新幹線N700系 Supreme普通車のインテリア
東海道新幹線 は「N700 系で統一されています」と、 いかにも“きちんと管理しています”とすまし顔で言う。 だが実際には N700、N700A 、N700S(Supreme) の三種類。
最新の N700S は内装が別世界。 天井は間接照明、全席コンセント、座面沈み込み式リクライニング、 窓枠は航空機インテリアの模倣。 トイレや洗面台まで間接照明で“未来っぽさ”を全力で演出している。
だが正直に言おう。飛行機のパクリに成功しただけで、革新と呼ぶには弱いけど…。 日本の公共交通にしては頑張ったほう。
この N700S は加速が良いので、新大阪発「こだま」に回される。 こだまは“各駅停車”の皮をかぶったスプリンターで、 ローカル駅を出発した瞬間、 「後続ののぞみ? 知るかよ」と全力加速で逃げ切る。 ガラガラ車内で最新型に揺られるのは快適だが、こだまが最新で、のぞみが型落ちって面白い国だ。
はい、九州から来る ワンナンバーの「のぞみ」は N700A 。 堂々と旧型である。 しかも満席率が高く、ところどころはげ欠けたボロ車両。 **ギュウ詰め旧型が最高速度で突っ走るという“令和の国鉄 ショー”**が繰り広げられる。
Web予約で「のぞみ」を取ると、まずこの旧型を押しつけられる。 つまり予約システムとは「あなたに型落ちを与える仕組み」である。 私はそんな扱いをされるのが嫌なので、予約は使わない。
自由席の「こだま」か、名古屋まで各駅停車の「ひかり」。 “自由席”という名のとおり、JR からの干渉を最小限に抑えられる最後の選択枝 。 景色を撮るなら左右の選択を伴う。 それは当日の天気で決めたいだけなのに、なぜ予約システムに撮影の舵を奪われねばならんのか…。
新幹線は少しづつ進化している。
進化の恩恵を受けたいから自由席なのだ。
最後に一枚、南海電鉄 関空 特急の個性的なインテリアを載せておく。
南海関空 特急ラピュート
(iPhon13pro)
追記
以前このブログで、「いずれアメリ カは武器供与を絞り、ウクライナ 戦争は終息へ向かうだろう」と書いた。その後の動きを見ると、アメリ カは静かに、この戦争から距離を置く準備を進めている。トランプさんの28項目の和平提案がそれだ。
最近のBBC ニュースでは、米軍トップがウクライナ 側と“戦争終結 に向けた協議”を行ったと報じていた。興味深いのは、派遣されたのが政治家ではなく、30代の若い陸軍長官だ。 EU 諸国も日本も、形式上はウクライナ 支援を掲げている。しかしアメリ カだけは、別の出口を探している。
政治的メッセージを伝えるのであれば外交官や政治家で十分だ。にもかかわらず軍のトップを送ったのは、軍事支援の約束か、また逆に「これ以上支援しても勝ち筋はない」ことを、軍同士のレベルで共有するためだろう。加えてウクライナ では政府高官が汚職 容疑で逮捕され、いずれ捜査の矛先はゼレンスキー自身に及ぶ可能性すらある。そんななかで会談の詳細は公開されていないが、軍のトップが向かった以上、話題は限られている。
さらにゼレンスキーは、戒厳令 を理由に2024年の大統領選を延期したままだ。従って大統領の正統性が法的に揺らいでいる。和平条約を締結する主体として法的に成立できない、そこもアメリ カは冷静に見ているに違いない。
この点を、もっとも早くから理解していたのはロシアのプーチン だ。彼は法学博士の学位を持つ“法律の専門家”である。ゼレンスキーの正統性の揺らぎは、ロシアにとって大きな政治カードになっている。いずれ条約の締結に向けて動き出すと、ゼレンスキーは法的責任がないので締結国の主体として不適切だとロシアは主張してくるかもしれない。
仮に今後あり得る道筋のひとつとして、「汚職 によるゼレンスキー失脚」が浮上してくる可能性もあるか。既にゼレンスキーの側近が汚職 で逮捕されている。ウクライナ は、汚職 国家といってもよい。
今和平提案は、トランプさんの28項目の提案に対して、先日のG20 の集まりの中でヨーロッパ案が作成された。これが和平への話をややこしくしている。
日本はトランプさんとうまくいってたのに、ヨーロッパに騙された格好になっている。トランプさんに影響力がある高市 を入れようというのがEU 連合の企みだ。日本はそれに乗っちゃった。つまりEU 案は締結の実現可能性がない案だ。これに日本は署名し、結果として解決の道筋を複雑にして戦争解決が長引きかねない案を支持した。
だから日本は静観していればよかったのに、残念な決断だった。
――いったい日本は、どっちを見て政策判断をしているのだろうか。
カメレオンみたいに、よくわからない日本政府だ。
BBC :US military team visits Kyiv as EU warns about Russian plans,21 November 2025