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新内閣発足
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本ブログはニューヨークのベンチャーキャピタルUnion Square Venturesでパートナーを務める、Fred Wilson(フレッド・ウィルソン)氏のブログ「AVC」のMBA Mondaysというシリーズの投稿を翻訳したものです。第一回と前回の「統合後の事業計画」に続き、今回は第三回としてスタートアップのM&Aを取り巻く、主要な問題の一つ「ステイ・パッケージ」についてご紹介しています。また、記事公開にあたり、プルータス・マネジメントアドバイザリーに日本での実務の観点からコメントいただいています。 ある企業が事業を買収するとき彼らが買うのは何よりも社員たちです。今までの経験から、買収を大きく成功させるには ー少なくともしばらくの間はー社員たちが買収された企業にとどまることが必要であると考えられます。しかし買収初日に皆が売却対価の支払いを受け取るなら、そこにとどまるインセンティブはほと
こんにちは!Coral Capital(以下、Coral)で投資先スタートアップの採用支援をしているTalent Managerの津田です。Coral前身の500 Startups Japanでは、半年間で2回に渡って国内最大級スタートアップキャリアイベント「500 Career Fair」や、月次で50-80名規模の勉強会イベントを企画・実施していきました。 今回、Coral設立を機会に、過去のイベントを振り返り、【成功する採用イベントを企画するポイント】をまとめました。僕もまだまだ課題が山積みで、やりたいことの1割もまだできていないのですが、これから初めて採用イベントを企画する方や、既に実施しつつも今後改善していきたい方に、何かしらのtipsになれば幸いです。特に、スタートアップで奮闘している人事担当の方(まだ人事がいない場合は、経営者の方)のお力に微力ながらなれれば、嬉しいです。 参
本ブログはニューヨークのベンチャーキャピタルUnion Square Venturesでパートナーを務める、Fred Wilson(フレッド・ウィルソン)氏のブログ「AVC」の投稿を翻訳したものです。 私はあらゆる形態・規模の会社にとって、360度評価は適していると考えています。昨日、USVの投資先企業のCEOと彼の会社について話した際、「うちは社員が50人くらいいるんだけど、そろそろ360度評価を始めるべきかな?」と聞かれました。私は始めるべきタイミングはとっくに過ぎているね、と答えました。評価に使えるウェブアプリケーションのおすすめはあるかと彼が言うのでいくつか教えましたが、このコメント欄でもみなさんのおすすめを挙げてもらえたら嬉しいです。 USVのパートナーのAlbert Wenger(アルバート・ウェンガー)氏は先週、CEOのパフォーマンス評価についてのブログを書いていましたが、私
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 2020年、同僚のKenはスタンフォード大学が200社のシリコンバレー・スタートアップを調査して導き出した5つの「組織の青写真」を徹底的に掘り下げました。当時得られた教訓は明確でした。ブループリントは早期に選べ、ということです。なぜなら、たとえばエンジニア主導の文化から官僚的な文化に後から切り替えるのは、高度3万フィートで飛行機の翼を付け替えるようなものだからです。データは、コミットメント中心のチームが最も長く生き残り、スター中心のチームがIPO後に最大のホームランを放ち、独裁的または過度に官僚的な組織が最も早く崩壊すること
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 多くの人々はリスク許容度を、考え方や選択、教育、自信、あるいは環境によって生まれるものだと考えています。しかし、もしそれがもっと深いところに根差しているとしたらどうでしょうか? もし私たちの中には、生まれつき他の人よりもリスクを取るように「配線」されている人たちがいるとしたら? 科学的には、リスク回避には遺伝的な要素があるという考え方がますます支持されています。双子を対象とした研究やゲノム全体にわたる解析によれば、ドーパミンやセロトニンの調節に関わる遺伝子が、私たちが報酬や危険をどのように認識するかに影響を及ぼすことが示唆さ
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! これまでは未公表でしたが、Coral Capitalは2024年1月に「ZettaJoule」(ゼタジュール)という日本発の原子力発電スタートアップへ単独でシード出資を行い、このたび、2025年3月にセカンドクローズした同社の投資ラウンドへも追加出資を行ったことをお知らせします。セカンドクローズをリードしたのはGlobis Capital Partnersで、日本からArchetype VenturesとCoral Capital、海外からHAXなどが投資家として同ラウンドに参加しています。 日本発の実証済み原子炉の先端技術
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 2024年において、世界各地のスタートアップのエグジットはIPOやM&Aではなく、セカンダリー取引によるものが中心でした。実際、ベンチャーキャピタリストであるトマシュ・タンガズ氏によれば、流動性イベントのおよそ70%がセカンダリー取引だったと推定されています。 過去20年にわたり、スタートアップがエグジットするまでの期間は世界的に大幅に長くなってきています。スタートアップが以前よりも長く非上場のままでいるようになったためです。1990年代には、高成長企業が創業から数年で上場することは珍しくありませんでした。たとえば、Amaz
