宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「リュウグウ」の砂から、アミノ酸が20種類以上見つかったことが関係者への取材でわかった。アミノ酸はたんぱく質の材料。生命…
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2025年1月27日にニューメキシコ工科大学のマグダレナリッジ2.4m望遠鏡で観測された「小惑星2024 YR4」。米航空宇宙局(NASA)提供(2025年1月31日提供)。(c)AFP PHOTO / NASA/MAGDALENA RIDGE 2.4M TELESCOPE/NEW MEXICO INSTITUTE OF TECHNOLOGY/RYAN 【2月19日 AFP】米航空宇宙局(NASA)が18日に公表したデータによると、一つの都市全体に甚大な被害をもたらし得る「シティー・キラー」に分類される小惑星「2024 YR4」が、2032年に地球に衝突する確率が3.2%となり、現在の予測において最も脅威的な宇宙の岩石となった。 地球への衝突確率は高まっているものの、専門家らは過度な警戒は不要としている。世界の天文学界は状況を注意深く観察しており、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡でも来月「2
2025年1月2日にマサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード・スミソニアン天体物理学センターの小惑星センター(MPC)が新たに小惑星を発見し、「2018 CN41」と名付けたことを発表しました。この小惑星は地球から15万マイル(約24万km)以内に軌道を持つ地球近傍天体(NEO)であるとされていましたが、発表後に小惑星ではなく車だったことが判明し、登録が取り消されたことがわかりました。 MPEC 2025-A49 : EDITORIAL NOTICE: DELETION OF 2018 CN41 https://minorplanetcenter.net/mpec/K25/K25A49.html An asteroid got deleted because it was actually Elon Musk’s Tesla Roadster https://www.astronom
探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った試料に、左手型のアミノ酸と右手型のアミノ酸がほぼ同数含まれていたと、九州大や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのチームが23日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。 地球の生命の起源はリュウグウのような小天体が宇宙から運んだとする「宇宙起源説」がある。もしリュウグウの試料に左手型のアミノ酸が多ければ、宇宙起源説の根拠となっていた可能性があった。チームは「今回の成果からは結論は言えないが、宇宙起源説を否定するものではない」としている。 有機物には、同じ化学式だが鏡に映したように構造が反転しているものがある。それを左右の手に例えて左手型、右手型と呼ぶ。数百種類あるアミノ酸の一部もこの性質を持つ。
地球のパートナーといえばもちろん月だが、今後2ヶ月間、もう1つの小さなパートナーが増えるそうだ。 それは2024年8月に発見された「2024 PT5」という小惑星だ。 『Research Notes of the AAS』(2024年9月付)に掲載された研究によれば、2024 PT5は地球の重力に捕われ、9月末から11月にかけて私たちの地球を周回することになる。 つまり地球は短い間だが、月とミニムーン(小惑星)の2つのパートナーを連れて、宇宙空間を移動するということだ。 2カ月間だけ月が2つに。地球に寄り添うミニムーン 地球に近寄ってくる小惑星の多くは、楕円を描きながら地球をぐるりと周りつつ、最終的に遠くへと飛んでいく。「2024 PT5」もまたそんな小惑星の1つだ。 2024 PT5は、NASAとハワイ大学が開発した小惑星地球衝突最終警報システム「ATLAS(Asteroid Terre
