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野球日本代表「侍ジャパン」と欧州代表の強化試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024」の第2戦が7日、京セラドーム大阪で行われ、日本は2―0で欧州を破って2連勝を飾った。
日本2―0欧州
日本は、投手陣が計6人で1人の走者も許さない「完全」リレーを見せた。先発の金丸(関大)が2回無失点、2番手の中村(愛工大)も1回無失点と大学生2人が好投。打線は二回に山本の犠飛で1点を先取し、八回には敵失で1点を加えた。
スタメンマスクの山本は「昨日の夜からずっと緊張していた」という。25歳で憧れの侍ジャパン初出場。重圧におしつぶされることなく、普段通りのプレーで貢献した。二回一死一、三塁で、高めの速球を捉えて中堅への先制犠飛。「まずは仕事はできたかな」と振り返った。
2018年にドラフト9位でDeNAに入団。昨季は自己最多の71試合に出場し、シーズン後のアジアプロ野球チャンピオンシップでも代表候補に名前が挙がるほど、力をつけてきた。
最大の特長は守備力。強肩が売りで、リード面でも評価を高めている。この日も大舞台で緊張する金丸、中村の大学生投手に声をかけて、引っ張った。六回までマスクをかぶり、「(配球で)直球を速く見せられたのではないかな」。「完全」リレーをサポートし、試合後は、ほっとした表情を浮かべた。(林宏和)
■種市3連続K締め 七回まで5投手が21連続アウトでつなぎ、残る2回を託されたのは種市だった。八回は三者凡退。九回は先頭打者の右翼線への打球がファウルになる場面もあったが、得意のフォークで3者連続空振り三振に仕留めた。「完全試合とわかっていたので、プレッシャーだったが抑えられてよかった」。昨季初の2桁勝利となる10勝を挙げた25歳の右腕にとって、堂々の侍デビュー戦となった。
日本・井端監督 「国際試合では(この日苦しんだ)手元で動くボールを投げる投手も多い。秋(のプレミア12)に向けては対策が必要。どの選手にもチャンスはある。(シーズンで)いい成績を残して、代表に入ってほしい」
欧州・マッツィエーリ監督 「日本の昨日の投手陣は素晴らしかったが、今日はさらに上回った。選手はこの経験を経て、より自らを高めようと思うのではないか」