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ショッピングモールの渋滞がなぜ発生するか構造的に分析

イオンモール仙台上杉(北仙台)の交通予測とまちづくりへの影響 - 東北大学雨宮キャンパス跡地再開発を徹底分析

2025年10月8日の開業を控えたイオンモール仙台上杉。東北大学雨宮キャンパスの跡地に誕生するこの都市型ショッピングモールは、仙台の中心部に新たな賑わいをもたらす一方で、交通渋滞や周辺環境への影響も懸念されています。

今回は、このイオンモール仙台上杉について、施設概要から交通予測、そして地域のまちづくりへの影響まで、詳しく分析してみました。

アクセス


地図はこちら▶(外部リンク)


施設概要

基本情報一覧

項目 イオンモール仙台上杉(建設中) 【比較用】イオンモール東久留米
所在地 宮城県仙台市 東京都東久留米市
運営会社 イオンリテール株式会社 イオンリテール株式会社
敷地面積 33,000㎡ 54,000㎡
延床面積 75,000㎡ 79,000㎡
賃貸面積 29,000㎡ 31,000㎡
店舗階数 4階 4階
専門店数 約140 約130
開業日 2025年予定 2013年4月
駐車台数 約1,300台 約1,700台(無料)
駐輪台数 約800台(910台とも) 不明
最寄駅 北四番丁駅(約750m) 東久留米駅(約2.1km)
1日平均乗降客数 約7,763人(北四番丁駅) 約56,000人(東久留米駅
最寄高速道路 仙台南部道路 長町IC(約8km) 中央道 調布IC(約11km)
出入口数 3か所 3か所
駐車場 立体駐車場+屋上 立体駐車場+屋上
GoogleMap 地図 地図

※規模としては東久留米とほぼ同等ですが、仙台上杉は都市中心部に近く、公共交通利用者を多く見込んでいる点が特徴です。

両者を比較すると、仙台上杉は東久留米よりもコンパクトながら、賃貸面積(売場面積)はほぼ同等の規模。つまり、効率的に設計された都市型ショッピングモールと言えるでしょう。

立地の特徴

都市の中心部という絶好の立地

イオンモール仙台上杉は仙台市役所から約800m、まさに仙台の中心部に位置します。この立地は、購買力の高い層が集まるエリアとして、小売業にとっては理想的な場所です。

複合開発の全貌

東北大学雨宮キャンパス跡地の再開発は、単なるショッピングモール建設ではありません。

開発構成

この複合開発により、住居・医療・商業が一体となった新しい街区が誕生します。

道路アクセスと交通予測

道路MAP

周辺道路網

東側:仙台市1153号線(愛宕上杉通 あたごかみすぎどおり) - 片側2車線(右折レーン付き) - イオンモールのメイン出入口

南側:仙台市746号線

  • 片側2車線(右折レーン付き)
  • 市のインフラ投資により整備済み

西側:病院・イオンモール間アクセス道路

  • 片側1車線
  • 主に病院アクセスと搬入用

北側:マンションとイオンモールの緩和道路

  • 片側1車線
  • 主にイオン立体駐車場アクセス道路

駐車場配置と交通動線

駐車場構成

  • 北側立体駐車場:6階建て + 屋上(約1,380台、1フロアおよそ200台)
  • 南側屋上駐車場:約330台
  • 合計:1,710台(有料制)

出入口

  • 西側:1箇所(中央分離帯により右折入出庫不可)
  • 北側:1箇所(両方向対応)
  • 西側:1箇所(入口専用)

交通量予測と時間帯分析

環境影響評価に基づく予測では、1日あたり6,321台の来場を想定しています。

ピーク時間帯 - 入庫ピーク:14時(1日の12%、約800台/時間) - 出庫ピーク:16時(1日の12%、約800台/時間)

この数字は、一般的なショッピングモールの利用パターンと一致しており、妥当な予測と考えられます。

病院との相乗効果と課題

駐車場利用の時間差による効率化

イオンモール仙台上杉の大きな特徴は、隣接する仙台厚生病院との関係です。

利用時間帯の違い

この時間差により、駐車場の効率的な運用が期待できます。病院の駐車台数380台と合わせ、エリア全体で約1,700台の駐車スペースを確保できる計算になります。

交通動線の課題

一方で、病院とイオンモールが同じイオンモール西側のアクセス道路にめがけて車が集まることによる交通集中が懸念されます。特に救急車両のアクセスに支障をきたさないよう、適切な交通管理が必要でしょう。

公共交通アクセス

地下鉄利用の利便性

北四番丁駅から750mという距離は、徒歩約10分。都市型ショッピングモールとしては十分にアクセス可能な範囲です。

バス交通の現状

既存の宮城交通「上杉六丁目」バス停がイオンモール東側に位置していますが、運行本数は1時間最大3本、平日最終便は19:31と、やや物足りない状況です。

自転車利用への配慮

条例上の設置義務はないものの、910台という大規模な駐輪場を整備。これは近隣住民の日常利用を強く意識した設計と言えます。

住民の懸念と対応策

交通安全への不安

西側の仙台市1153号線では、朝夕の交通渋滞と、近隣の視覚支援学校への安全性が懸念されています。

イオンモール側の対応

  • 警備員の配置
  • 適切な案内看板設置
  • 交通渋滞緩和への協力

環境への影響

大学当時の豊かな自然環境(多くの樹木)から、都市型開発になるため自然の減少への懸念も聞かれます。対策として、大学時代の樹木を可能な限り移植・活用する計画も進められており、他のイオンモールと比較して緑の多い施設になる予定です。

