化学のひとつ。炭素原子を有する化合物を合成したり、反応を解析したりする分野。但し二酸化炭素や一酸化炭素などは含まず、これらは無機化学の範囲となる。
有機化学の分野としては,有機合成化学,天然物全合成,創薬化学,有機金属化学,物理有機化学,生物有機化学,有機高分子化学などがある.
余談であるが、『有機』といったら、普通『有機化学』または『有機合成』のことをさすと思っていたが、とある場で「大学で有機を専攻している」と言ったところ、「有機って農業?」といわれた・・・。
高校理科の語呂合わせや解き方のコツなどを紹介するブログです。 秋の模試で化学の点数が伸びなかった人へ 無機化学と有機化学が得点源だといえるまで、徹底的に暗記をしましたか? 今まで化学の理論分野で点数を稼いでいた人が、秋から伸び悩む原因の一つが暗記不足です。 暗記は苦手なんだよ~と思った人は… ケイさん、加熱で尻焦げる。 ケイさんが、加熱した滑り台で尻を焦がした。 ケイ酸を加熱乾燥したものがシリカゲル 炭化を水拭き、汗散れん! メタボを分解、汗散れん! 炭化したところをみずぶき 頑張ってダイエット 炭化カルシウムに水を反応させてアセチレン発生 メタンの熱分解でアセチレン発生 覚えられましたか? …
化合物を命名する問題です。 まず始めに、一番長い炭素鎖に番号を振っていくと、3個なので主鎖はプロパンです。 官能基については「ヒドロキシ基」と「メチル基がついたアミノ基」があります。 ヒドロキシ基とアミノ基のうち、優先順位が高いのは水酸基の方です(これは覚えるしかありません)。 アルコールとして考えるので、ヒドロキシ基が直接結合している炭素原子から、1, 2, 3……と番号を振っていきます。 ヒドロキシ基の方が優先順位が高いので、最後はアルコールの「-ol」で終わり、接頭語の「hydroxy」は使いません。 逆にアミノ基に関しては接尾語の「-amine」ではなく、接頭語の「amino」を使いま…
ルイス構造式や形式電荷を正しく理解しているのかを問われている問題です。 はじめに、メチルカチオンなので、アニオンである選択肢2と5、そしてラジカルである3が除外されます。 残された1と4はプラスが書かれているのでカチオンですよね。 メチルカチオンの正しいルイス構造式を見抜くために、まずは炭素原子と水素原子の価電子の数を確認しましょう。 炭素原子は原子番号が6なので、陽子の数が6個、電子の数も6個です。 これら6個の電子は、1s軌道に2個、2s軌道に2個、2p軌道に2個入っています。 1s軌道に入っている電子は結合の形成には使われないので、2s軌道と2p軌道の計4つの電子が結合に使われる可能性が…
にゃんにゃんにゃん!(?????) このブログに来て頂いて、ありがとうございます。 私、化学に憑りつかれた猫(?)、さもにゃです。 ・・・名前の由来は聞かないでにゃ。 まずは、軽ーく(?)自己紹介をしていきますね。 2005年生まれ、愛を知る県出身の性別不詳のイキモノ。 化学を推す割には理学部でも工学部でもなく、教育学部。専攻科目として理科を学んでおり、単位は取れて・・・(いない)。この記事執筆時点で大学の学部2年生。 略歴:公立中学→県立高校(超典型的自称進)→某国立大教育学部 という訳で、私が語るのに必要そうな前情報は書き殴れましたね。(書いてない。キーボードを叩いているだけである。) そ…
にゃんにゃんにゃん!(?????) このブログにたどりいて頂き、ありがとうございます。 私、化学に憑りつかれた猫、いや、猫のような生物「化け猫」です。 ・・・この名前、自分で思いついたわけでもなければ化学の「化」の字が使われているのはたまたまですことよ。(ちなみにつけられたのは小学生のとき) まずは、軽ーく(?)自己紹介をしていきますね。 2005年生まれ、愛を知る県出身の性別不詳のイキモノ。 化学を推す割には理学部でも工学部でもなく、教育学部。専攻科目として理科を学んでおり、単位は取れて・・・(いない)。この記事執筆時点で大学の学部2年生。 略歴:公立中学→県立高校(超典型的自称進)→某国立…
このランキングは、ウィキペディアに登場する数が一番多いものを一番として、化学反応217種について、他の記事からのリンク数を集計した結果です。 化学反応とは、ある物質が原子の組み替えによって別の物質に変化する過程のことです。サビや燃焼といった身近な現象から、医薬品やプラスチックの合成まで、自然界と現代の産業は多種多様な化学反応によって成り立っています。 👑ランキング👑 🥇第1位 酸化(リンク数 925) 物質が酸素と結びつく、または水素を失う反応です。金属が錆びる、物が燃える、リンゴの切り口が変色するなど、非常に身近な現象で、生命活動や工業において最も基本的な反応の一つと言えます。 🥈第2位 還…
薬化学領域におけるパラメータ設計の基本的な考え方 薬化学領域におけるパラメータ設計は、新薬開発の初期段階から、候補化合物の設計、合成条件の最適化、製剤処方の決定に至るまで、多岐にわたるプロセスで応用されます。その目的は、医薬品としての有効性、安全性、安定性、および製造可能性を最大限に高めることです。 パラメータ設計の基本的な考え方は、**品質工学(タグチメソッド)**に基づいています。これは、製品やプロセスの「品質」を、顧客が満足する機能を提供できる能力と定義し、その品質をばらつき(ノイズ)に対して頑健に設計することを目指します。 具体的には、以下のステップで進められます。 目的変数の明確化:…
Newman投影式と立体配座について:薬学生が知っておくべきこと 薬学生の皆さん、こんにちは!今回は有機化学の中でも特に重要な概念である「Newman投影式」と「立体配座」について解説します。これらの概念は、医薬品の構造と作用を理解する上で不可欠ですので、しっかりとマスターしましょう。 1. Newman投影式とは? Newman投影式(ニューマンとうえいしき)は、分子を特定の結合軸に沿って「真正面から」見たときの原子の配置を表す方法です。特に、単結合の周りの回転によって生じる異なる立体配座を視覚的に表現する際に非常に有用です。 書き方 見る方向を決める: 注目する単結合を決め、その結合軸に沿…
クルチウス転位(Curtius Rearrangement)とは? クルチウス転位(Curtius Rearrangement)は、有機化学における重要な分子内転位反応の一つです。アシルアジド(R-CON₃)を加熱または光照射することによって、窒素分子(N₂)が脱離し、イソシアネート(R-N=C=O)を生成する反応を指します。このイソシアネートは、様々な求核剤と反応させることで、一級アミン、カルバメート、ウレアなどの多様な窒素含有化合物へと変換することができます。 反応機構 クルチウス転位の反応機構は、以下のように進行すると考えられています。 アシルアジドからの窒素分子の脱離: 反応の第一段階…