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 数十年にわたり、経済や企業の成長モデルは「労働力の拡大」と密接に結びついてきました。従業員が増えれば増えるほど、生産量や消費、そしてGDPが拡大するという考え方です。企業レベルでも、営業担当、カスタマーサービス担当、エンジニアといった人員を増やせば、そのまま成果も向上すると信じられてきました。しかし現在、AIやロボット技術の進歩により、この常識は崩れつつあります。自動化が進行する中で、従来の採用における前提や経済理論、さらにはスタートアップの成長モデルさえも再検討が必要です。人口減少が長らく危機と考えられてきた日本こそ、この
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! Coral Capitalは、新しい産業をいち早く見つけることに誇りを持っていますが、VTuber業界に関しては完全に見逃してしまっていたことを認めざるを得ません。実は、関連するバーチャルヒューマン分野には、投資先企業Aww(世界的バーチャルインフルエンサー「imma」のクリエイター)を通じて早くから投資していました。当時、私たちはアニメ風のVTuberよりも、リアルなバーチャルインフルエンサーのほうが世界的に広く受け入れられると考えていたのです。しかし、ANYCOLOR(にじさんじ)やカバー(ホロライブ)などの企業が急成長
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 「米国の最も大きな強みの1つは非合理な楽観主義であり、日本の最も大きな弱みの1つは非合理な悲観主義である」。先日、私が何気なくSNSに投稿したこの一文に対し、もっと詳しく説明してほしいという声が寄せられました。楽観主義は、たとえ根拠が薄く非合理的であっても、前向きな思考を促し、社会の変革を後押しする力になります。一方で、過度の悲観主義は停滞を生み、発展を妨げかねません。それは、日本のように非常に大きな潜在力を持つ国であっても例外ではないのです。 米国の「非合理な楽観主義」 米国では、「非合理な楽観主義」が幾度となく社会を突き
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! Web黎明期を支えた日本発の革新、その立役者が再び挑む 2000年代に大変な人気を誇ったWebブラウザ「Lunascape」の開発者がいま、SolanaやRippleのようなインフラ型ブロックチェーンの開発に取り組んでいることをご存じでしょうか。2000年代に巻き起こったタブブラウザブームの一角を担ったLunascape創業者の近藤秀和さんは現在、金融機関を含む多くの日本企業を巻き込む形で日本発のコンソーシアム型ブロックチェーン「Japan Open Chain」(JOC)の開発とローンチを推進しています。2024年12月2
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 先週、Coral Capitalの投資先スタートアップ向けに「米国投資家からの資金調達」をテーマとしたクローズドイベントを開催しました。ゲストとしてNew Enterprise Associates (NEA) のAndrew Shoen氏をお招きし、NEAの投資プロセスについて学ぶとともに、彼が米国の投資先企業に実際に提供しているアドバイスを直接伺える貴重な機会となりました。 今回の機会を通じて、米国と日本におけるスタートアップ資金調達の特徴をより深く理解し、その違いを具体的に整理することができました。以下に、私が気づいた
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 新年を迎え、今後注目したい分野について改めて考える良い機会となりました。Coral CapitalはジェネラリストのVCとして、特定のテーマに縛られることなく、SaaSから核融合技術に至るまで幅広い分野に投資してきました。また、未来を描き、それを実現するのは私たちVCではなく、支援する起業家たちだと考えています。とはいえ、有望な創業チームと出会ったときに見逃さないよう、新たな機会がどの分野から生まれるのかについて常に考え、学び続ける姿勢を大切にしています。 そこで、私が最近特に注目している10の分野についてご紹介したいと思い
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 私たちが最初のファンドを立ち上げた当時は、主にシードステージへの投資に注力していました。これには主に2つの理由があります。1つ目は、シリコンバレーのVCで、シード投資に卓越した専門性を持つことで知られる「500 Global(旧500 Startups)」と共同でファンドを立ち上げたことです。2つ目は、多くのファームと同様に、私たちも最初のファンドは比較的小規模な3500万ドル(当時の為替レートで約35億円)からスタートしたため、1社につき投資できる金額が必然的に限られていたことです。 あれから時が流れて今日に至るまで、私た
