ふらふらになり、足取りがおぼつかない中、歯を食いしばって最後まで走り切った。8日に行われた東京五輪の男子マラソンで、服部勇馬(27)=トヨタ自動車=は2時間30分8秒の73位でゴールにたどり着くと、倒れ込み、車いすで医務室に運ばれた。深部体温が40度以上になり、重い熱中症の症状だった。
「何度も棄権が頭をよぎったが、支えてくれた方、これまで戦ってきた選手の思いを踏みにじるようなことは絶対にしたくなかった」
ここ数カ月はアキレス腱 痛や膝の痛みがあり、何度も「スタートラインに立てないのでは」と不安の日々を過ごしてきた。だが、レースが始まれば迷いはなかった。20キロ付近まで先頭集団に食らいつき、今大会に懸ける覚悟をみせた。
「この悔しい経験を忘れず、パリ五輪で勝負できるように精進していきたい」と3年後の雪辱を誓った。(森合正範)
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◆ロンドン金メダリストも…高湿度はリスク高
東京五輪最終日の8日、札幌市内で行われた男子マラソンは過酷なレースとなった。スタートラ...
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