『ビビらない技法 やさしいあなたが打たれ強くなる心理術』(内藤誼人/だいわ文庫) プレゼンテーションで緊張してしまい、思うように話せない……。異性を前にするとおどおどしてうまくいかない……。なにかとビビって、生きづらい日々を送っている人はいないだろうか? かく言うわたしも、取材相手に少しでも威圧的な態度を取られると途端にビビってしまい、しどろもどろになってしまう。そんな気弱な自分を克服するために、『ビビらない技法 やさしいあなたが打たれ強くなる心理術』(内藤誼人/だいわ文庫)を読んだ。 心理学者の著者いわく、人間はだれでも気が弱い。図太い神経を持っている人は、本当に神経が図太いのかというと、決してそんなことはない。そう見えるだけの話だというのだ。坂本龍馬も臆病者で、寝小便ばかりしていた。気が強そうに見える人は、上手に本当の自分を見せないように偽装しているだけで、本当はみんな気が弱い。本書で
一度も着ていない服、部屋の片隅でほこりをかぶっている健康器具、機能を使いこなせていない高性能家電…。そういった、「なんであんなもの買ってしまったんだろう?」という経験を一度や二度したことのある人は多いだろう。 人が商品やサービスを買うことを消費行動といい、そのほとんどは、あなたの意思だけでなく、外部からの影響によって決まってくる。だからこそ、企業は人々の消費行動を調査し、また消費を喚起する「マーケティング」に力を入れているのだ。 『いまさら聞けない マーケティングの基本のはなし』(松井 剛/河出書房新社)は、そんなマーケティングの背景にあるさまざまな理論や概念を教えてくれる1冊だ。「理論」などと聞くと難しい内容のように思うかもしれないが、そんなことはない。本書の内容は、大学で「消費者行動論」を教えている著者が授業の合間に話した数々の小話がもとになっているので、非常に読みやすく、しかもわかり
プロ野球選手をはじめ、競技、プロアマを問わず多くのアスリートのメンタルコーチを務める鈴木颯人氏。2冊目の著作となる『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』(KADOKAWA)では、部下指導に悩むリーダーのために、部下のモチベーションを引き出すノウハウを紹介しているが、その中には、自分のモチベーションコントロールに苦労する人に役立つヒントも多い。 ■スランプに陥ったら、最近サボっている習慣がないか見直してみる 努力し、一度ならず結果を出したとしても、人は急に伸び悩んだり、調子を崩したりすることがある。それはプロのスポーツ選手であっても同じだ。どんなにスゴい選手でも、常に順風満帆なわけでは当然ない。では、頑張っているはずなのに不調に陥ってしまったとき、鈴木氏はどんなアドバイスをしているのか。 不調に陥ると、多くの場合、「急にうまくいかなくなった」と本人は思いがちだが、鈴木氏が話
高度な手術を成功させる「チーム」を率い、もちろん熟達した医療技術を持つ朝田龍太郎を描いたのが『医龍 Team Medical Dragon』(乃木坂太郎:著、永井 明:原案/小学館)である。 天才は傲慢ではぐれ者、孤独にメスをふるうイメージだが、一分一秒を争う手術においてはスタッフとのチームワークが重要だ。龍太郎は過酷な医療支援NGOの現場で仲間たちと連携。鮮やかなジャズバンドのセッションのような手術を行い、患者を救ってきた。龍太郎たちのチームは、畏敬の念を込めて「医龍」と呼ばれていた。 明真大学付属病院のスカウトを受けた龍太郎は、このチームを再び作り上げ、高難度の「バチスタ手術」に挑む。生臭い大学病院内の権力闘争を背景に、天才が率いる心臓外科チームの成長が描かれる。 ■一族の宿命を背負ったスーパードクター 野獣の肉体と天才的な頭脳を持つ、異能の医師の物語が『スーパードクターK』(真船一雄
『虚偽自白を読み解く(岩波新書)』(浜田寿美男/岩波書店) 殺人などの重大な事件において、被疑者が取り調べの際に自白をしたにもかかわらず、後になってからそれを撤回し、無罪を主張する場合がある。多くの人は、こうしたニュースを聞くたびに、「本当にやっていないなら、そもそも自白しなければいいのではないか…?」と疑問に思っているだろう。 だが、現実には「足利事件」のような例がある。足利事件は、1990年に栃木県足利市で起きた幼女誘拐殺人事件。当時導入されたばかりのDNA鑑定によって疑われた菅家利和さんが、たった1日の取り調べで自白に落ち、2000年には最高裁で無期懲役が確定した。その後、再審請求審でDNA再鑑定が行われ、当時のDNA鑑定が間違っていたことが判明。2009年に刑の執行が停止され、菅家さんは、17年半ぶりに獄中から出ることができた…。 つまり、この事件は、物的証拠によって虚偽自白が証明
