コース: ビデオのカラーコレクション入門

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映像と色の歴史

映像と色の歴史

このレッスンでは映像と色の 歴史について解説します。 現在の私たちは 静止画、動画に限らず 鮮やかなフルカラーの映像を 当たり前のものとして 日々接しています。 しかし、これは最初から こうだったわけではありません。 人間が実写を映像として 記録できるようになってから かなりの期間、それは 色を持たないモノトーンの世界でした。 写真は 19 世紀の前半に フランスのニスフォール・ニエプスによって 実用化されました。 当然この頃はモノクロ、つまり 明るさの情報しか記録できませんでした。 実はカラー写真が一般的なものになるより早く 映像は動きの方を手に入れていきます。 1891 年には エジソンが箱の中を覗きこんで 動画を見られる キネトスコープという装置を発明しました。 そして 1894 年には デュミエール兄弟により 現在のようにスクリーンに投影するタイプの シネマトグラフが開発されます。 これらの登場でエンターテイメントとしての 映像産業も立ち上がり 同時にカラー映像への熱望も 非常に強いものとなりました。 早くも 1906 年には キネマカラーという 色のついた映像の方式が登場しました。 キネマカラー、確かに 色はついているんですが ちょっと不自然な 色ですね。 実はキネマカラーは 赤と緑の2色の光だけで 映像のカラーを作っています。 そしてこれは映像における色の 一番根本となる原理について 非常に大きく関わっています。 今みなさんがこの講座を見ている ディスプレイも そして映画館のスクリーンも どちらも映像は光でできています。 そして光の色は赤・青・緑の 光の3原色の割合によって決まります。 3原色が等しく混じると白、 そしてどれも全くないと真っ暗、 つまり黒ですね。 そしてどの色がどれぐらい 混じるかによって 様々な色が作られています。 キネマカラーの頃には まだ技術的に 赤と緑しか出せなかったので このようなイメージとなっていました。 それから技術は進歩して 1930 年代ぐらいになると 例えばディズニーのアニメーションなど フルカラーの美しい作品も 多く作られるようになります。 映画のフィルムと並ぶ映像装置 といえばテレビですね。 映画のフィルムがスクリーンに 投影された光が反射してるのを 我々は見てるのに対して…

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