駅前にあふれる、無秩序な放置自転車。多くの街が頭を悩ませるこの課題に、行政と地域が一体となって立ち向かい、解決へと導いてきた企業があります。八尾シティネット株式会社は、大阪府八尾市と八尾商工会議所などが出資する「第三セクター」として、駅前の駐輪場を管理・運営する、まさに“街のインフラ”を支える会社です。その決算書には、自己資本比率83%超、利益剰余金3億円超という、極めて堅実な経営の歴史が記されていました。しかし、その一方で今期は2,800万円の赤字を計上。長年、地域の交通環境を守り続けてきた優良企業に、一体何が起きているのでしょうか。決算書から、その背景と、新たな挑戦を読み解きます。 決算ハ…