小惑星「リュウグウ」のサンプルは、失われやすい初期太陽系の情報を含んでいることが期待されています。これまでの研究から、リュウグウの元となった天体は太陽系の外側で生成し、50℃を超えるような高温には晒されなかったと考えられてきました。 しかし広島大学の宮原正明氏などの研究チームは、リュウグウのサンプルを分析中に、「ジャーフイッシャー鉱(Djerfisherite)」(※1)という鉱物を発見しました。この鉱物は350℃以上の高温環境で生成されることが想定されるため、リュウグウのサンプルから見つかることは全くの予想外でした。その意外さについて宮原氏は「北極の氷の中から熱帯植物の種を見つけたようなもの」と表現しています。 ※1…Djerfisheriteという名前は、鉱物学者ダニエル・ジェロム・フィッシャー(Daniel Jerome Fisher)に対する献名です。このためこの鉱物の読み方は、そ
(CNN) 最近発見され、天文界の注目を集めている小惑星「2024 YR4」が地球に影響を与える可能性がわずかに上昇したこと分かった。 欧州宇宙機関(ESA)によると、2024 YR4が2032年12月22日に地球に衝突する可能性は2.2%。新たな観測結果を踏まえ、先週の1.2%からリスク評価が上昇した。 天文学者はさらなる観測結果が明らかになるにつれ、確率が変化すると見ている。ESAによると、この小惑星が他の地球近傍小惑星の発見後と同じパターンをたどった場合、衝突の可能性はいったん上昇した後、下落する見通し。例えば、小惑星「アポフィス」は04年の発見後、一時的に最大級に危険な小惑星とみなされ、地球に衝突する可能性も指摘されていた。軌道の正確な分析を行った結果、21年になって科学者はこの見解を修正した。 天文学者による「2024 YR4」の観測が進めばその分、サイズや軌道に関する理解が深ま
Published 2023/01/26 16:56 (JST) Updated 2023/01/26 18:12 (JST) 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は25日、マイクロバスほどの大きさの小惑星が26日午後(日本時間27日午前)に南米大陸の南端の上空約3600キロをかすめると明らかにした。地表から静止衛星までの距離の約10分の1という近さで、記録に残る中では最も地球の近くを通り過ぎる小惑星の一つという。衝突の危険はない。 幅は推定3.5~8.5メートル。円を描くように太陽の周りを一周していたが、接近した地球の重力で軌道が変形し、周期が359日から425日になる見通し。 クリミアのアマチュア天文家ボリソフ氏が21日に発見、各地の観測で軌道が分かった。
日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルについて、2つのチームが分析した結果がそれぞれ公表され、「リュウグウ」には水と反応してできた鉱物が豊富に含まれていたことから、「リュウグウ」の元となった天体には大量の水があったと考えられるとしています。 「リュウグウ」のサンプルの詳しい分析結果が公表されるのは初めてで、世界的に話題となった「はやぶさ2」プロジェクトの成果として注目されます。 「はやぶさ2」が採取した小惑星「リュウグウ」のサンプルは、国内の8つのチームが生命に関係するアミノ酸や水の痕跡などの分析をしていて、このうち岡山大学とJAXA=宇宙航空研究開発機構が中心となった2つのチームが、詳しい分析結果としては初めてそれぞれ論文を発表しました。 岡山大学が中心となったチームによりますと「リュウグウ」のサンプルから23種類のアミノ酸が検出され、この中には神経伝達物質と
今まさに、直径2310mにも及ぶ巨大小惑星「2011 UL21」が地球に向かって近づいています。 これは観測された潜在的に危険な地球近傍小惑星の中で最大級に近いサイズであり、「惑星殺し(planet killer)」と呼ばれています。 エベレスト山の倍以上ある巨大な岩塊が地球に衝突するようなことがあれば、地球は壊滅的な被害を受けることになるでしょう。 ESAによると、惑星殺しは、6月28日午前5時(日本時間)に地球に最接近し、上空約650万kmを通過するとのこと。 「2011 UL21」の規模と接近距離から、多くの天文学者や天体愛好家の注目を集めています。 このサイズの小惑星は、望遠鏡を用いれば観測できるといい、惑星殺しの観測配信なども予定され、話題の天文イベントになっています。 ‘Planet killer’ asteroid set to skim past Earth in just
