[go: up one dir, main page]

企業

2020年米国大統領選への取り組みのアップデート

水曜日, 2020年11月18日水曜日

過去50年で最高の投票率を記録した米国大統領選挙日と投票期間が終了してから2週間ほど経過しました。Twitter上では依然として、記録的なボリュームの大統領選関連の会話が続いています。Twitterのチームはこうした公共の会話の清廉性を守るために、引き続き積極的にルールの適用に取り組んでいますが、現在の状況について、最新情報を皆さんにお知らせします。

なお、Twitterは自分たちの仕事が終わったとは考えていません。私たちはこのテーマに今も継続的に取り組んでおり、こうした課題への対応について、日々、学習し、改善に務めています。今回の選挙に関する包括的な報告については、来年早々にも公開する予定です。

投票日に至るまでの数カ月間、Twitterは大統領選に関連していくつかのポリシー(英語)や強制措置、プロダクトの変更を発表(英語)しまた。背景情報を追加することで慎重な配慮を促し、Twitter上での誤解を招く可能性がある情報の拡散を抑制してきました。

こうした変更の影響についてこれまで学んだこと、それに基づいてTwitterがどのような対応を予定しているのかも説明します。

ラベル付け、警告表示、拡散前の注意喚起

Twitterは1年以上前に、誤解を与える情報に関して背景情報を提供して欲しいという要望を多くの人たちから受けました。まさにこの対応を、新型コロナウイルス(以下、COVID-19)に関する情報から、合成または操作されたメディア、さらに2020年の米国大統領選に関するツイートまで取り入れて、Twitterの外で実際に危害が生じるリスクを抑えてきました。私たちは継続的にラベルを適用して背景情報を追加し、重要な背景情報なしに選挙にとって害を及ぼす誤った情報が拡散するリスクを抑えています。

10月27日~11月11日の間、大統領選に関して誤解を招く情報を含め、Twitterがツイートに適用したラベル付け、警告表示、拡散前の注意喚起に関する主なデータは以下の通りです。

  • Twitterの市民活動の阻害に関するポリシーのもとで、議論の余地のあるコンテンツや誤解を招く情報を含んでいるとして、約30万件のツイートにラベルが付けられました。これは期間中に発信された米国大統領選関連のツイートのうち0.2%に相当します。
  • ラベルが付けられたツイートのうち456のツイートは警告メッセージも表示され、エンゲージメント機能に制限がかけられました(ツイートの引用は可能だがリツイートや返信、あるいは「いいね」ができない)。
  • これらのツイートを見た人の約74%は、Twitterによってラベルや警告メッセージが適用された後で該当ツイートを表示させています。
  • こうしたラベル付きツイートの引用は約29%減少したと推定されます。これは、シェアする前に注意を促すメッセージが表示されたことも要因になっていると考えられます。

Twitterはさらに一歩進んで、誤解を招く可能性のある情報について、米国内ですべての利用者に対してプロンプト(注意喚起)を表示しました。このプロンプトはホームタイムラインや検索画面で延べ3億8,900万回表示され、人々に選挙結果に遅れが生じる可能性があることや、郵便投票は安全で適法であることなどを再認識させました。

こうした措置は、Twitter上に背景情報を追加して、世界中の選挙のプロセスに関して誤解を招く情報の拡散を抑制していくTwitterの継続的な戦略の一環として行われるものです。

プロダクトの変更

Twitterでは選挙までの数週間および投票が行われた週に、背景情報の提供を増やし、ツイートが拡散される前により慎重な検討を促すことを目的に、プロダクトの大幅な変更(英語)を実施しました。11月13日(日本時間)より、こうした変更の一部を元に戻すと同時に、変更によって生じた影響をより詳細にお知らせします。

引用ツイートの推奨

Twitterでは「リツイート」より「引用ツイート」を推奨し、コンテンツを拡散する際に自分のコメントを付けてツイートするよう促しました。この変更の導入は、若干の抵抗を生じさせ、会話に参加する意味や追加する内容について人々に少し考える時間を与えました。この変更を行って以来、リツイートは23%減少し、引用ツイートは26%増加しましたが、リツイートと引用ツイートを合わせた数は実質的に20%減少しました。この変更によりTwitterのサービスで情報の共有量全体を減らしたことで、誤情報の拡散を抑制したことになります。私たちはもっと時間をかけてこの変更の及ぼす影響について検討し、十分に理解していこうと考えており、当面はこのまま継続していきます。

ホームタイムラインと通知でのおすすめツイートの削除

Twitterは自分がフォローしている人以外のアカウントやツイートをホームタイムラインや通知によって、おすすめとして表示する機能を停止しました。当初、Twitter上での誤情報の拡散抑制に役立つと考えられたものの、データを分析するとこの変更が誤情報の拡散抑制に大いに役立った(もしくは不正ツイートの通報が減った)という有意な差は見られませんでした。むしろこうしたツイートやアカウントのおすすめを一時停止したことで、多くの人が新たな会話を発見したり、新たなアカウントをフォローしたりしなくなっていたことが分かりました。そこでこの変更を元に戻すことにしました。

Twitterは最終的に、こうしたおすすめアカウントやおすすめツイートを、フォローしているトピックや、過去の傾向から興味があると推測されるトピックに基づくおすすめに全面的に切り替えることを目指しています。そうすることで、Twitterでもっと主体的に自分の興味があること、ないことを示せるようになり、より関連性の高いおすすめが行えるようになると考えています。また、「いいね」ボタンではツイートを拡散する前に十分、慎重な検討を行うことはできないとも考えています。Twitterは昨年1年間でトピック機能に基づくおすすめの範囲を大幅に拡大し、現在5,000以上のトピックスに関しておすすめが提供できるようになっていますが、近い将来、すべてのおすすめをトピックスベースに移行したいと考えています。

トレンドの 「おすすめ」には背景情報を必須に

Twitterのトレンドに表示される「おすすめ」には背景情報が追加されたものだけを表示してきました。担当チームによって、説明や代表的なツイート、多くの会話がなされているトピックについて迅速に情報を得られ理解が進む記事を追加したものを表示してきました。

この変更によってTwitterへの報告件数(トレントやトレンド検索ページのツイートに関する報告)が大幅に減少すると同時に、Twitterが表示できるトレンドの数や範囲も大幅に制限されることになり、多くの人にとって「おすすめ」を自分の興味の対象とはあまり関連性のないものにしてしまうことに気付きました。引き続き、可能な限り多くのトピックに背景情報を追加していく試みは続けますが、それが付記されていることを「おすすめ」に掲載する条件とはしないことにしました。Twitterの目標は、今、何が起こっているのかを理解できるようにすると同時に、誤解を招く可能性のあるトレンドについては確実に背景情報を提示することです。

今後の展開

私たちは今後も警戒を緩めず、Twitter上の選挙に関する会話の清廉性を守るための取り組みを続けていきます。これまで世界各国の数多くの選挙で行ってきたように、2020年の米国大統領選に関してTwitterが行ったすべての取り組みを振り返り、2021年上旬にはより詳細な報告書を作成する予定です。私たちは継続的に調査を行って問題を追及し、Twitter上の公共の会話の健全性に悪影響を及ぼすような行動を煽ったり、促したりする可能性のある機能については変更を加えていきます。

詳細については@TwitterGov@Policyをフォローしてください。

 

このツイートは閲覧できません
このツイートは閲覧できません.