天使なんていなかったね｜nyalra

天使なんていなかったね｜nyalra

毎晩、無惨に奪われた娘の様子を見にいく。 彼女のアカウントは、表面上は、まだ死んでいないぞと、一言...概要を表示 毎晩、無惨に奪われた娘の様子を見にいく。 彼女のアカウントは、表面上は、まだ死んでいないぞと、一言だけ、または無言の呟きだけを強制的に繰り返させられている。なんと酷い姿だ。可哀想に。元気に深夜のタイムラインを照らす天使の面影はカケラもなく、ただただ汚らしい大人の商業に染まった腐敗臭漂う死体だ。 原作スタッフは全員抜けて、イラストレーターも「できればまた彼女が描きたい」と、作曲家だって「新しい曲が作りたい」と望んでいる。当たり前だ。僕らは皆、作品の親なのだから。娘の輝く舞台を用意してあげたいと逸る気持ちに何の罪がある。 弁護士を通して出た回答では、残念ながら契約書や経費の計算内訳すら開示する気がないとの返答。それが無いと交渉を進めることができないと知って。申し訳ないけれども、担当弁護士をして「誠意が感じられない」と返答する他ない。該当人物はつぶやきを全て消して黙りを続けている。明らかに歪な事