日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星で採取したサンプルに塩や有機物を含む「炭酸水」があったことを東北大学などの研究チームが突き止めました。地球に小惑星などが落下したことで水や有機物をもたらしたとする仮説を補強する成果だとしています。 発表したのは、東北大学の中村智樹教授などの研究チームです。 小惑星「リュウグウ」のサンプルからは、アミノ酸が検出されたほか、リュウグウになる前の天体に大量の水があったと考えられることなどがこれまでに分かっています。 研究チームは、リュウグウを形成する鉱物にある小さな穴の内側に水分が含まれていることを発見。 この水を分析した結果、二酸化炭素を含んだ「炭酸水」で塩や有機物も含有していたということで、地球に小惑星などが落下したことで水や有機物をもたらしたとする仮説を補強する成果だとしています。 中村教授は「見つかった液体はほんの1滴だが、非常に大きい意味がある。リュウ
デンマークのスティーヴンス・クリントにある6600万年前の白亜紀-古第三紀(K-Pg)境界層。ユーレカ・アラート提供(2024年8月15日提供)。(c)AFP PHOTO / HANDOUT / EUREKALERT / Philippe CLAEYS 【8月17日 AFP】地球に衝突し、恐竜を絶滅させた天体として、科学界で長年論争を引き起こしてきた「チチュルブ(Chicxulub)衝突体」の起源について、驚くべき重要データを示す新研究が15日、米科学誌「サイエンス(Science)」に発表された。 この研究チームは革新的な技術を用い、約6600万年前、現在のメキシコ・ユカタン半島(Yucatan Peninsula)沖に衝突し、地球史上最も直近の大量絶滅を引き起こした破滅的な天体が、木星軌道の外側に由来することを示した。 チームはまた、チチュルブ衝突体が彗星(すいせい)だったという見解を
地球に帰還した探査機「はやぶさ2」のカプセルが開封され、小惑星「リュウグウ」のものとみられる黒っぽい砂の粒が多数、確認されました。 今月6日にオーストラリアで回収された探査機「はやぶさ2」のカプセルは、神奈川県相模原市のJAXA 宇宙科学研究所に運び込まれ、ふたを開ける作業が進められていました。 その結果、ふたなどに砂の粒が確認されたということです。 黒っぽい色で多数あり、小惑星「リュウグウ」のものとみられます。 「はやぶさ2」のカプセルは、小惑星「リュウグウ」の2回のタッチダウンで、砂などの採取を行ってきましたが、カプセルの中で確認されたのは初めてです。 分析チームは今後、およそ6か月かけて詳しい記録をとったうえで本格的な分析を行うことにしています。
米航空宇宙局(NASA)は8月24日(現地時間)、小惑星に宇宙船をぶつけて軌道をずらす実験を行うと発表した。ミッション名は「Double Asteroid Redirection Test」(DART)とし、地球へ衝突の恐れがない小惑星「Dimorphos」(直径160m)を対象に行う。衝突予定時間は9月26日午後7時14分(現地時間)。 実験では、無人の宇宙船が自律的に目的の小惑星に近づき、秒速6.6kmでDimorphosに衝突する。衝突時の地球との距離は約1100万kmの予定。衝突により小惑星の速度や軌道の変化を測定することを目的としており、シミュレーションでは速度が約1%変化すると推測している。これは小惑星の公転周期を数分変える影響を与えるという。 DARTは、小惑星や彗星の危険から地球を守る技術の検証ために発足したミッション。実験結果とシミュレーション結果を比較することで有効性を
6600万年前に地球に衝突した小惑星は、地球の生命の運命を永久に変えてしまった。最新の研究で、この時に形成された「火山豆石」を分析した結果、衝突地点から放出された塵とガスがどれくらいの温度に達していたかが明らかになった。(ILLUSTRATION BY DETLEV VAN RAVENSWAAY, SCIENCE SOURCE) およそ6600万年前、直径10キロメートルほどの小惑星がメキシコのユカタン半島沖に衝突し、地球の生命の運命を一瞬にして変えてしまった。衝撃により、直径約180キロもの「チクシュルーブ・クレーター」が誕生し、森林火災と津波が起き、その被害は数千キロ先にまで及んだ。地球の気候は振り子のように激しく変動し、気温が急激に落ち込んだかと思うと、長い温暖期が訪れ、非鳥類型恐竜を含む生物種の75%が絶滅した。(参考記事:「小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか」) そして今
(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)と米航空宇宙局(NASA)は最近発見された小惑星「2024 YR4」について、2032年12月22日に地球に衝突する可能性が1.2%あるとの見解を示した。 ただ、ESAとNASAによれば、これは地球周辺を安全に通過する可能性が99%近くあることも意味する。研究者は今後の観測結果を手がかりに、衝突の可能性を判断するとみられる。 2024 YR4の幅は推定40~100メートル。ESAによると、このサイズの小惑星は数千年おきに地球に衝突しており、周辺地域に甚大な被害を引き起こす場合がある。 NASAジェット推進研究所の地球近傍天体研究センター(CNEOS)のディレクター、ポール・チョーダス氏はこの小惑星について、「サイズの範囲は大型ビルに匹敵する」と説明する。実際のサイズは現時点では不明な面が多く、天文学者は複数の望遠鏡を駆使した追加観測で大きさを突き止めようと