普段見ないフリ、気づかないフリをしていても、世の中には表の世界と裏の世界がある。テレビやインターネットで見聞きしたあのニュースが、裏では●●とつながっていた…、ということもいくらでもあり得るのだ。 「知りたくなかった」「知ってしまって怖い」という250の恐ろしい雑学をぎゅっと集約した1冊が、『禁断の雑学 誰もが口を閉ざす衝撃の雑学250』(黒い雑学研究会:編/彩図社)だ。そこから早速、今晩眠る前にふさわしい「闇の知識」の1篇をご紹介したい。 ■宝くじに当たる確率より、殺される確率のほうが高い(本書143頁) ニュースや新聞で見聞きする殺人事件を“他人事”だと考えている人は多いだろう。だが、ある日事件に巻き込まれて犠牲者になってしまう確率は、ゼロではない。ではどれくらいの可能性があるのだろうか? 警察庁がまとめた犯罪情勢によると、2016年の殺人事件の被害者数は362人。その過去5年の年平均
『最高の毎日を手に入れる人生の10か条』(ジョン・ゴードン:著、久保陽子:訳/日本実業出版社) 職場や学校、家庭、スポーツチームetc.「なんだかうまくいかないな…」と思うそんなとき、『最高の毎日を手に入れる人生の10か条』(ジョン・ゴードン:著、久保陽子:訳/日本実業出版社)は参考になりそう。 本書は、ビジネスの世界が舞台の物語である。ツイていない主人公のジョージ。仕事でも、家庭でも追い込まれ、毎日イライラしながら過ごしていた。ある日、バスに乗ることがきっかけで、現実に立ち向かっていくことに…。 「この本に書かれていることを実践すれば、目覚ましい結果を出してより幸せに生きることができると自信をもっています」と語るのは、講演家、著述家、起業家として活躍する著者。現在は、テレビや雑誌などで、健康的な生活習慣を提唱し、様々な人たちにエネルギッシュな生き方と働き方を指導する。 そこで、内容の一部
夫が「家族のために」と張り切る週末、妻にとっては頭が痛い。夫ががんばっているのに水を差したくはないが、何も考えずにやりたい放題の夫に腹も立つという。 ■贅沢しすぎ 夫の料理はお金がかかりすぎると嘆くのは、ユミさん(43歳)。 「うちの夫は後片づけまできれいにやってくれるので、そこはありがたいんですが、とにかくお金がかかりすぎるんです」 ある日はローストビーフを作ると、デパートまで肉を仕入れにいき、牛ももブロックを8000円で買ってきたとか。 「信じられません。スーパーで買えば半値以下ですよ。だいたい一食でそんなにかける理由がわからない。それにわけのわからないスパイスもいっぱい買ってきて。そういうのって結局余るからもったいないんですよね」 週末の料理をやってくれるのはうれしいが、日頃節約している妻の気持ちをまったく考えないから、結局、夫にはやらせたくないとユミさんは言う。 「子どもたちはパパ
11月21日にリリースされるMaison book girl(以下、ブクガ)のメジャー2ndアルバム、『yume』。ブクガは2014年に活動をスタートし、2016年11月に1stシングル『river (cloudy irony)』でメジャーデビューを果たした。音楽家・サクライケンタによる、現代音楽とポップミュージックを融合した楽曲群と、メンバー4人がステージ上で繰り広げるパフォーマンスは徐々に注目を集め、「一定の支持」を獲得してきた。この「一定の」というワードが、『yume』を語る上でのキーワードとなる。 『river (cloudy irony)』から2年、メンバーの歌やダンスの技量は飛躍的に向上し、自信を深めながら、サクライの楽曲に呼応して楽曲の力をさらに引き出すパフォーマンスを見せている。「夢」をコンセプトに掲げ、全21曲の力作を作り上げたサクライケンタの音楽は、これまで以上に鋭さと
『しなくていいがまん』(小林麻耶/サンマーク出版) 小林麻耶さんは1979年新潟県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、2003年にTBSアナウンサーになった。さまざまな活躍を経て2009年よりフリーに転向。多くのテレビ・ラジオ番組に出演。2018年8月結婚を機に所属事務所を退所、芸能界から引退した。 フリー転身、体調不良、最愛の妹との別れ、結婚と、激動の時期を経た彼女が綴ったエッセイ『しなくていいがまん』(小林麻耶/サンマーク出版)が発売された。11月11日に発売された本書は売れ行き絶好調で、発売初日、2日目と重版が決まった。ネット上でも読者から「女性なら共感できる」「色々考えさせられた」といった声が続々上がっている。 「まわりの目を意識して、いつも人に合わせて、誰かを喜ばせようとして自分の心を押しつぶす“しなくていいがまん”をして、ここまで生きてきたのです」…本書の冒頭で彼女はこう語る。本
