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ヘイト行為に対するTwitterルールのアップデート

投稿者
火曜日, 2021年12月14日火曜日

本ブログは、2019年7月10日に公開した投稿を、新たに追加されたルールの変更を反映して米国時間2021年12月13日に更新したものです。

Twitterでは、利用者の皆さんが安心してTwitterをお使いいただけるようルールを設け、世界の現状にあわせて常に進化させています。私たちは、実社会における直接的な危害を防ぐことを最も重視しています。しかしながら、人間性を否定する言葉には、そうしたリスクを増大させる作用があることが調査*によって明らかになっています。

Twitterは、公共の会話を提供するために、様々な行動や時々に変化する課題に応じてTwitterルールを策定しており、グローバルな視点から、Twitterポリシーが異なるコミュニティや文化に与える影響について考えることの重要性も理解しています。2019年以降、Twitterは利用者の皆さんや外部の専門家、社内チームからのフィードバックに重点を置き、ヘイト行為に対するTwitterポリシーを継続的に発展させている旨をお知らせしてきました。 

ヘイト行為に対するTwitterポリシーの対象範囲の拡大 

Twitterは、利用者の皆さんにTwitter上で自分たちの考えを自由に表現することを奨励する一方で、攻撃的な行為やハラスメント、ヘイト行為を一切禁止しています。これまでもTwitter利用者が宗教、社会階層、年齢、障がい、病気、人種、民族、出身地をもとに他者の人間性を否定する言葉を使用することは、ヘイト行為に対するTwitterポリシーにより堅く禁じられています。本日以降、Twitterはヘイト行為に対するポリシーの範囲をさらに広げ、ジェンダー、ジェンダー・アイデンティティ(性自認)、性的指向を取り上げ人間以外のものに置き換える言葉の使用も禁止します。 (以下をご覧ください)

今後、このようなツイートが報告された場合、Twitterは利用者にツイートを削除するよう求めます。また、私たちも積極的な探知や自動検出を実施し、暴力性をはらむコンテンツの検知を継続していきます。ルール違反が繰り返された場合、アカウントの一時的な凍結や停止などの措置をとることがあります。Twitterの強制措置の詳細については、こちらをご覧ください。

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Twitter上のヘイト行為に対するTwitterのアプローチについて 

Twitterルールは、サービスを利用するすべての人に従っていただくもので、私たちが目にする行動や発言、様々な状況の変化に合わせてアップデートされます。私たちは調査に基づき、段階的にTwitterルールを拡大していくと同時に、利用者の皆さんからのフィードバックも参考に見直しを行い、幅広い意見を取り入れるよう心がけてきました。    

ポリシーをアップデートするたびに、文化的なニュアンスへの理解を深め、違反があった際には一貫した措置を執行できるよう努めています。様々なコミュニティや文化を持つ世界中の利用者の皆さんからのフィードバックがサービス向上に大きく役立っています。頻繁に寄せられるフィードバックには、以下のようなものがあります。 

  • 要件の明確化:あらゆる言語でポリシーに明記するとともに、違反事例をより多く提示し、文脈がいつ、どのように考慮されるかについての説明を加えることで、Twitterポリシーの改訂案がより良いものになるという声が、Twitterの利用者からありました。今回のアップデートではこうしたフィードバックを反映し、詳細な説明を追加してルールの明確化を図りました。 
  • 問題となる対象の絞り込み:複数のフィードバック提供者から、「特定可能なグループ」という表現は対象が広すぎるという声が上がっています。また、政治団体やヘイト集団、そのほか社会的主流派と呼ばれるグループについて表現する際、利用者からは様々なニュアンスやトーンなどの表現形態を使うことも許されるべきだという意見も寄せられました。また多くの人が、ヘイト集団に対して、いつ、いかなる方法でも、恐れることなく非難できることを求めています。一方、それぞれのファンや友人、フォロワーに対して、「kittens(子猫ちゃん)」や「monsters(モンスター)」といった言葉を親しみを込めて使えるようにしてほしいという要望もありました。 
  • 一貫した措置の執行:多くの利用者から、公正さや一貫性をもってルールを適用できるのかという、Twitterの執行能力に対しての懸念が示されました。そこでTwitterでは、担当チームが利用者からの報告を受けた際、十分な準備を整えた上で対応できるよう、長期間にわたる徹底したトレーニングプログラムを確立しました。

こうした改善策を講じても、間違いは起こりえます。過ちがあればそれを正し、同様の過ちを繰り返さないようにするために、Twitterはルールの執行プロセスと異議申し立てプロセスの両方を継続して一層強化していきます。

信頼できるパートナー 

残念ながら、私たちTwitterは問題のすべてに答えが出せるわけではありません。そのため、利用者の皆さんからのフィードバックに加えて、Twitter Trust & Safety協議会、そしてこの分野での深い専門知識を有する世界中の専門機関とも連携しています。  

今回ポリシーを更新するにあたり、業界を牽引するリーダー(有識者)や外部の専門家と協力し、人種、民族、出身地といった複雑なカテゴリーにおいて、人間性を否定する発言への適切な対処法を検討しています。こうした専門家たちの協力により、私たちは今後直面するであろう課題について理解し、最終的に次のような問いへの答えを導き出すことができました: 

  • かつては差別的とされていたが現在は許容されている用語を含め、社会的マイノリティグループの中で交わされる会話をどう保護するのか? 
  • 文脈の前後の背景を十分に考慮し、違反の重大さを反映したうえで、適切な範囲で相応の強制的措置をとるにはどうすれば良いのか?
  • 保護対象の特定グループが歴史的にマイノリティであるかどうか、また現時点で直接的な危害の標的にされているかどうかという点を、危害の深刻さを評価するうえでどのように考慮できるのか?また、どう考慮すべきなのか?
  • 異なるグループ間で作用する可能性のある「力関係」に、どのように対応すればよいのか? 

「地域コミュニティにおける私たちの活動は、私たちが寄与する多様なコミュニティや公共機関や政策立案者のあいだで、社会的な結束を確実に高める方法を批評的に考察するのに役立っています。私たちは信頼できるパートナーとしてTwitterと協力し、ヘイト行為に対するポリシーのアップデートによって、移民グループに関連する文化的・地域的なニュアンスが確実に考慮されるよう取り組みました」 — Roses of Peace(シンガポールを結束力と回復力の高い国にすることを目指す異宗教間組織) 

Twitterは今後もグローバルコミュニティに貢献し、ポリシーの作成およびプロダクトの開発に皆さんの声を反映しながらサービスを構築していきます。私たちは現在直面している課題により適切に対応するため、Twitterポリシーを進化させ拡大する機会を探し続けるとともに、フィードバックから得た情報やその開示方法についても利用者の皆さんに随時アップデートします。また、Twitterを誰にとってもより安全な場にするために、私たちが行っているその他のあらゆる取り組みについても、@TwitterSafetyで定期的にツイートしていく予定です。

*人間性を否定する言葉と実社会における直接的な危害との関係性に関する調査・研究例(英語)

 

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