火星と木星の間にある小惑星帯で、水をたっぷり含んだ新しいタイプの小惑星を発見したそうだ。 ハワイにあるマウナケア天文台から観測されたそれらの小惑星は、やはり水が豊富にあると考えられる準惑星「ケレス」によく似ている。 『Nature Astronomy』(2023年2月20日付)に掲載された研究によると、新しい小惑星の起源は冥王星よりも外側にあるらしいが、じつは地球の海の形成とも深く関わっている可能性があるという。 それらの理解を深めることは、小惑星帯や太陽系そのものの成り立ちと進化を理解することにもつながるそうだ。 準惑星「ケレス」によく似た小惑星を発見 地球の海はどうやって誕生したのか? その起源についてはっきりしたことはまだわかっていない。 今から45億年前、産声を上げようとしていた地球は、「原始太陽系星雲」から揮発性のガスをたっぷりと吸収した。それはやがて初期の地球をおおっていたマグ
日本の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星「リュウグウ」のサンプルについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構が簡易的な分析を行い、有機物が含まれている可能性が高いことを示すデータが得られたと公表しました。 去年12月に帰還した日本の探査機「はやぶさ2」のカプセルの中にあった小惑星「リュウグウ」の砂や小石のサンプルは、本格的な分析が行われるのを前に、神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所で簡易的な分析が行われてきました。 JAXAはオンラインで会見を開き、赤外線を照射して砂に含まれる成分を調べたところ、有機物が存在する時に特徴的に現れるデータが得られたことを明らかにしました。 「はやぶさ2」が「リュウグウ」を観測した時にも同じ傾向のデータが得られていて、有機物が含まれている可能性が高いことを示すデータだとしています。 また、鉱物の中に取り込まれた水の反応もあり、リュウグウには過去に水が存
【▲ 図1: 地球を固定して見た場合の、2024 PT5の位置の変化。黄線になっている範囲が、地球を重力的中心とする “第2の月” である期間となり、1周する前に地球周回軌道を離脱します。(Credit: Tony Dunn / 日本語の追加は筆者(彩恵りり)による)】 地球の近くを通過する小惑星は、時々地球の重力で捕獲されて周回軌道に乗る、一時的な “第2の月” となることがあります。ただし、大半はあまりにも小さいために観測されておらず、たまに見つかっても、その多くはロケットなどの人工物を誤認しているケースです。地球を周回する小惑星が真に天然の天体であった事例は稀であり、確実なものはこれまでに4例しかありません。 マドリード・コンプルテンセ大学のCarlos de la Fuente Marcos氏とRaúl de la Fuente Marcos氏の研究チームは、2024年8月に見つか
以前より小惑星ベンヌは、「将来地球に衝突する可能性」が指摘されており、その可能性がもっとも高まるのは2182年9月24日とされています。 そんなベンヌにはNASAの探査機が送られており、2023年9月24日には、採取したベンヌのサンプルが地球に到着する予定です。 その日を多くの人が注目して待っていますが、159年後の同じ日もまた気になるところです。 はたして、サンプルではなく、小惑星そのものが地球に降り立つことがあるのでしょうか。 ここでは、何かと話題を呼んでいる「小惑星ベンヌ」を紹介します。 NASA Finalizes Coverage for First US Asteroid Sample Landing https://www.nasa.gov/press-release/nasa-finalizes-coverage-for-first-us-asteroid-sample-l
