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YouTube、ゲームの暴力描写を18禁に。ギャンブルも規制拡大
2025年10月30日 10:50
YouTubeは、11月17日より、オンラインギャンブルおよびゲーム内の暴力描写に関するコミュニティガイドラインの施行を強化すると発表した。
今回のコミュニティガイドラインの強化は、デジタル商品を使ったギャンブルなどの新たなトレンドに対応し、成人向けコンテンツに関するガイドラインを業界標準にさらに近づけるために行なわれるものだとしており、主に3点に対して行なわれる。
1つ目は、オンラインギャンブルに関するコンテンツに関して、現在もGoogleに認証されたもの以外のオンラインギャンブルサイトやアプリケーションに視聴者を誘導するコンテンツを禁止しているが、今後はゲームのスキンやコスメティック、NFTといった金銭的価値のあるアイテムを含むオンラインギャンブルにも適用範囲を拡大する。
2つ目は、現実世界において金銭的価値を儲けたり換金したりしないカジノスタイルのゲームに対するアプローチの見直しで、ソーシャルカジノサイトを描写/宣伝または促進するコンテンツに対して年齢制限が設けられるようになる。
3つ目は残酷な描写を含むゲームコンテンツの規制強化で、既存の残酷描写を含むゲームコンテンツに関するガイドラインに加え、拷問シーン、非戦闘員に対する集団暴力シーンを中心とする、リアルな人間キャラクターを描いたゲームコンテンツの一部に年齢制限を設けるとしている。なお、審査の際は以下の要素を考慮する。
- 継続時間: シーンが一瞬ではなく持続的であるか、コンピレーション動画の場合、すべてのクリップの合計継続時間を考慮
- 目立つ: 暴力的な画像がズームインされていたり、シーンの主な焦点になっている場合
- リアルな人間のキャラクター: 暴力が本物の人間にように見えるキャラクターに起こっている場合
なお、このガイドライン強化は、ほとんどのチャンネルへの影響はないとしているが、対応の猶予が与えられる。11月17日以前にアップロードされたコンテンツで違反となる場合は、削除または年齢制限が課される場合があるが、違反警告の対象とはならず、年齢制限が設定された動画は18歳以上の視聴者向けに残すことができる。
また、同日までに動画の説明を編集したり、動画エディタのトリミングツールやぼかしツールを利用して編集することでガイドライン違反を回避できる。コンテンツに年齢制限が課された場合、もしくはコンテンツが削除された場合はメールにて通知し、決定に納得できない場合は異議の申し立てが可能。