まちづくりの観点から見た意義

行政主導の計画的開発

この開発は「東北大学雨宮キャンパス跡地に関するまちづくり検討委員会」により、イオンモールありきではなく、都市整備として計画されました。

当初計画

  • 北側:住居機能
  • 南側:文化・商業・業務機能

しかし、病院移転の提案により計画が大幅に変更。結果として住居機能は縮小され、文化・業務機能はほぼ削減される形となりました。大病院が来るだけで再開発の意義を感じます。 個人的には大病院の横にイオンモールがあると、通院時やお見舞い時の買い足しをイオン価格でできるのは魅力的です。

インフラ投資の効果

仙台市は南側の746号線整備にインフラ投資を実施。これにより、開発エリア全体のアクセス向上が図られています。 (救急車のルートがこの道路になるため、道路中央がゼブラゾーンを活用し、緊急搬送を意識していると推測できます。)

近隣住民への配慮

イオン騒音対策の工夫

マンションが隣接する北側への配慮として、以下の対策が施されています。

  • 立体駐車場スロープを中心から南側に配置
  • 電気設備を北側以外に設置

  • ただし、立体駐車場北側に防音壁は未設置です。開業後の騒音レベルを注視し、必要に応じて追加対策を検討する必要があるかもしれません。立体駐車場横のマンションは意外に車のライトが眩しいので対策の有無が気になります。

交通渋滞予測と緩和策

渋滞の広がりは限定的か

仙台市役所近くの大通りが複数通る立地であることを考慮すると、適切な駐車場管理により、交通渋滞が広範囲に拡散する可能性は低いと予測されます。

開業後の展望

地域経済への波及効果

既に病院開業だけでかなりの効果があると思います。 これにイオンが隣接し、さらなる向上効果を期待できます。 特に高齢化社会において、医療機関と商業施設が隣接し、しかも市役所から徒歩圏内というメリットは大きいでしょう。

まとめ

イオンモール仙台上杉は、 さすがイオンモールという形でよく考えられた設計で地元への配慮もかなりしています。 北側から駐車場へアクセスは少し課題が残りますが、それでも周辺道路が広いのでかなり融通が利く立地です。

2025年10月8日の開業後、これらの予測がどの程度的中するか、そして地域にどのような変化をもたらすかを注視していく必要があります。

大学跡地という歴史ある土地に、新しい街の核となる施設が誕生する。それは仙台の新たな100年の始まりかもしれません。


参考文献

 東北大学雨宮キャンパス跡地に関するまちづくり検討委員会【報告書】 平成18年12月 仙台商工会議所

 環境影響評価書 ー雨宮キャンパスの跡地ー 平成30年1月 イオンモール株式会社


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アリオ八尾完全ガイド - 交通アクセスと渋滞対策を徹底分析

大阪府八尾市にある「アリオ八尾」は、近鉄八尾駅直結の大規模商業施設として、地域住民に愛され続けています。関東でいうところの「テラスモール松戸」と同規模のこの施設は、2006年の開業から約20年が経とうとしており、その間に見えてきた交通課題と魅力について、現地調査を基に詳しく分析してみました。


地図はこちら▶(外部リンク)


アリオ八尾の立地と基本情報

施設概要

  • 施設名: アリオ八尾
  • 開業: 2006年12月4日
  • 運営: セブンアイホールディングス
  • 敷地面積: 68,110㎡
  • 専門店数: 160店舗
  • 駐車台数: 2,500台
  • 駐輪台数: 2,050台

アリオ八尾は、もともとコクヨの八尾工場があった場所に建設されました。20年間の事業用定期借地権によってコンペティションで選定されたという経緯があり、現在その契約期間の終了が近づいています。

車線MAP

抜群の鉄道アクセス - 駅直結の魅力

近鉄八尾駅から徒歩5分の利便性

アリオ八尾の最大の魅力は、なんといっても近鉄八尾駅との直結アクセスです。駅から施設まで250mの距離を、すべて2階デッキで階段なしで移動できるのは大きな特徴です。

アクセスルート:

  1. 近鉄八尾駅から2階デッキへ
  2. リアノス(旧西武八尾店)の2階を通過
  3. さらにデッキを渡ってアリオ八尾に到着

この動線で特筆すべきは、西武鉄道系の西武百貨店とセブンアイ系のアリオという異なる資本の施設を結んでいることです。競合関係にある企業間でこのような連携を実現したのは画期的な取り組みといえるでしょう。

注意点: JR八尾駅とは約2km離れた別の駅です。間違えないよう注意が必要です。

アリオとリノアスの間のデッキ

バスアクセスも充実

アリオ八尾バス停は店舗のメイン出入口付近の交通広場にあり、非常に便利です。また近鉄八尾駅まで歩けば始発・終点とするバスが多く、250m程度の短距離なので確実に座れるのも嬉しいポイントです。

車でのアクセス

周辺道路の状況

アリオ八尾は大阪中央環状線(片道3車線の大幹線)から約1.5km離れた場所に位置し、府道市道を経由してアクセスします。

方向別の道路状況:

東側: 大阪府174号線(片道1車線、右折レーン有) 住宅街を挟んで東側に位置する幹線道路です。

西側: 八尾市33号線(片道1車線、右折レーン有、駅周辺のみ片道2車線) 最もアクセスしやすい道路で、店舗前から駅周辺は片道2車線に拡幅されています。

南側: 八尾市97109号線(片道1車線、右折レーン無) 最も道路環境が厳しい方向です。

北側: 八尾市15号線(片道1車線、右折レーン無、店舗前のみ右折レーン有)

おすすめ入庫ルート

最も楽なアクセス: 西側の八尾市33号線経由 - 北側から来る場合も、先に八尾市33号線に入ることをおすすめします - 西入口または交通広場から入庫可能

西側の広い道
西入口と交通広場

その他の方向からのアクセス:

  • 東側から: 大阪府174号線→八尾市15号線→左折で駐車場
  • 南側から: 一旦西側の八尾市33号線→交通広場から入庫
  • 北側から: 八尾市33号線経由→西入口から入庫
    北側からのアクセス

    駐車場の特徴

2,500台収容の駐車場は店舗屋上と立体駐車場で構成されています。平面駐車場は北側にありますが、これは車屋さん専用となっています。

利用規制として、平面駐車場には停めさせずに立体駐車場に誘導するシンプルな管理システムを採用しています。

北側の出入口

深刻な交通渋滞問題と対策

南出口の渋滞を実測分析

アリオ八尾の最大の課題は、周辺道路の渋滞です。特に南側出口からの渋滞が深刻で、実際に現地で信号制御を調査してみました。

南側出口から出たところです。右左折の矢印がありますが、よくみると×印がついてて直進のみ可能です

信号制御の実態:

  • 府道: 片側1車線+右折レーン、青信号80秒(矢印信号なし)
  • モール側(南出口): 片側1車線(右折レーン無し)、青信号50秒(矢印信号なし)

実測結果: モール側の一回の青信号で通過できるのは12台 計算結果: 南出口アプローチの実効処理能力は約300〜330台/時

この道路はアリオ専用ではなく、近鉄八尾駅から八尾市33号線へ向かう一般車両も利用するため、300台すべてがアリオで使えるわけではありません。

このキャン★ドゥから信号時間と通過台数数えてましたw

渋滞の深刻度

店舗出口から交差点まで約270mの距離に、普通車で約50台が並ぶことがあります。1回の青信号で12台程度しか処理できないため、最大で4回の信号待ちが発生する計算になります。

ひどい時は駐車場出口まで渋滞列が繋がってしまい、南出口をクローズして別の出口に誘導されることもあります。

渋滞回避の出庫戦略

おすすめ出庫ルート

おすすめ出庫ルート:

  1. 交通広場から出庫: 信号制御の関係で最も出やすい
  2. 北側道路経由: 比較的スムーズに出庫可能

盆休みにGoogleMapで周辺道路の渋滞状況を確認したところ、周辺道路がまばらに混雑していることが確認できました。

GoogleMapの渋滞情報で頻繫に混んでたところ

北側の出口から出たところです。

将来への展望と課題

道路改善計画

長期的な話になりますが、以下の道路改善計画があります(やおデジタルマップより)

  • 店舗北側の八尾市15号線の拡幅計画
  • 東側にさらなる新道路の都市計画

これらの計画が実現すれば、現在の交通課題は大幅に改善される可能性があります。

定期借地権の更新問題

2026年頃に20年間の事業用定期借地権の更新時期を迎えます。地域密着型モールとして成功している一方で、この契約更新がアリオ八尾の今後を左右する重要なポイントとなるでしょう。

地域密着モールとしての成功

電車利用者も多い特異なモール

多くのショッピングモールでは車利用が中心となり、駅直結のデッキがあっても実際にはあまり使われないケースが多く見られます。しかし、アリオ八尾では実際に近鉄八尾駅からのデッキを歩いてみると、かなりの人通りがあることが確認できました。

自転車利用も多い地域密着型

駐輪台数2,050台という数字からも分かるように、自転車での来店も多く、地元住民に愛されている施設であることがうかがえます。商圏の設定と対象購買層をうまく捉えたモールといえるでしょう。

運営への提案 - 南出口問題の解決策

現在の交通渋滞を緩和する現実的な方法として、南出口を公式情報から削除するという対策を提案したいと思います。(運営上は残すが誘導しない)

利用者を西側や北側の出口に誘導することで

  • 南側道路の渋滞緩和
  • 全体的な交通流の改善
  • 利用者の待ち時間短縮

これは大規模な道路工事を待つ前に実施できる、即効性のある対策といえるでしょう。

まとめ

アリオ八尾は開業から約20年を経て、地域密着型ショッピングモールとして確固たる地位を築いています。近鉄八尾駅との直結アクセスという立地の良さと、電車・バス・自転車・車という多様な交通手段への対応が、その成功の要因といえるでしょう。

