[go: up one dir, main page]

侍ジャパン、欧州代表に5-0で快勝…6人の完封リレーで反撃の隙与えず

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 野球日本代表「侍ジャパン」と欧州代表の強化試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024」の第1戦が6日、京セラドーム大阪で行われ、日本が5―0で快勝した。第2戦は7日に同球場で行われ、日本の先発投手は金丸(関大)と発表された。

日本5―0欧州

 日本は一回に村上、紅林の適時打で2点を先行。五回には近藤の2点二塁打で加点し、六回には途中出場の西川(青学大)の適時二塁打でリードを広げた。投手陣は、6人の零封リレーで欧州に反撃の隙を与えなかった。

「日本の4番」の決意、村上が先制タイムリー

1回1死2、3塁、村上が先制の適時打を放つ(6日)=吉野拓也撮影
1回1死2、3塁、村上が先制の適時打を放つ(6日)=吉野拓也撮影

 「日本の4番」の座を確固たるものにすべく、バットを振り抜いた。村上が放った初回の先制打には、代表を背負う決意が込められている。

 一死二、三塁の好機。2球で追い込まれた。相手の情報もほとんどない状況で「逆方向を意識して、とにかく外野に飛ばそうと思った」。内角球に詰まりながらも右前へはじき返し、「初戦の大事な先制点を取れて良かった」と語った。

 昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では前年のセ・リーグ三冠王として開幕から4番を任された。大会中はストライクゾーンの違いから不振に。それでも5番で臨んだ準決勝でサヨナラ打を放つなど、意地を見せた。

 WBCでは優勝の喜びの中にも悔しさを残したから、「次にそういう機会があれば、役割を全うできたらなという思いはある」と言い切る。今春のキャンプ中に左でん部の張りを訴えたものの、「出ると決めた以上は出る」と強い責任感で調整を続けてきた。

 4番としての気概を結果で示した姿に、井端監督も「東京五輪やWBCを経験し、4番にどっしりと座ってチームに安心感を与えてくれる」と手放しで称賛する。若手主体の代表にあっては尊敬の対象でもあり、前日の練習では大学生の西川を「見たことのないスイング、打球の速度」と感嘆させた。

 「日の丸を背負うのは特別。いい緊張感でできた」と村上。24歳にして、その存在感は別格だ。(細田一歩)

宮城、驚き85キロのスローカーブ

2番手で登板し力投する宮城(6日)=泉祥平撮影
2番手で登板し力投する宮城(6日)=泉祥平撮影

 三回から2番手でマウンドに上がった宮城が、150キロの直球で二死に打ち取った後、すーっと伸びるように投げ込んだのは85キロのスローカーブ。これでカウントを取ると、会場がどよめいた。

 持ち味は、緩急を生かした投球だけではない。スローカーブを投げた相手の2番打者には、捕手が構えた内角へ140キロ台の真っすぐを投げ込み、見逃し三振。制球力も抜群だった。四回も含め、打者6人で片づけ、2回をきっちり無失点で終えた。「感覚よく投げられた」と淡々と振り返った。

 3年連続2桁勝利を挙げながらも、「シーズン通して成績を出さないといけない。いい経験ができたのでつなげていきたい」と話す。昨春のWBCを経験した22歳の左投手は、今秋のプレミア12では先発候補として期待される。日本代表でも、中心選手への階段を着実に上っている。(平島さおり)

青学大・西川、マルチ安打で上々デビュー

6回2死1、2塁、西川が適時2塁打を放つ(6日)=泉祥平撮影
6回2死1、2塁、西川が適時2塁打を放つ(6日)=泉祥平撮影

 代走で途中出場した青学大・西川が、日本代表トップチームで上々のデビューを飾った。初打席となった六回二死一、二塁、初球をフルスイングで捉えた打球は左翼線への適時二塁打に。「自分の持ち味。うまく振り抜けた」と振り返った。八回にも安打を放ち、複数安打をマークした。昨年の日米大学野球で日本代表として共に戦った宗山(明大)は骨折が判明し、第2戦に向け「(宗山)塁の分も頑張っていけたらなと思う」と語った。

  日本代表・井端監督 「いい形で初回に点が取れて、試合が進めやすかった。1点欲しい場面で4番が仕事をしてくれて、チームが『いける』という雰囲気になった」

WBCと「侍ジャパン」の最新ニュース

日本代表(侍ジャパン)注目選手

スクラップは会員限定です

使い方
「スポーツ」の最新記事一覧
記事に関する報告
5113387 0 侍ジャパン 2024/03/06 22:39:00 2024/03/07 17:41:04 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/03/20240306-OYT1I50177-T.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)