『ぼくは本当にいるのさ』(少年アヤ/河出書房新社) 誰でも、心の中になにか「宝物」を持っているのではないだろうか。幼い日に出会ってから生涯自分を支えてくれるようなもの。初めて友達になったぬいぐるみ、打ち込んできたスポーツ、初恋のあの人。けれど、大好きなものを好きでいるだけで切ない思いをしてきた人がいる。 その切なさと喪失、そして再生を描いたのが『ぼくは本当にいるのさ』(少年アヤ/河出書房新社)だ。著者は、故雨宮まみ氏や能町みね子氏らとも親交が深い注目のエッセイストであり、本書は著者がすべてを捨て骨董品屋で働いていた日々のことを描いた「ものがたり、のようなエッセイ、のような」本だ。 主人公の「ぼく」にとっての宝物は「きらめくものを愛する気持ち」だった。セーラームーンの「まぼろしの銀水晶のペンダント」、マイリトルポニーのフィギュア、ボタンノーズの「いちごの夢のおうち」。どれも素敵なものばかりな
2018年11月21日(水)発売の『週刊少年マガジン』51号では、表紙&巻頭グラビアに欅坂46の渡辺梨加が登場。冬の訪れを感じるグラビアに、ファンからは「ぺーちゃんが可愛すぎてヤバい!」「一緒にデートしているような妄想が止まらない」と絶賛の声が続出している。 表紙に登場した渡辺は、ざっくり編まれたピンクのニットワンピ姿。渡辺が何かを訴えるかのように、潤んだ瞳でこちらを見つめている。巻頭グラビアには表紙と同じニットワンピに身を包み、木漏れ日が差し込む部屋で一人座っている渡辺の姿が。またソファーにもたれかかっている描写もあり、まるで“お家デート”をしているような気分になるショットが満載だ。 次のページでは、渡辺の衣装がエレガントな白シャツと黒いショートパンツ姿に大変身。アンニュイな表情でベッドに座り、アングルは少し上から撮られている。上目遣いでじっと見つめる渡辺に、ネット上では「美しすぎて失神
2018年12月26日(水)に、アニメ「はたらく細胞」の新作エピソード「特別編 風邪症候群」が放送決定。ファンからは、「まだまだ『はたらく細胞』の世界を楽しめるな!」「普通に楽しみ過ぎて眠れない(笑)」と歓喜の声が上がっている。 白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、マスト細胞…など、人間の細胞の数はおよそ37兆個。体の中で休まず働く彼らは、体内に入ってきた細菌・ウイルス・異物とも徹底抗戦を繰り広げている。そこには、知られざる細胞たちのドラマがあった。 同アニメは、『月刊少年シリウス』で好評連載中の体内細胞擬人化漫画を原作とした“擬人化モノ”の新定番。誰もが共感できる“体内”の物語には、アニメの放送開始時から大きな注目を集めていた。そして今回の新作エピソードでは、同じ作業(細胞分裂)を繰り返すだけの毎日に飽き飽きしていた一般細胞の前に謎の細胞が現
『週刊少年ジャンプ』の50周年を記念し、椎橋寛の『ぬらりひょんの孫』がLINEスタンプになって登場。原作ファンからは、「このタイミングでの『ぬらりひょんの孫』とは… 懐かしくてテンション上がった」「当時一番好きなマンガだったから嬉しい」と歓喜の声が上がっている。 同作は、妖怪の総大将・ぬらりひょんの血を継ぐ少年を主人公にした怪奇ファンタジー。『ジャンプ』では2008年から2012年にかけて連載され、2010年にはテレビアニメも放送。 今回のLINEスタンプでは、主人公・リクオをはじめ氷麗や首無、青田坊、黒田坊など人気キャラクターが盛りだくさん。原作イラストを使い、作中のセリフを添えたスタンプも登場した。 バラエティ豊かなラインナップを見たファンは、「めちゃくちゃ懐かしい。スタンプを見ただけでかつての熱い気持ちが蘇ってくる」「“ぬら孫”面白かったよな。色々な妖怪が出てきて、それだけでもワクワ
『定年後の断捨離 モノを減らして、愉快に生きる』(やましたひでこ/大和書房) 定年される方は、これまでの人生で蓄えてきたモノや思い出、人脈、資産に、周りを取り囲まれていることもあるでしょう。それらの中にはもちろん一生の宝となるものもありますが、所有していても仕方のないものや第二の人生を歩むうえでの足かせとなるものも混じっていることもあるかもしれません。 『定年後の断捨離 モノを減らして、愉快に生きる』(やましたひでこ/大和書房)は、「定年」という人生の節目に自分の“もちもの”を点検し、不要なものをスッキリと断捨離してしまうためのテクニックと第二の人生で歩を進めるための考え方を教えてくれます。 ■第二の人生は“断捨離”から始まる みなさんは“ため込まれてきたモノに囲まれて送る生活”と“蓄えてきたモノから解き放たれた軽やかな生活”のうちどちらの人生を定年後に歩んでいきたいでしょうか。 前者のよ
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