【▲ 図1: 今回アオと命名された697402番小惑星「2017 BX232」の、すばる望遠鏡における撮影画像。(Credit: COIAS & NAOJ)】 太陽系に無数に存在する「小惑星」は、一定の条件を満たすことで名前を付けることができます。命名に関するルールは比較的緩いため、フィクション作品に登場する架空の人物に由来する名称も多数あります。 国際天文学連合(IAU)の小天体命名作業部会(WGSBN)は、提案された小惑星の名称が適切かどうかを審査する作業部会です。このWGSBNが2024年9月2日付で発行した速報にて、697402番小惑星「2017 BX232」の名称として提案された「アオ(Ao)」が承認され、正式に命名されたことが公表されました(※1)。これは漫画作品『恋する小惑星(アステロイド)』の2人の主人公が交わしたある “約束” に由来しています。その理由は、同漫画の略称に
by NASA/Johns Hopkins APL/Steve Gribben 「地球に衝突しそうな小惑星や彗星(すいせい)の軌道をずらす」と聞くとSF映画や小説のようですが、実際にアメリカ航空宇宙局(NASA)は2022年9月、小惑星に宇宙船をぶつけて軌道をずらす能力を実証する「DART」というミッションを実行しました。すでに宇宙船が小惑星にぶつかったことは確認されていましたが、新たにNASAが「小惑星の軌道がどれだけずれたのか」を発表しました。 NASA Confirms DART Mission Impact Changed Asteroid’s Motion in Space | NASA https://www.nasa.gov/press-release/nasa-confirms-dart-mission-impact-changed-asteroid-s-motion-in
去年末に発見された小惑星が、現時点で2032年に2.2%の確率で地球に衝突するおそれがあるという推定をESA=ヨーロッパ宇宙機関が発表し、今後も注意深く、観測を続けるとしています。 ESAによりますと、この小惑星は去年12月27日に新たに発見され、直径は40メートルから90メートルとみられています。 発見後、小惑星の動きを観測した結果、今月7日時点でこの小惑星が2032年12月22日に2.2%の確率で地球に衝突する可能性があるといういうことです。 ESAでは、地球に近づく可能性がある1700以上の小惑星を追跡し、リストにしていて、今回の小惑星は、現時点で潜在的な衝突の可能性がもっとも高くなっています。 この大きさの小惑星は数千年に1度の割合で地球に衝突していて、衝突した場合、地域に深刻な被害を与えるおそれがあるということです。 ESAによりますと、長期間、観測することで正確な軌道が特定され
米航空宇宙局(NASA)は、現地時間10月28日、推定1,000京ドル(約15垓円)相当の貴金属が眠っているという小惑星「プシケ」への探索ミッション「Psyche」の再開を発表した。2023年10月10日に探査機の打ち上げを予定している。 小惑星「プシケ」への探索ミッション再開を発表 小惑星「プシケ」は、火星と木星の間にある小惑星帯に位置し、直径は推定226キロメートルとされている。この惑星は、原始惑星が別の天体と衝突したことで、外側の地殻が剥がれ、中心核がむき出しになった姿だと考えられている。また、ほとんどが金属でできている可能性あり、金やプラチナ、ニッケルなど全て合わせると推定1,000京ドル(15垓円)相当の貴金属が眠っているのだという。単位が大きすぎて、あまりピンと来ない。 推定1,000京ドル(約15垓円)相当の貴金属が眠る「プシケ」。単位が大きすぎて、ピンと来ない 今回の探索ミ
京都大学OASES/PONCOTSプロジェクト @OASES_miyako 論文&プレスリリースが出ました! doi.org/10.1093/pasj/p… 「はやぶさ2」の次のフライバイターゲット小惑星、(98943) 2001 CC21による恒星掩蔽について、アマチュア天文家を中心とする観測グループが取得したデータを解析し、その影の形状をモデル化しました。 我々の開発した新しい掩蔽データ解析手法DOUSHITE(ドウシテ)を活用し、限られた観測データから形状を導き出すことに成功しました。 本研究は2026年に予定されているはやぶさ2のフライバイミッションにも貢献します。 画像credit: 有松亘/JAXA 2024-08-02 09:34:40 京都大学OASES/PONCOTSプロジェクト @OASES_miyako 沖縄で太陽系の”影”を追う天体観測プロジェクトOASESおよび”
