色ガラスから切り出すガラスピースのための型紙を製作。4面の角柱タイプのペンダントライトを製作する予定です。
希少なステンドグラスや使いたい色や模様が限られてくるガラスからピースを切り出す際は、可能な限り無駄が出ないようにピースとピースの間隔を詰めながら慎重に切り出しを行います。
ガラスカッターなどを使うハンドカットではどうしても切り出しができない場合や、強引な切り出しで無駄なガラスが出てしまう場合は専用のバンドソーを使って切り出しを行います。
おおまかに切り出したガラスピースの側面をグラインダーで削り、形を整えコッパーフォイルを巻きやすい垂直な側面を作ります。
製作する点数分に必要なトランプ柄4種のピースの切り出しが完了した様子。深みのある赤と青みがかったスモークガラスからそれぞれのトランプ柄ピースを製作しました。
次に切り出したトランプ柄を取り囲むクリアガラス部分のカットへ進みます。慎重に切り出したトランプ柄のピースも微妙にサイズが異なるため、ガラス1面分のサイズが揃うよう慎重にガラスを切り出します。
トランプ柄を取り囲むクリアガラスは大きい梨目と小さい梨目の2種類のガラスを使いました。ハンドカットする際に表面の梨目が影響して思わぬ方向へ割れることがあるため、慎重にカットを進めます。
切り出したガラスピースの縁(側面)にコッパーフォイルと言う銅製のテープを巻きつけていきます。ガラスピースを繋ぐ際に、このコッパーフォイルの上にハンダを盛り各ピース同士を繋ぎます。
4種のトランプ柄が入った板ガラスの製作が完了したら、冠のようなトップピースを作ります。クリアガラス製のナギット(ガラスカボション)を中央に配し木目のようなテクスチャーが美しいアンバーガラスを合わせます。
先ほど作ったアンバーガラスのピースやクリアガラスナギットにコッパーフォイルを巻きはんだ付けに備えます。
コッパーフォイルを巻いたガラスピースをハンダで1つ1つ繋ぎ合わせ配線を施して完成したペンダントライト。ハート、スペード、ダイヤ、クラブの4種のトランプ柄が入った美しいペンダントライトが完成しました。