史 伝統的な馬具とイカの意外な関係 揺れ動くのは障泥か、それとも厚総か? この世でいちばん美しい障泥(かもしれない) 馬具としての障泥(あおり)の歴史 鐙の下にある金色で縁取られた黒いパネルのようなものが障泥(2015年 筆者撮影) 障泥は、騎乗時に馬が走ることで巻き上げる泥や水しぶきから騎乗者を守るための馬具だ。日本に朝鮮半島から馬が伝わったのは古墳時代といわれている。東京国立博物館を訪れたところ、…