自民党の高市早苗氏が首相に選ばれた10月21日の首相指名選挙では、「野党系無所属」を掲げてきた中村勇太(はやと)衆院議員=茨城7区=が高市氏に投票するサプライズがあった。前回の首相指名の際は立憲民主党の野田佳彦代表の名前を書いていただけに、野党支持層には波紋も呼んだ。
		
			
		
			中村氏はその翌日、自らSNSに投稿したショート動画で「選挙制度改革を具体的に一歩でも前に進めるため」と説明。だが、これでは何だかよく分からない。臨時国会の開会式があった24日、国会内で中村氏を直撃すると、今回の政治判断の真意を詳しく語ってくれた。(宮尾幹成)
		
			
		◆高市さんが自民党総裁になって「最悪だ」と思った
			──あらためて、なぜ高市氏に投票したのですか?
		
			
		
			私はこれまで、自分の選挙で「党より人」「党より人間性」と訴えてきました。でも、今回は「人より党」になってしまいました。つまり、与党の党首だから高市さんに入れたんです。高市さんにすり寄りたいとか、そういうのは全然ありません。
		
			
		
			
		
			もともと、誰で党首であろうと比較第1党(過半数に満たないが議席が最も多い党)に投票しようと決めていました。立憲民主党が比較第1党なら、立憲民主に入れていたでしょう。
		
			
		
			ただ、今回の自民党総裁選の結果は想定していませんでした。
		
			
		
			──小泉進次郎氏の勝利を念頭に置いていた?
		
			
		
			そうです。だから、結果を見て正直「えっ」と思ったところはあります。
		
			
		
			──高市氏とは合わない政策も多いのでは。
		
			
		
			高市さんは総裁選で、奈良公園のシカを外国人が暴行していると、あおるような発言をしていましたよね。あれなんか、あしきポピュリズムの最先端じゃないですか。だから、高市さんが勝って「最悪だ」と思ったのは事実です。
		
			
		
			それに、私はジェンダー政策でも原発でも、高市さんとは考え方が全く違います。政治的に言えば、ほぼ対極です。だから「鼻をつまんで入れた」という表現が一番近い。高市さんじゃなかったら、こんな矛盾を抱えずに済んだのに、という思いはあります。
		
			
		
			──仮に、国民民主党の玉木雄一郎代表で野党がまとまっていたら、違う判断もありえましたか?
		
			
		
			違ったかもしれませんね。とはいえ、ま...
		
		
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