歩行者デッキ整備は投資対効果が疑われることがありますが、このモールはかなり良い投資をしたと感じます。

せっかく撮った写真だから 以後てくてく編

近鉄八尾駅バスターミナル

近鉄八尾駅の西側からアリオが見える

デッキをてくてく

電車が見えました、特急かな

南側に隣接した公園。暑すぎるからか誰もいません(笑)

東側の住宅地から、アリオの立体駐車場は壁がちゃんとついてあって騒音対策してるっぽいですね。ちょっと圧迫感

てくてくしてるとフィットネスジム、なんと1980円(税抜き)、安w


基本情報

項目 内容
リンク https://asklib.hateblo.jp/entry/2025/06/12/011802
施設名 アリオ八尾
都道府県 大阪府
運営会社 セブンアイホールディングス
敷地面積(m2) 68,110
延床面積(m2) 151,588
賃貸面積(m2) 41,000
店舗階数 3
専門店数 160
開業日 2006/12/4
映画館
駐車台数 2500
駐車料金 有料
駐輪台数 2050
最寄駅 近鉄八尾駅
距離(m) 350
乗降客数(人 /日) 34,711
最寄りIC 近畿道 八尾IC
ICからの距離(m) 2,705
入口の数 3
駐車場の数 1
GoogleMap https://www.google.com/maps/place/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%AA%E5%85%AB%E5%B0%BE/@34.6324874,135.6032153,17z/data=!3m2!4b1!5s0x600120af2f302fdf:0xa230d50a3e67bf70!4m6!3m5!1s0x600120af2e08d64d:0x5005a609bb11f118!8m2!3d34.6324874!4d135.6057956!16s%2Fg%2F121qm9zx!5m1!1e1?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDgwNi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D

参考文献


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マークイズ福岡ももちの渋滞対策分析ードーム球場隣接の再開発の難しさ

2018年11月、福岡市百道地区に開業したマークイズ福岡ももちは、延べ床面積13万平方メートルという九州最大級の商業施設として注目を集めました。隣接する福岡PayPayドームやヒルトン福岡シーホークとの相乗効果により、一度に4万人規模の来客の一方で、開業時には予想通りの大渋滞が発生。しかし、この施設が取り組んだ交通対策は、大規模商業施設の渋滞問題解決において画期的な成果を上げています。


地図はこちら▶(外部リンク)


本記事では、マークイズ福岡ももちが実施した革新的な交通戦略とその効果について詳しく分析していきます。

全体MAP

立地とアクセス - 都心部大規模開発の複雑性

再開発プロジェクトの全体像

マークイズ福岡ももちは、PayPayドームを中心とする再開発事業の一環として三菱地所が開発しました。この開発には以下の要素が含まれています:

  • 商業施設: マークイズ福岡ももち(延べ床面積13万㎡)
  • 住宅施設: 28階建てタワーマンション2棟(計584戸)

なお、周辺に PayPayドーム、ヒルトン福岡シーホーク、九州医療センター が立地しています。

ドーム球場との2階デッキエリアでの導線確保により、大量の来客に対応する設計となっています。

この施設の特徴は「駐車場までわざと遠回りさせて待機列を作る」「歩行者は2階のデッキで移動する」という2点です。

交通アクセスの多様性

車でのアクセス

鉄道でのアクセス

バスでのアクセス

道路交通環境の詳細分析

周辺道路の交通状況

道路名

マークイズ福岡ももち周辺の道路状況は以下の通りです

東側: 福岡市1589号線(片側2車線)

西側: 福岡市9223号線(地行鳥飼七隈線・片側2車線)

南側: よかトピア通り(福岡市9086号線)

  • 24時間交通量: 28,703台
  • 混雑度: 0.94(道路容量内)
  • 昼間旅行速度: 上り19.1km/h、下り23.1km/h

さらに南側: 明治通り(福岡市8187号線)

  • 24時間交通量: 40,924台(推定値)
  • 混雑度: 1.12(渋滞が発生しやすい状態)
  • 朝夕の旅行速度: 上り12.8km/h、下り16.6km/h

北側: PayPayドームに隣接(私道・西側への片側1車線一方通行)

アクセスルートの最適化

各方向からのアクセスルートが綿密に計画されています:

東側から: 西公園ICから1.5km、よかトピア通り経由で地行浜2丁目交差点を右折

西側から: 百道ICから1km、福岡市9223号線経由で店舗沿いに入庫

南側から: 明治通り経由で福岡市9223号線を北上、地行浜2丁目交差点を右折

北側: 海に面しているためアクセス不可

革新的な駐車場設計 - 待機列戦略の成功

駐車場の基本構成

マークイズ福岡ももちには2つの駐車場があります

  • 西側: 店舗上駐車場
  • 東側: 立体駐車場 なお、2つの駐車場は上層階でのブリッジ接続

注目すべき設計ポイント - 意図的な遠回り設計

待機列を作れる

最も革新的な点は、従来の「左折IN・左折OUT」原則を発展させた待機列設計です。

課題認識: 単純な左折原則では、待機列が公道に発生してしまう

解決策: 意図的な遠回りルートによる敷地内待機列の確保

具体的な実装:

  1. 南側入口: 明治通りからの左折入庫で、店舗と立体駐車場の間を通過してから駐車場入口へ(約200m の待機列確保)
  2. 東側入口: 福岡市1589号線からの左折車両をマンション周回ルートで約200mの待機列確保

劇的な改善効果

この設計により、以下の顕著な効果が確認されています:

  • 改良前: 1時間の渋滞
  • 改良後: 10分程度の渋滞(通常時)

再開発前の施設では待機列がなく深刻な渋滞が発生していましたが、この革新的な設計により問題が根本的に解決されました。なお、同時に店舗前道路の拡幅およびタクシー乗降位置の見直しも実施されています。

福岡市による対策

道路インフラの改良

福岡市は開業前から以下の道路改良を実施しました

交差点改良工事

  • 地行3丁目交差点への左折専用レーン新設
  • 周辺交差点の総合的改良
  • 右折専用レーンの延長工事

公共交通インフラ整備

信号制御の最適化

  • イベント時の交通量に応じた信号時間の動的調整システム
  • 交通流円滑化のための現示パターン見直し

駐車・交通規制の強化

取締強化と新設施設

  • 福岡県警による路上駐車取締の強化
  • タクシー乗降場の新設(ヤフオクドーム大階段下)
  • 指定場所以外でのタクシー客待ち禁止措置

広域交通流の誘導戦略

高速道路利用の最適化

  • ドームイベント後の利用者を西公園ランプから百道ランプへの誘導
  • 交通分散による渋滞緩和効果の実現

ドーム隣接施設ならではの特徴と対策

駐車場利用規制による優先順位管理

ドーム球場隣接という立地特性から、以下の課題と対策があります

課題: ドームイベント開催時の来場者による駐車場利用集中 対策: ドームイベント開催日の駐車料金値上げによる店舗利用者優先システム

この設計思想は大阪エキスポシティ(サッカー球場隣接)と類似しており、スポーツ施設隣接商業施設の標準的対応となっています。

エキスポシティはなぜ渋滞するのか?駐車場と建物構造の問題を徹底分析 - asklib

歩行者動線の立体分離

課題認識: イベント時の歩行者増加による車両左折時間の延長と渋滞発生

革新的解決策: 2階デッキによる歩車分離システム

具体的実装:

  • ドームとマークイズ間(店舗・立体駐車場含む)の立体接続
  • 南側の地下鉄唐人町駅への人流対応
  • よかトピア通り上空の2階デッキによる横断システム

この立体歩行者ネットワークにより、地上レベルでの歩車錯綜(歩行者が多くて左折出来ない現象)が根本的に解決されています。

開業時の緊急対応と課題

開業特別対応

開業初期の混雑に対して、以下の臨時対応が実施されました

臨時駐車場の確保 - 元こども病院跡地の活用

駐輪場対策 - 駐輪場不足に対する遊歩道の臨時転用

開業で明らかになった深刻な課題

事前対策にも関わらず、開業初期には以下の問題が発生しました

公共交通への深刻な影響

  • バス停への進入不能による道路上での乗降
  • 5分間バス停に入れない状況の頻発
  • 路線バス全体への遅延拡大

緊急車両の通行阻害 ※西側に九州医療センターという大病院が立地

  • 救急車の逆走を余儀なくされる事態
  • 生命に関わる緊急事態への対応遅延リスク

住宅街への影響拡大

  • 他県ナンバーを含む車両の住宅街流入
  • 子どもや高齢者の事故リスク増大
  • 生活道路の機能麻痺

自転車交通の予想外の混乱

駐輪場不足による違法駐輪問題 1,700台の駐輪場を設置したにも関わらず - 歩道の大量占拠 - 車椅子利用者の通行阻害 - 横断陸橋周辺での違法駐輪拡大

実証された効果的対策

駐車場待機列の圧倒的効果

前述の通り、駐車場待機列の創設により

  • 渋滞時間の劇的短縮: 1時間 → 10分程度
  • 公道への影響最小化: 敷地内での処理完結
  • 予測可能な待機時間: 利用者の利便性向上

待機列の有効性を定量的に証明する貴重なデータとなっています。

歩行者安全性の向上

立体歩行者ネットワークの効果

  • 歩車分離による交通事故リスクの大幅削減
  • イベント時の大量歩行者流動の円滑化
  • 車両交通への影響最小化

今後の展望 - さらなる改善への取り組み

継続課題への対応

ドーム球場でのイベント開催時の人流増加は依然として課題となっており、以下の改善策が検討されています

動く歩道構想

唐人町駅へ向かう店舗南東側の川沿い遊歩道について - 現状:徒歩による遊歩道 - 構想:動く歩道の設置 - 効果:さらなる歩行者利便性向上と交通負荷軽減

この構想は、公共交通利用促進による自動車交通の更なる削減を目指すものです。

唐人町駅ーみずほペイペイドームの動く歩道は「川の上」に 福岡市長が前向き検討|【西日本新聞me】

現在の状況

 GoogleMapを眺めていると、この地図の箇所が特に渋滞するようです

渋滞が起きるところ

まとめ - 大規模開発交通対策の新標準

主要成功要因

  1. 意図的な遠回りルートによる待機列確
  2. 立体歩行者ネットワーク**: 歩車分離による根本的解決

今後の発展可能性

動く歩道

動く歩道構想に代表されるように、この施設は今後も交通利便性向上に向けた取り組みを継続する予定です。特に、公共交通利用促進による持続可能な交通システムの構築は、都市部大規模開発のモデルケースとなる可能性があります。


