司法の闇…と言うべきか。逮捕され、起訴された後の過程には、一般には知られていない多くの問題が潜んでいる。 元検事である市川寛氏は、自身の経験をもとに、日本の検察組織が抱える課題を指摘している。その主な問題点は以下の通りである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1. 検察の組織文化とプレッシャー 検察内部には、独自捜査の失敗が許されないという強いプレッシャーが存在する。この圧力により、検事は事件の立件や自白の獲得に執着し、被疑者に対する高圧的な取り調べや自白の強要といった問題行動に陥ることがある。 2. 違法な取り調べ手法 市川氏自身、佐賀市農協背任事件の主任検事…