A-    高市―トランプ会談
1;時事通信「高市首相、防衛費増額に決意」
高市早苗首相は28日、来日中のトランプ米大統領と初の対面会談、日本が主体的に防衛力の抜本的強化と防衛費増額に引き続き取り組む決意を伝えた。首相は28日夜に首相官邸で記者団に対し「防衛費の規模感については(トランプ氏から)話はなかった。数字を念頭に置いたやりとりはなかった」と明らかにした。
2:朝日「防衛費増、先手を打った高市首相 圧力かける米国、具体的な要求せず」
28日に開かれた日米首脳会談で大きな焦点となったのが、日本の防衛費など安全保障をめぐる問題だ。トランプ米政権が同盟国に防衛費増額を迫るなか、高市早苗首相は日本が自主的に取り組む方針を伝えた。ただ、今後も米側の圧力がかかる状況は続きそうだ。
「あなたがたは軍事能力を大幅に強化していると承知している」。トランプ氏は首脳会談の冒頭でこう語り、日本から戦闘機やミサイルなど防衛装備品の発注を多く受けているとして、謝意を示した。報道陣を前に、日本の防衛力強化の取り組みを一定、評価した形だ。
 同盟国に「相応の負担」を求めるトランプ政権は、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に、防衛費の国内総生産(GDP)比5%への引き上げを要求。6月の首脳会議でNATOが関連投資を含めて5%とする目標を決定したことを「成功体験」としてきた。日本に対しても防衛費を国内総生産(GDP)比35%に引き上げるよう非公式に打診するなど、防衛費増額への圧力を強めていた。
3「高市首相、防衛費増額をトランプ氏に伝達 「日本も世界平和に貢献」(日経)
市早苗首相は28日のトランプ米大統領との会談で、日本が主体的に防衛力強化と防衛費増額に取り組む決意を伝えた。
首相は24日の所信表明演説で、防衛関連費を2027年度に国内総生産(GDP)比2%へ引き上げる目標を25年度中に前倒しすると打ちだした。
B:小泉防衛相は29日、ヘグセス米国防長官と会談
1 毎日:小泉防衛相は29日午前、ヘグセス米国防長官と防衛省で会談した。防衛費を2027年度に国内総生産(GDP)比2%に増額する政府目標の25年度中の前倒し達成や、安全保障関連3文書を26年末までに改定し、防衛力を強化する方針を伝達。日米同盟の抑止力、対処力強化を確認する。米側が日本の防衛費増に関し数値目標を提示するかどうかが焦点だ。
2 日経新聞
小泉防衛相とヘグセス米国防長官の会談と共同記者会見の要旨は次の通り。
【防衛費】
小泉氏 防衛費を2027年度に国内総生産(GDP)比2%に増額する政府目標を25年度中に前倒し達成する。国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定検討を開始した。主体的に防衛力の抜本的強化と防衛費増額に取り組む。
ヘグセス氏 防衛費増額の速やかな実行に期待。具体的な額の要求はしていない。: