今回のαシノドスでは、9月17日(土)早稲田大学早稲田キャンパスにて開催されたワークショップ「『人工知能と経済の未来』を考える」の模様を抄録します。今年7月に出版された井上智洋さんによる『人工知能と経済の未来』 (文春新書)をめぐって、経済学者、社会学者、AI研究者の方々が討論を行いました。 矢野:本日の司会を務めさせていただきます、駒澤大学経済学部の矢野浩一を申します。まず、私の方から本日の合評会の趣旨説明をさせていただきます。 本日は人工知能研究者の浅川伸一先生、社会学者(社会倫理学)の稲葉振一郎先生、経済学者の飯田泰之先生、若田部昌澄先生という4名の方にお越しいただき、先日、井上智洋先生が出版されました『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(文春新書)についてご討論をいただきます。先生がたのご発表後に井上さんからリプライ・コメントをいただきたいと思います。 本日はかなり長時間