正徳6年閏2月29日。近頃、年寄衆に尾州の小鳥札(狩猟免許)1枚ずつが下される。阿部能登守から願い出て、河内守から二代瀬部を鷹場許可とする。ぜひ瀬部に殺生場の免許を下されるようにと。ただしこういう時勢なので運上は差し上げると云々。すぐに願いの通り叶う。近頃、安己様の婚礼準備のことで一位様から内密に話がある。九条家の時は長女だったのでそれなりであった。近衛公は安己姫様が末娘なので万事軽んじておられる。御付きの女中も前の半分にされると。丸山昌貞が内密にやってきて仲介し、紗綾3巻を下される。春日井郡熊の庄村庄屋勘助という者が、この村小百姓理右衛門という者の収穫を地主と2人で奪った上に、理右衛門の子理…