ニコライ・フョードロフ(1829~1903) ニコライ・フョードロフは、ロシア宇宙主義を代表する哲学者である。フョードロフは、ドストエフスキーやトルストイに影響を与えた。そしてロシア宇宙主義から派生してソ連は人工衛星スプートニクを打ち上げたし、ロシア宇宙主義は加速主義とも密接な関係を持つ。また、フョードロフの哲学はシリコンバレーのイノベーション戦略の先駆けのような内容である。 フョードロフは注目に値する哲学者だと私は思うが、日本ではおそらくあまり有名ではない。そしてフョードロフの著作を日本で手に入れるのは、かなり難しい。しかし私はスヴェトラーナ・セミョーノヴァ著『フョードロフ伝』を、オンラインショッピングで入手した。『フョードロフ伝』はフョードロフ哲学の入門書であり、プレミア価格の12,000円で売られていた(笑)。今回は皆さんに、私が『フョードロフ伝』を読んで学んだことをお裾分けしたい。