日本の探査機「はやぶさ2」の小惑星のサンプルを格納する装置の中に、1センチ近い小石を含むサンプルが多数確認されたと、JAXA=宇宙航空研究開発機構が公表しました。今月6日に帰還した探査機「はやぶさ2」のカプセルは、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所で試料を格納する装置の開封作業が行われていて、すでに1回目のタッチダウンで採取した大きさ数ミリの砂粒が多数確認されたことを公表しています。 JAXAは24日オンラインで会見を開き、2回目のタッチダウンで採取した試料として、1センチ近い小石を含むサンプルが多数確認されたと公表しました。 2回目のタッチダウンは小惑星の内部のサンプルを採取するためのもので、1回目の試料よりも明らかにサイズが大きいとしています。 また、サンプルの中には銀色の金属片とみられるものも確認されましたが、JAXAは「はやぶさ2」に使われていたアルミの可能性があり、サンプル
アポロ11号の乗組員が月の裏側で目撃したように、月面は「ダイダロス」のようなクレーターで覆われている/NASA (CNN) 小惑星「2024 YR4」は見えない位置に飛び去ったものの、依然として科学者の頭から離れていない。 「2024 YR4」はビルほどの大きさの天体で、当初は地球に衝突する可能性があると見られていた。現在は、太陽周回軌道上の望遠鏡では観測不可能な位置を移動中だ。しかし、YR4が再び見える位置に戻ってくるのを科学者が待つ間、その軌道は修正され、今度は月に衝突する可能性に注目が集まっている。 2024年末に発見されたYR4は当初、32年12月22日までに地球と衝突する恐れがあると見られていた。衝突の確率は観測のたびに変化し、今年2月にはピークとなる3.1%を記録。観測史上最も危険な小惑星になった。 天文学者が YR4のサイズや軌道を絞り込むうえで重要な役割を果たしたのが、地上
NASAが、直径3280フィート(約1km)もある小惑星「1994 PC1」が2022年1月19日に地球のそばを通過すると発表しました。 Next Five Asteroid Approaches https://www.jpl.nasa.gov/asteroid-watch/next-five-approaches Huge asteroid will race past Earth at 43,000 miles per hour next month | Daily Mail Online https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10358163/Huge-asteroid-race-past-Earth-43-000-miles-hour-month.html NASA warns at least FIVE asteroid
「すごい明るい」「空って夜もちゃんと青いんだ」──8月19日の午後11時8分ごろ、西日本の広い範囲で火球が目撃された。夜空が一瞬、青空に見えるほど明るい“大火球”で、SNSでは驚きの声が相次いだ。なぜここまで明るかったのか。 火球は、いわゆる流れ星の中で、特に明るいものを指す。平塚市博物館で天文担当の学芸員を務める藤井大地さん(@dfuji1)によると、今回のような明るい大火球は「数年に一度」。2013年にロシア、チェリャビンスク州に隕石が落下した時には及ばないものの、「かなり明るかった」という。 「火球は、質量と速度のいずれかが大きいと明るくなります。今回、速度は21km/秒程度と一般的な流れ星(11k~71km/秒)に比べると“ゆっくり”なほう。したがって隕石が大きかったと分かります」。 藤井さんは、長崎県の壱岐市と小値賀島(おぢかじま)に設置されているライブカメラの映像から、三角測量
小惑星リュウグウにかつて存在していた水は、物質を安定的に保存する性質を持つ「にがり」に満ちていたことが分かったと、海洋研究開発機構などが9月5日、発表した。探査機はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウの試料からは、生命の材料となる多様な有機物が発見されており、これらの生成に、にがりが役立った可能性があるとみられる。 誕生当初のリュウグウは、水が豊富だったことが既に判明しているが、水の成分は不明だった。研究チームは、小石状の試料に含まれる鉱物に残された水の痕跡などを化学的に分析。その結果、水がイオンの状態で含む金属のうち、約半分がナトリウムで、約4分の1がマグネシウム、残りがカリウムとカルシウムだったと推定された。 いずれも、豆腐を固める際などに使われる、にがりを構成する主要な成分で、結合した物質を安定的に保存したり、揮発して失われることを防いだりする性質がある。 宇宙空間で作られたばかりの有機物
