最初の妻と暮らしていた頃、友人の西村くんとその息子が来て、部屋で楽しく話している。
突如、「しまった今日はイベントだ」と気がつき、時計を見ると、開演の1時間半前だった。やばいやばい。行かなくちゃ。ホームパーティーしている暇はない。
西村くんと一緒にタクシーに乗って、歌舞伎町のマンションまで戻る、マンションは手放してしまったが、すぐ隣のビルに前の事務所があって、そことはまだ契約しており、物置になっているのだが、そこに、今日使う機材が全部置いてあるのだ。
旧事務所の手前でタクシーを降りて歩いていると、もう夜中だった。
突如として、という感じで、道端に見慣れた黒いバックが置いてある。ペラッペラな布地のやつで、同じものを3つぐらい持っているうちの1つだ。西村くんとはどうやら離れて離れになってしまったが、まあ、良い。明らかにアレは僕のものだ。事務所のまどか何かから落ちたのだろう。
それを拾い、袋を開けると、<いつか取り出そうと思って、とりあえずしまってあったもの>がぎっしり入っている。
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