現代最高峰のファンクバンドと評される彼ら。アメリカではよく知られた存在だが、日本での知名度は決して高くはない。しかも初来日。だが、フジロックが彼らを今年の顔に選んだ理由を、主催者のSMASHの佐潟敏博社長に聞いていくと、現代において巨大なフェスを開催する難しさと同時に、まさに彼らしかないという物語が浮かび上がる。 【目次】 ①これ以上出せない ②響き合った「持続可能性」 ③出演順で演出する物語 ④変わらぬ美学 【①これ以上出せない】目次へ戻る 拡大を続けるライブ、エンターテインメント市場にあって、洋楽主体のフジロックの最大の悩みは近年の円安だ。SMASHの佐潟氏は「何年か前までは、大物と値段のやりとりをしていましたけど、足元をみられてしまう」。 今年、狙っていたのは実はイギリスのシンガー・ソングライターのCharli xcx(チャーリーxcx)。だが、佐潟氏によれば「金銭的にこれ以上は出せ