(CNN) 地球に衝突する危険が観測史上最も大きいとされた新発見の小惑星「2024 YR4」について、米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は24日、2032年に地球に衝突する可能性がほぼゼロになったと発表した。 写真特集:これがワープ実現の宇宙船 2024 YR4が32年12月に地球に衝突する可能性は、NASAの推計で0.0017%、ESAの推計では0.002%となった。 つまり、7年後に地球に衝突する確率は5万9000分の1となり、99.9983%の確率で地球には衝突せずに通過する。ただ、月に衝突する可能性は1.7%とNASAは推計しているが、それでも地球が危険にさらされる可能性はないという。 2024 YR4は24年12月27日に発見された小惑星で、直径は推定40~90メートル。もしも地球に衝突した場合は所によって壊滅的な被害が出る恐れがあった。 しかし、NASAジェット推
もし地球落下コースに入った小惑星を発見したとき、人類に打つ手はあるでしょうか? そんな事態を想定した世界初の本格的な惑星防衛テストがスタートします。 NASAのDART(Double Asteroid Redirection Test)ミッションは、2021年11月23日に地球を防衛する目的で、小惑星に体当たりすることで軌道を変更させるDART探査機を打ち上げます。 この探査機は二重小惑星「ディディモス」の月にあたる小さい小惑星「ディモーフォス」に衝突し、探査機の体当たりによって危険な小惑星の地球接近コースを変更できるかどうかをテストします。 DART探査機がディディモスへ到達するのは、2022年の秋頃になる予定です。 NASA’s DART Spacecraft Secured In Payload Fairing, Flight Readiness Review Complete ht
岡山大学は、JAXAの「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った粒子を調べたところ、遠い昔に小惑星でアミノ酸が生成されていたことを突き止めました。宇宙から地球にもたらされたアミノ酸が生命の起源になった可能性は以前から指摘されていましたが、今回の研究はその裏付けとなる大発見です。 岡山大学惑星物質研究所は、リュウグウが持ち帰った2つの粒子に含まれるアミノ酸を分析したところ、リュウグウの元の天体で有機物を含む水と反応して形成されたことがわかりました。地球が誕生して間もない溶岩の塊だったころ、水は太陽から遠く離れた小惑星にありました。太陽系が形成されたばかりのときは、小惑星も放射性物質の崩壊熱のために温度が高く、水は液体として存在していました。その流体の中でさまざまな有機物が反応して、アミノ酸や数多くの新しい有機物が生成されていったそうです。 小惑星リュウグウより回収された粒子 A0022
過去100年間で地球の平均気温は上昇し続けており、科学者たちは気候変動の影響を軽減するさまざまなアプローチを開発しています。ハワイ大学天文学研究所の天文学者であるイシュトヴァン・サプディ氏が、地球に当たる太陽光の量を減らす「日傘(シェード)」を用いたアプローチを提案しました。 Solar radiation management with a tethered sun shield | PNAS https://doi.org/10.1073/pnas.2307434120 Sun ‘umbrella’ tethered to asteroid might help mitigate climate change | University of Hawaiʻi System News https://www.hawaii.edu/news/2023/07/31/sun-umbrella-t
要点 約6,600万年前の巨大クレーター内から、小惑星由来の元素を高濃度で含む地層を発見 イリジウムを多く含むダストは衝突により形成された堆積物の最上部に分布 大規模衝突による全球的な物質の拡散過程を理解するための重要な証拠 概要 東京工業大学 理学院 地球惑星科学系の石川晃准教授、海洋研究開発機構 高知コア研究所の富岡尚敬主任研究員、東京大学 大学院理学系研究科の後藤和久教授、東邦大学 理学部の山口耕生准教授は、ブリュッセル自由大学のSteven Goderis(スティーブン・ゴデリス)教授、イタリア・パドバ大学の佐藤峰南博士らとの国際共同研究により、約6,600万年前の白亜紀/古第三紀境界[用語1]に形成されたメキシコのチチュルブ・クレーター内部の掘削試料を対象に、小惑星物質中に特徴的に含まれる元素(イリジウム[用語2])の化学分析を行い、小惑星物質が衝突由来の堆積物最上部に濃集してい
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