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 日本の株式市場に対してよくある批判のひとつが、新規株式公開(IPO)の要件が緩すぎることです。実際、日本では、米国のシリーズBやC段階に相当する売上規模や企業価値の企業でも上場が可能です。このハードルの低さが、企業に時期尚早な上場を促し、長期的な成長を妨げている可能性があると指摘されているのです。AirbnbやInstacartといったシリコンバレーのスター企業が上場までに10年以上を要した例を引き合いに出し、米国の上場基準を見習うべきだとする意見も多く見受けられます。 こうした指摘には一理あるものの、単純化されすぎている面
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 高度経済成長期(1955年〜1973年頃)の東京湾岸に、「夢の島」と呼ばれる巨大なゴミの山があったことを、皆さんはご存知でしょうか。ピーク時の1967年頃にはゴミの山の高さは16メートルにも達し、悪臭と火災の懸念から大きな社会問題となっていました。1965年には、大量発生したハエの大群が4ヶ月にわたって江東区南部に襲来し、全国にその名を知られる事態にまでなりました。以下の写真は不衛生な状態を改善すべく山の一部を焼き払う「夢の島焦土作戦」の様子です。 夢の島公園の公式サイトより 先日、Coral Capital社内で「夢の島」
本ブログは著名アクセラレーターTechstars共同創業者のDavid Cohen(デービッド・コーヘン)氏のブログ記事「The Mentor Manifesto」をご本人の許可を得て翻訳したものです。TechstarsはY Combinatorなどと比べると日本での知名度は高くありませんが、今年始まった内閣府によるスタートアップ拠点都市アクセラレータ事業でメンターシップを提供するパートナーであり、コロラド州ボルダーからDigitalOceanやSendGrid、ClassPassなどユニコーンを輩出したことでも知られています。 Techstarsを運営して6年になります。過去11回のプログラムに参加した企業が、何百人ものメンターと交流する様子を見てきました。こうしたメンターたちの影響力(とメンティー側のきわめて優れた企業への注力)のおかげで、参加企業は約1億ドルの資金を調達(Techst
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 東京からソウルまでのフライト時間は3時間弱で、東京から沖縄までとほぼ同じです。そして、この「近さ」は地理的なものだけにとどまりません。日本では総人口の約30%が首都圏に住んでいますが、韓国ではなんと約50%がソウル首都圏に集中しています。これらの大都市は、それぞれの国における「シリコンバレー」であるだけでなく、「ワシントンD.C.」や「ハリウッド」、さらには「ニューヨーク」の機能も併せ持っているのです。 また、どちらの大都市も「同質性」が高く、シンプルなマーケティング戦略が有効である点が共通しています。何百万人もの住民が同じ
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 人工知能(AI)の影響力は、今や避けられないものとなっています。医療から交通に至るまで、AIはさまざまな産業を再定義し、社会的な議論の前提さえも変えつつあります。その影響は地政学的にも広がり、国防や世論、さらには国際的な勢力均衡にも大きな変化をもたらしています。こうした状況の中、日本をはじめとした多くの国では、外国製AIモデルへの依存に対する懸念が高まっています。そして海外のテクノロジーへの依存を減らすため、国産技術の開発の必要性が多くの政府や政治家によって強調されています。 また、各国や地域が独自の専門モデルを開発すること
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! Coral Capitalの投資先の1つであるダイニーのCEO、山田真央さんが『「1塁打」を狙う日本のVCに、存在価値はあるのだろうか?』というブログ記事を先日公開しました。日本のVC(および起業家)の考え方のスケールが小さすぎると批判する内容でしたが、これを読んだ当初、正直なところ私は複雑な気持ちになりました。資金調達の発表にあえてこのような論調を加え、物議を醸してまで注目を集める必要があったのかと疑問に思ったのです。また、国内で不要な敵を作るリスクもあり、戦略的に見て慎重に検討すべきだったかもしれないと感じました。 とは
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 本記事はTemma Abe氏による寄稿です。Abe氏は東京大学経済学部を卒業後に新卒で三菱商事に入社。2016年からのアクセンチュア勤務を経て、2019年からは米国西海岸に在住し、UC BerkeleyのMBAプログラムを経て、シリコンバレーで勤務しています。現地テック業界で流行のニュースレターやポッドキャストを数多く購読しており、そこから得られる情報やインサイトを日本語で発信する活動をされています。 企業の清算・採用抑制・レイオフ・ダウンラウンド・経営陣の売り逃げなどの話題が尽きない昨今の米国テック業界ですが、このシリーズ
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 多くの発展途上国では、「頭脳流出」が以前から問題となっています。自国の優秀な人材が、より良い雇用機会や賃金、労働条件を求め、豊かな国々へと流出してしまうのです。日本も長年、その受け入れ先の1つでした。しかし、潮目が変わりつつあり、今では日本自身が、発展途上国を長年悩ませてきたこの問題に直面しています。 その最も大きな原因は、日本の賃金が長らく停滞し、場合によっては減少さえしていることです。円安により、日本の給与の国際的な競争力が相対的に低下していることも影響しています。しかし、問題の根本はさらに深いところにあります。日本の企
