県オペラ協会と長崎交響楽団(長響)は1、2の両日、長崎市茂里町のベネックス長崎ブリックホールで、明治時代の長崎を舞台にしたプッチーニ作曲の名作オペラ「蝶々夫人」をイタリア語で全幕上演し、2日間で約2500人の観客を魅了した。「ながさきピース文化祭2025」の一環。 「蝶々夫人」は、没落士族の娘で芸者の蝶々さんが米海軍士官ピンカートンと長崎で結婚し、帰国した夫を待ち続け、18歳で自害するまでの3年間の物語。今回、指揮者の星出豊さん(昭和音楽大客員教授)と演出家の粟國淳さん(大阪音楽大客員教授)が音楽、台本の両面から作品を見つめ直した。粟國さんは「ピンカートンが何をやってしまったのかを感じさせるなど、人物の感情や息づかいなどにこだわった」と語る。 県オペラ協会と長響による「蝶々夫人」全幕公演は17年ぶり。キャストとオーケストラ合わせ約110人が出演した。 主要キャストは入れ替え、初日は蝶々夫人