もうすぐ還暦だけれど猫を飼いたい小泉今日子さん、獣医師の答えは…人生100年時代の猫との暮らし方
完了しました
歌手で俳優の小泉今日子さんをゲストに迎えた「小泉今日子×ニャンコロジー 猫学フォーラムSpecial」(読売新聞社主催、協賛・いなばペットフード)が7月24日夜、東京都千代田区のよみうり大手町ホールで開かれた。読売新聞オンラインの連載コラム「猫学(ニャンコロジー)」の2周年を記念したフォーラムの模様を詳報する。
「小泉今日子×ニャンコロジー 猫学フォーラムSpecial」詳報<2>
〈第2部は、猫医学界の“ゴッドファーザー”こと、「ねこ医学会」の石田卓夫会長を交えたトークセッション。「小泉さんと聞く『猫の今』」と題し、「人生100年時代の猫との暮らし方」について深く語り合った。コラム・猫学の執筆者で読売新聞科学部の宮沢輝夫次長が司会を務めた〉
宮沢 小泉さんはご自身の世代やそれ以上の世代、これまで「シニア」「シルバー」と呼ばれていた人たちを、「ヴィンテージ世代」と名付け、その呼び方を広める活動もされています。第1部では、「いずれ保護猫を迎えたいという気持ちはあるけれども、ちょっと年齢的に不安なところもある」ともおっしゃっていたんですが、「ヴィンテージ世代」の方々が保護猫を迎えることについて、石田先生はどうお考えでしょうか。
まずは主治医をつくって
石田 ぜひお飼いください。譲渡会などに行くと、「あなたは60歳だから駄目です」って言われることがありますが、そんな法律はないんです。途中で飼育放棄されることがあったりして、団体の方々も苦い経験をしているのでそうなっているんだと思います。これからは、われわれ獣医師がきちっと面倒を見て、「ヴィンテージ世代」の方もお飼いになれるよう努力したいと考えているところです。
小泉 獣医師さんとかに相談しながら迎えればいい、ということでしょうか。
石田 はい。まず主治医を作っていただき、健康管理をして長生きできるようにする。そしてもう一つ。飼い主さんに何かが起こったときにどうするのか、ということをちゃんと申し合わせておくことですね。
小泉 例えば自分が大病にかかって入院生活が長くなるだとか、突然亡くなってしまうだとか、ですね。
石田 そういう時は、主治医の病院に連れていってもらってください。病院には入院のスペースがいくつかあるので、1、2か月預かるのは全く問題ないんです。そこで大事になるのが、人を大好きな猫に育てておくこと。どこの家に行っても大丈夫な猫に育てる。あとはしっかり健康管理をしておく。そうすれば次の新しい家を見つけ、また幸せに暮らしていけるんです。
人に慣れるよう、猫を「育てる」
宮沢 小泉さんは万が一の時のために、ご自分の猫をいろいろな人に会わせたり、家を空けるときはお友達のペットシッターさんに来てもらったりしています。