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アビー・ロード・スタジオにてアナログ録音をハイレゾリマスター

Apple Music限定、カラヤン指揮ベルリン・フィルのアルバム10作品をデジタル配信

公開日 2025/10/31 12:51 編集部:太田良司
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アップルは、同社が提供するApple MusicおよびApple Music Classical限定にて、巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮によるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の録音10作品を、10月31日(金)から配信する。同サービス限定の配信期間は4週間。

ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

長らく主要ストリーミングプラットフォームにラインナップされていなかったカラヤン指揮ベルリン・フィルの録音作品のうち、ワーナー・クラシックスのカタログから10作品をリマスターし、独占配信するもの。モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、ワーグナー、シベリウス、ヨハン・シュトラウス、ベルリオーズ、ビゼー、グノー、シャブリエと幅広い作品を網羅する。

イギリスのレコード会社EMIのために1971年から1981年にかけて制作されたアナログ録音を、アビー・ロード・スタジオにて最新基準に基づき丹念にリマスター。最大96kHz/24bitのハイレゾ音質に対応する。また今年後半にも、カラヤンとベルリン・フィルのさらなるデジタルリリースを予定しているとのこと。

本件について、Apple Music Classicalグローバルディレクターのアンジャリ・マルホトラ氏は「Apple Music Classicalが、ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるこれらの録音のデジタル・ルネサンスを牽引できることを誇りに思います」と述べ、さらに次のようにコメント。

「カラヤンは20世紀後半の音楽界を定義づけた存在であり、その影響力は今もなお顕著です。これらの録音は約50年前に制作されたものですが、今も変わらず新鮮で臨場感にあふれ、黄金時代を彷彿とさせます」

また、ワーナー・クラシックスおよびエラート社長のアラン・ランセロン氏は以下のようにコメントを寄せている。

「ヘルベルト・フォン・カラヤンは1950年代にEMIのための録音で世界的な名声を確立し、それらは現在ワーナー・クラシックスのカタログの柱となっています。

LP時代後期にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した今回新たに再リリースされるアルバム群は、指揮者としての彼の卓越性をさらに証明するものです。技術革新の擁護者であった彼は、自身の録音がデジタルプラットフォームで強く存在感を示していることに満足したでしょう。

ワーナー・クラシックスは、この最初の10作品限定リリースプログラムにおいてApple Musicと提携できることを大変喜ばしく思います」

この度限定配信される10作品は次の通り。詳細は、Apple Music Classicalのカラヤンページで確認できる。

 

■ シベリウス:フィンランディア、エ・サーガ、タピオラ、トゥオネラの水鳥、カレリア組曲
録音時期:1976 - 1981年

■ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全5番(ソリスト:アレクシス・ヴァイセンベルク)
録音時期:1974 - 1977年

■ カラヤン・イン・パリ:ビゼー、シャブリエ、グノー、ベルリオーズ
録音時期:1978 - 1979年

■ モーツァルト:クラリネット協奏曲、ファゴット協奏曲、オーボエ協奏曲
録音時期:1970 - 1971年

■ モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲、フルート協奏曲第1番、管楽器のための協奏交響曲
録音時期:1970 - 1971年
収録曲数:10

■ カラヤン指揮 ヨハン・シュトラウス作品集:美しい青きドナウ、皇帝ワルツ、こうもり序曲
録音時期:1960 - 1975年

■ カラヤン指揮 ワーグナー作品集 第1集:タンホイザー、ローエングリン、トリスタンとイゾルデ
録音時期:1960 - 1974年

■ モーツァルト:交響曲第40番「ハ長調」、第41番「ジュピター」
録音時期:1970年

■ ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、スメタナ:ヴルタヴァ
録音時期:1976 - 1978年

■ ラヴェル:ボレロ - ドビュッシー:海と牧神の午後への前奏曲
録音時期:1977 - 1979年

 

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