セグメント別構成比

売上高 売上高
ファイナンス事業 営業損失 ファイナンス事業 営業損失
[注]
  1. ※1
    2023年度のディストリビューション事業の営業利益は262億円です。
  2. ※2
    2023年度のファイナンス事業の営業損失は50億円です。

事業戦略

「PayPay」は、6,300万人超の登録ユーザー数※1を有し、国内QR・バーコード決済において決済取扱高・決済回数ともに市場の約3分の2※2のシェアを占める国内最大級のキャッシュレス決済サービスです。

グループシナジーで「PayPay」のさらなる成長を図るとともに、その「PayPay」の決済プラットフォームとしての強みを生かし周辺金融サービスの成長を促進することにより、当社グループのファイナンス事業の拡大を目指します。また、SBペイメントサービス(株)が提供する決済代行サービスにおいては、当社の通信料金などの決済以外の領域(非通信領域)における決済機会を積極的に取り込み、決済取扱高の最大化を図ります。

さらに、ファイナンス事業は通信やeコマースなどのグループ事業との連携を一層強化していきます。これを通じて、グループ事業の顧客基盤からの送客やeコマース利用の拡大に伴う決済取扱高の増加といったファイナンス事業にとってのシナジーのみならず、グループ事業全体におけるサービス利用者数の増加やユーザーエンゲージメントの向上といったシナジーも創出していきます。

[注]
  1. ※1
    「PayPay」のアカウント登録済みユーザー数(2024年3月末時点)
  2. ※2
    コード決済国内市場シェアは一般社団法人キャッシュレス推進協議会「コード決済利用動向調査 2024年3月25日公表」をもとに当社にて算出

競争優位性

PayPay(株)

「PayPay」の最大の強みは世界中から集まる多国籍の優秀な自社エンジニアによるプロダクトの開発力です。開発の内製化にこだわり、変化するユーザーニーズに迅速に対応するほか、セキュリティを継続的に強化しています。また、高い営業力を生かして開拓した広範な加盟店網や、事業フェーズに応じた効果的なマーケティングが行えるマーケティング力も強みです。

PayPayカード(株)を子会社化したことに伴い、今後は「PayPayアプリ」を起点にクレジットカードとスマホ決済の連携を一層強化することに加えて、グループ会社との連携による事業の多様化、および金融サービスを中心とする収益機会の拡大を図ります。

SBペイメントサービス(株)

SBペイメントサービス(株)は、当社グループ内外を問わず、幅広いeコマース事業者向けに決済サービスを提供しています。(2023年度決済取扱高は約8.0兆円)

同社はその事業活動において、当社グループ企業群との連携を強みとしています。当社グループは、通信、eコマース、QR・バーコード決済、SNSといった多様な分野で事業を営んでおり、多くの取引企業や加盟店を有しています。同社自身の営業活動に加えて、当社グループの取引企業や加盟店に、さまざまなニーズに応える豊富な決済サービス(クレジットカード・QRコード決済・電子マネーなど)を提供することで、同社の加盟店数を飛躍的に増加させています。また、開拓した加盟店に対して、AI不正検知サービスや「LINE」と連携した店舗運営支援サービスなどを提供することにより、1加盟店当たりの取扱高のさらなる拡大を目指しています。

PayPay証券(株)

PayPay証券(株)は、国内最大級のキャッシュレス決済サービスである「PayPay」との強固な連携を強みに急成長しています。「PayPay」のトップ画面から分かりやすいユーザー動線を設けることで、まずは「PayPay」の利用で貯まるポイントを使った投資疑似運用体験サービス「PayPayポイント運用」を利用してもらい、ユーザーに投資に親しんでもらいます。そして、ユーザーがより充実した投資機会を求める場合には、「PayPay」または「PayPayポイント運用」から、「PayPay」内のミニアプリで上場投資信託の売買ができる「PayPay資産運用」や個別株式の売買へと促します。このような「PayPay」との連携により、一般的なインターネット証券と比較して証券口座の獲得単価を非常に低い水準に抑えています。

事業目標

セグメント営業利益

2025年度までに黒字化を実現

(2023年度進捗)
赤字が大幅に縮小(2023年度実績は-50億円。前年比216億円改善)

[注]
  1. PayPay(株)を2022年度 第1四半期から子会社化していたと仮定した場合