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 本記事は法律事務所amaneku代表弁護士の山本飛翔(つばさ)さんによる寄稿です。山本さんは2020年に「スタートアップの知財戦略」を出版、同年には特許庁主催「第1回IP BASE AWARD」知財専門家部門で奨励賞を受賞し、2022年には週刊東洋経済の法務部員が選ぶ弁護士ランキングの知的財産部門で1位を獲得しました。 また、大手企業とスタートアップの両方をサポートしてきた経験を生かし、特許庁・経済産業省「オープンイノベーションを促進するための支援人材育成及び契約ガイドラインに関する調査研究」(いわゆるモデル契約)に事務局と
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 「どうすれば良いスタートアップのアイデアが見つかるか」といった質問を、起業家を目指す方々からよくいただきます。しかし、成功する起業アイデアが生まれる過程は実に様々であるため、具体的に回答するのをためらうことが多くあります。実際に成功したスタートアップの話を聞いても、起業家がアイデアをひらめくまでの経緯が「創業神話」として美化されていることが多く、参考になるとは限りません。生存者バイアスや歴史の修正が横行しているため、他のスタートアップの事例を研究しても、むしろ誤った認識を招く可能性があるのです。 とはいえ、何度もこの質問を聞
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 共同創業者の1人が辞めることは、スタートアップでよく起こる問題の1つです。Coral Capitalもこれまで100社以上のスタートアップに投資し、多くの別れを見てきました。すべてのものには終わりがあり、別れ方が円満であろうとなかろうと、いずれ誰かが会社を去ることは避けられないのです。そのため、共同創業者が目標とするべきことは、まずはできる限り強固で持続可能なチームを作ること。そして、いつか訪れる別れを想定し、誰かが辞めてもそれが円満に進み、会社に大きな打撃を与えないよう計画しておくことでしょう。 そのためには、共同創業者が
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 米国では一般的にスタートアップの株式は、付与されてから4年間のベスティング期間(権利確定期間)を設けるのが「標準」とされています。しかし、なぜ4年なのでしょうか。なぜ6年や、2年、もしくは10年などではないのでしょうか。 4年のベスティング期間がスタートアップ界でスタンダードとなったのは、主に歴史的および実用的な理由によるものです。当初、この4年という期間は、米国で企業が上場するまでにかかる一般的な期間と一致していました。また、かつてVCは(常にではありませんが)多くの場合、起業家が必ずしも会社を経営し続けるわけではなく、プ
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 「スピード」は、スタートアップの成功において最も過小評価されがちな要素の1つです。スピードを測る方法としては、売上高やMAU(月間アクティブユーザー数)といった定量的指標もありますが、コアメンバーの採用や新機能のリリースといった重要なマイルストーンの達成を通じて把握することも可能です。特にスタートアップのステージが初期段階であるほど、スピードは単純に測りにくい傾向があります。 Coral Capitalでは、定性的指標と定量的指標の両方からスタートアップのスピードを評価しています。数値は確かに重要です。ですが、進捗を示す他の
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! シードからシリーズBまでのアーリーステージのスタートアップは通常、エンジェル投資家やVC、CVCから資金を調達します。しかし、シリーズC以降に進むにつれて、求める資金量も20億円以上となり、関わる投資家層も大きく広がります。この変化は、スタートアップが株式公開を検討し始める時期と重なることが多く、上場市場の投資家とも関わるようになります。具体的には、プライベートマーケットにもときどき投資する上場投資家、つまりヘッジファンドや上場投資部門を持つ金融機関などがこれに該当します。 Coral Capitalでもこのような大型の資金
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 現在、Coral Capitalの投資先企業の1つが、ある問題に直面しています。社外取締役を派遣している投資家の一社が最近、競合する可能性のある別のスタートアップへの投資を決定したのです。その投資家側の主張としては、両社が狙っている市場は巨大であり、現時点では市場の異なる部分をターゲットとしているため、互いに競合することはないと判断したとのことです。 しかし、両社の現在のプロダクトロードマップや事業拡大計画を考慮すると、実際にはやはり競合関係にあると、投資先企業のCEOは主張しています。 同投資家はこの見解に基本的には同意し
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