施設基本情報

項目 内容
施設名 MARK IS福岡ももち
所在地 福岡県福岡市中央区地行浜2-2-1
運営会社 三菱地所
敷地面積 42,289㎡
延べ床面積 123,074㎡
賃貸面積 28,906㎡
店舗階数 5階
専門店数 163店舗
開業日 2018年11月21日
駐車台数 1,300台
駐輪台数 1,700台
最寄駅 福岡市地下鉄 唐人町駅(950m)
最寄りIC 福岡都市高速環状線 西公園ランプ(1,342m)

本記事の交通データは開業時点の情報に基づいています。最新の状況については施設公式サイトをご確認ください。

参考文献

SC JAPAN TODAY January and February 2021


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開業前分析イオンモール伊達(イオンモール福島北)の道路アクセスを徹底分析!交通渋滞を回避する裏ルートも提案

はじめに

福島県伊達市に建設中のイオンモール伊達(イオンモール福島北)について、道路アクセスの観点から詳しく分析してみました。2026年下期開業予定のこの大型商業施設、果たして交通渋滞は大丈夫なのでしょうか?


地図はこちら▶(外部リンク)


イオンモール伊達の基本情報

まずは基本的な施設情報から確認しましょう。

  • 駐車場台数: 3,650台
  • 開業予定日: 2026年下期
  • 賃貸面積: 6,200m²

この規模は、イオンモール須坂やイオンモール木更津と同程度の大きさです。

イオンモール公式情報はこちら

「イオンモール伊達」建築着工について | ニュース | イオンモール

立地の特徴:好立地だが交通の懸念も

高速道路アクセスは抜群

イオンモール伊達は再開発事業地内にあり、なんと国道115号線の伊達桑折インターチェンジの真横という絶好の立地です。

  • 伊達桑折ICから約1キロで桑折ジャンクションへ
  • 桑折JCから東北自動車道に直結
  • 反対方向なら相馬市まで高速料金無料でアクセス可能

この「相馬市まで高速料金無料」というのがポイントで、太平洋側からの集客が大幅に増加すると予想されます。

周辺道路の状況

周辺道路MAP

施設周辺の道路状況は以下の通りです:

東側:国道4号線

  • 片道2車線
  • 混雑度:0.9
  • 昼間旅行速度:23.6km/h

西側:県道353号線(拡幅前データ、イオンモール周辺は拡幅されているので改善されているとこのデータより予想)

  • 片道1車線
  • 混雑度:2.02
  • 昼間旅行速度:28.5km/h

南側:再開発事業の新設道路

  • 南側に国道と県道を結ぶ東西道路を新設
  • メインの出入口設置

北側:国道115号線

  • 高架構造

出入口の配置と交通動線

出入口の構成

イオンモールの出入口は計5か所に設置される予定です

南側(メイン出入口)

  • 3か所の出入口
  • うち1か所のみ右折入庫可能
  • その他は左折のみ

東側・西側

  • 各1か所ずつ
  • いずれも左折イン・左折アウトのみ

※そのほかに1箇所駐車場が計画されています。

交通渋滞の懸念:右折地獄の予感

伊達桑折ICからのルートに問題あり

ここからが本題です。伊達桑折ICからイオンモールに入るには、右折を2回する必要があります

  1. 1回目: ICから国道4号線への右折
  2. 2回目: 国道4号線から再開発道路への右折

この構造には大きな問題があります。右折レーンが1車線しかないため、特に休日や夕方の時間帯には深刻な渋滞が発生する可能性が高いのです。

渋滞悪化の要因

さらに懸念されるのが、前述した「相馬市への無料高速道路効果」です。これまで以上に伊達桑折ICの利用者が増加することが予想されるため、右折待ちの車両で大渋滞が発生する可能性があります。

交通渋滞回避の裏ルートを提案

オススメルートMAP

私が考える最適ルート

そこで、交通渋滞を回避する裏ルートを提案します

伊達桑折IC → 左折 → 一つ目の信号交差点を左折 → 県道353号線経由 → イオンモール左折入庫

このルートなら右折が一切不要で、スムーズにアクセスできるはずです。

なぜこのルートが有効か

  • 右折待ちのストレス完全回避
  • 信号待ちの時間短縮
  • 混雑する国道4号線を避けられる
  • 左折入庫で駐車場へスムーズアクセス

他施設との比較:なぜダイレクトアクセス道路を作らなかったのか

あみプレミアムアウトレットの事例

同様の立地条件にある茨城県あみプレミアムアウトレットと比較してみると興味深い違いがあります

あみプレミアムアウトレットはなぜ渋滞しないのか?交通インフラの隠れた成功事例を分析してみた - asklib

  • 駐車台数: 3,200台(イオンモール伊達より少ない)
  • アクセス構造: 当初は右折2回が必要だった
  • 改善策: ダイレクトアクセス道路(アンダーパス)を建設
  • 結果: 右折なしで直接入庫可能

