シャープが6月8日、電子機器受託生産(EMS)世界最大手、台湾Foxconn(フォックスコン=鴻海)社との提携を軸にした復活シナリオを公表した。中国市場におけるスマートフォンの販売で、コモディティー化した売れ筋価格帯のモデルについてはフォックスコンが、ハイエンドモデルについてはシャープがそれぞれ製造を担当。さらに、12年第1四半期に5割を切るまでに低下していたシャープ堺工場の稼働率を引き上げるため、フォックスコンが予定を前倒しして12年第2四半期から同工場で生産した液晶パネルの引き取りを始めるなどとしている。 ところで、ブランドメーカーとEMS/ODMとの提携では、シャープ、フォックスコンに先行する形でもう一つ、大きな動きが進んでいる。PC大手の中国Lenovo(聯想)社と、ノートPC受託生産で世界第2位のODM、台湾Compal Electronics(仁宝電脳)社による、ノートPC生産