スマートフォンで誰もが気軽に高画質な写真を撮影できる現代。しかし、その手軽さの背景には、100年以上にわたるカメラ技術の革新と、写真という文化を育んできた先人たちの情熱の歴史があります。その貴重な歴史的遺産を収集・保存し、後世に伝えるという重要な使命を担っているのが「一般財団法人日本カメラ財団」です。 今回は、東京・半蔵門で「日本カメラ博物館」を運営する同財団の決算内容を分析します。文化事業という非営利活動を、いかにして安定的に継続させているのか。官報に示されたその財務諸表から、驚くほど堅牢な経営基盤と、ユニークな事業モデルの秘密に迫ります。 【決算ハイライト(第13期)】資産合計: 5,76…