(CNN) ある米国企業が新たな種類の木材を生み出した。鋼鉄に対して最大10倍の強度重量比を持つ一方、最大6倍の軽量化を実現する素材だとしている。 この「スーパーウッド」は、材料科学者のフー・リャンビン氏が共同設立した企業インベントウッド社により、このほど商品化された。 10年以上前、フー氏は木材という人類にとって最古の部類に入る建築材料を再発明する挑戦を始めた。メリーランド大学材料革新センターで研究していた当時(現在はエール大学教授)、同氏は木材を再設計する革新的な手法を発見。木材の色と強度の一部を担う主要成分であるリグニンを部分的に除去することで、木材を透明化することさえ成し遂げた。 しかしフー氏の真の目的は、セルロースを用いて木材を強化することにあった。セルロースは植物繊維の主成分であり、同氏によると「地球上で最も豊富な生体高分子」だという。 2017年、フー氏は化学処理で天然セルロ