イオンモール伊達の方が規模が大きいにも関わらず、なぜダイレクトアクセス道路やアンダーパス、高架橋などの根本的な解決策を採用しなかったのでしょうか。

伊達市の戦略的意図を考察

伊達市の中でのイオンモールの立ち位置

行政計画との適合性

このイオンモールは単なる商業施設ではありません。実は、伊達市の以下の上位計画・構想に沿った戦略的な事業として位置づけられています

これらの計画を見ると、単なる大型商業施設の誘致ではなく、地域全体の活性化を目指した総合的な取り組みであることがわかります。

市のプロモーション拠点

農産物直売所のパンフレット設置 地域の魅力を館内で積極的にアピール

市内各所でのイベント連携 市役所駐車場などで青空マーケット開催構想 イオンモール来訪者を市内各所に誘導

観光地との連携強化 霊山・千本桜・高子沼などの観光地とのセットルート提案 イオンモールを起点とした観光周遊の促進

行政の期待する数値目標

伊達市が期待している具体的な効果は以下の通りです

来場者数 年間来場者:1,500万人(1日約5万人)を想定

雇用創出効果 約3,000人の雇用創出を見込み

広域交流効果 相馬福島道路開通による広域交流・物流拡大効果への期待

これらの数値を見ると、確かに単体の商業施設としては破格の規模と影響力を持つことがわかります。

農業刺激策との関連

このイオンモールは単なる商業施設ではなく、農業刺激策の一環として建設されています。イオンモールに人を集め、そこから街の魅力を発信するモデルを目指しているとのこと。

もしかすると、ダイレクトアクセス道路を作ってしまうと、来訪者がイオンモールだけで完結してしまい、街の回遊性が失われることを懸念しているのかもしれません。

つまり、あえて少し不便なアクセスにすることで、来訪者に街中を通ってもらい、地域全体への経済効果を狙っている可能性があります。

イオン側の対応策を予想

交通渋滞イメージの払拭が重要

イオンは一般的に交通渋滞のイメージ払拭に力を入れています。そのため、開業時には以下のような対策を講じる可能性があります

  • 案内看板での迂回ルート推奨: 私が提案したIC左折ルートの案内
  • 時間帯別の入庫推奨: 混雑時間を避けた来店の呼びかけ
  • 公共交通機関の充実: シャトルバス等の運行
  • WEB予約システム: 駐車場の事前予約制度

特に、IC左折ルートについては積極的に案内する可能性が高いと考えています。

今後の注目ポイント

県道353号線の拡幅工事

現在混雑度2.02という深刻な状況にある県道353号線の拡幅工事の進捗も重要なポイントです。既に拡幅工事がほぼ完了していて開店までに車線を書く工事ぐらいです。

開業後の実際の交通状況

イオンモールは他の大規模小売店と比較しても渋滞対策に力を入れているので、おそらく混雑時に2回右折させないルートを案内すると思います。

まとめ:伊達市とイオンの挑戦

イオンモール伊達は確かに交通渋滞のリスクを抱えた施設だと思います。しかし、それは単なる設計ミスではなく、地域活性化という大きな目標のための戦略的な選択なのかもしれません。

交通の利便性地域の回遊性、この二つのバランスをどう取るか。伊達市とイオンの挑戦的な取り組みに注目です。

開業までどのような交通誘導策が展開されるのか、そして実際にどんな交通状況になるのか、引き続きウォッチしていきたいと思います。

イオンモールの担当者さん、フレーフレー!


この記事は2025年8月時点の情報に基づいています。最新の情報については公式サイトをご確認ください。

施設基本情報

項目 内容
施設名 【建設中】イオンモール伊達(イオンモール福島北)
都道府県 福岡県
運営会社 イオンリテール株式会社
敷地面積(m2) 169,000
延床面積(m2) 94,000
賃貸面積(m2) 62,000
店舗階数 3
駐車台数 3,650
最寄りIC 長町IC
ICからの距離 3,798
入口の数 6
駐車場の数 2

他の施設も分析してます。こちらも見てね!

交通アクセス分析ショッピングセンター・商業施設一覧 - asklib

ららぽーと府中(仮)の道路アクセスを勝手に予想してみた!

はじめに

ネットをウロチョロしてたら府中にららぽーとができるかも!っていう記事を見かけたので、道路アクセスを予想してみることにしました(勝手にw)

地図はこちら▶(外部リンク)


ららぽーと府中車線MAPおよび出入口予想

基本情報

とりあえず調べてみたところ

  • 1~3階が店舗
  • 4・5・屋上が駐車場で1600台ぐらいらしい

公式プレスリリース

三井不動産 | 「(仮称)府中市朝日町商業施設計画」について開発準備に着手

周辺道路の現状分析

北側:都道110号線

  • 片道1車線(右折レーン無)
  • すぐ西側に踏切有
  • 混雑度1.6
  • 昼間旅行速度19.1km/h

西側:朝日町通り

  • 片道1車線(右折レーン無)
  • 南側に1.15km程度で国道20号線にアクセス

東側:スタジアム通り

参考:国道20号線

  • 片道2車線(右折レーン有)
  • 混雑度0.98
  • 昼間旅行速度23.1km/h

交通流動予測

これを見ると事実上南側の国道20号線からのアクセスがメインルートになりそうですね。

駐車場出入り台数の計算

1600台の駐車場なら、混雑時に1時間あたり600台程度の出入りがあると考えられます。

600台ってどれぐらいのインパクトかといいますと、片道1車線で1時間700台程度処理可能です。

ってことは、2つの道路(朝日町通り+スタジアム通り)があるので単純に300台ずつが増えるんですね!

