工場や病院、ホテルなど、昼夜交代で働く交代制職場に勤務する男性は、主に昼間働く日勤職場の男性に比べて、前立腺がんにかかるリスクが3.5倍も高くなることが、大規模疫学研究のデータ分析の結果、明らかになりました。 この研究は、文部科学省科学研究費の補助により、1988〜1999年にかけて全国45地域から参加した約11万人(40〜79歳)を対象に、がんによる死亡などについて追跡調査を行った研究で、「JACC Study」と呼ばれています。 調査参加者のうち、特に約1万6000人の男性労働者を対象に前立腺がんと交代制勤務の関連について検討した結果が、4月20日に東京で開催された第78回日本産業衛生学会で、産業医科大学臨床疫学教室の久保達彦氏により報告されました。 この検討では、対象者を最も従事した期間が長い仕事の勤務時間をもとに、「日勤者」「夜勤者」「交代制勤務者」の3グループに分け、年齢や