戦闘機やロケット、大型旅客機から家庭用エアコンまで。日本のものづくりを象徴する巨大企業、三菱重工グループ。その多種多様で複雑な製品群は、一体どのような頭脳によって生み出されているのでしょうか。製品の心臓部である設計・開発を担う、まさにグループの「知能」とも言えるエンジニアリング集団が存在します。彼らは、時代の最先端を走り、日本の技術力の根幹を支えています。 今回は、2025年4月に社名を変更し、航空宇宙分野への注力を鮮明にした三菱重工グループの中核設計会社「MHIエアロテクノロジーズ株式会社」の決算を分析します。年商226億円を誇る、約1,000人の技術者集団の、その高い収益性と、日本の航空宇…