問題点の分析

国道20号線への集中

で、それが集まって国道20号線流入する(今でも渋滞するかどうかギリギリの混雑度0.98です)

んーーーん嫌な予感ですね。

さらに南側には味の素スタジアムまであります。イベント時は、、、、もう、、、

路線バスとの競合

でですね、なんとこの北側と西側と南側(両方の道路)に路線バスがキッチリ走ってるんです。

いや、ちょい無理ゲーじゃないですか。

迂回ルートの検討

北側ルート(都道110号線)の問題

ワンチャン北側の都道110号線に流す、、、、

いや、でもちょっと西側に行くと踏切がある。しかも右折レーン無、、、渋滞度1.6、がんばればもうちょい行けるけど下手したら全然動かなくなる、、

東側ルートに期待

いや、でも東側がある!こっちに行けば都道14号線という東京を東西に結ぶ道路にでれる。この道は片道2車線で右折レーンがある、、、

あっ、でも都道14号線まで1kmぐらいあって右折レーンがない!でもこっちに流すしかない、、、頑張れば1時間150台ぐらいはさばけるかな、、、、

希望の光:公共交通

希望の光は公共交通ですね。多摩駅が200mほど先にあるんです。

いや、これ使ってできる限り車での来店を控えるようにするしかないでしょ(勝手に言ってます)

妄想図面

あっ、図面には北側に出入口はさすがに無理だろう(踏切の関係でね)ということで、西東南側に左折イン、左折アウトで妄想の図面を引いてみました。

まとめ

ということで妄想してみました。

、、、、

妄想は楽しいですね!

  • 道路インフラの整備
  • 公共交通利用促進策
  • 交通誘導システムの構築

などが必要になりそうです。特に味の素スタジアムとのイベント重複時の対策は必須でしょうね。

道路交通の担当者さんフレーフレー!

施設基本情報

項目 内容
施設名 【建設中】ららぽーと府中
都道府県 東京都
運営会社 三井不動産グループ
敷地面積(m2) 40,000
延床面積(m2) 117,000
入口の数 3
駐車場の数 2

あみプレミアムアウトレットはなぜ渋滞しないのか?交通インフラの隠れた成功事例を分析してみた

はじめに - 渋滞情報が見つからない謎

茨城県稲敷郡阿見町にある「あみプレミアムアウトレット」。駐車場がなんと4000台もある大規模なアウトレットモールなのに、なぜか渋滞情報がまったく見つからない。


地図はこちら▶(外部リンク)


「そんなはずはない」と思い、図書館で調べてみると...あったあった!

週刊現代 51巻30号(2009年8月8日号)に、このアウトレットモールへの「抜け道案内」として桜土浦ICからの迂回ルートが掲載されていたのだ。

って、まて、そんなに混むのか(笑)

開業当初は大渋滞だったのに、今は渋滞情報すら見つからない。この変化には一体何があったのだろうか?

車線MAP

立地の絶妙さ - ICから250mの奇跡

あみプレミアムアウトレットの成功の秘密は、その立地にある。

この店舗は圏央道阿見東ICに隣接しており、ICから駐車場の出入口まで、わずか250mしかない。これがどれだけすごいことか。

圏央道の交通状況

  • 混雑度:1.25
  • 昼間旅行速度:76.2km/h

混雑度1.25というのは余裕を持って流れている状態で、昼間でも76km/h以上で走行できる順調な高速道路だ。

県道竜ヶ崎阿見線の状況

アウトレットとICを結ぶアクセス道路も優秀だ

  • 片側2車線
  • 混雑度:0.34(かなり余裕)
  • 昼間旅行速度:29.7km/h

混雑度0.34は極めて走行しやすい状態。市街地の幹線道路でこの数値は驚異的だ。

周辺環境の恩恵 - 田んぼに囲まれた立地

阿見東ICは都心部からは7km離れており、牛久阿見ICの方が都心に近い。つまり、山間部寄りのICという位置づけだ。

周辺は住宅密集地ではなく、どちらかというと田んぼが多い立地。既存の交通需要が少ないため、アウトレットの大量集客にも道路インフラが耐えられる環境が整っていた。

意外な受益者 - 圏央道が一番得をした説

このアウトレットモールができて、誰が一番得をしたか?

意外にも圏央道である(笑)

平成21年夏休みの圏央道交通データを見ると

  • 普段の通行量:5,000台
  • 夏休み期間:11,000台

なんと通行量が倍増!アウトレットが高速道路の交通量増加に大きく貢献したのだ。

店舗側も需要に応えるべく、普段の駐車場に加えて臨時駐車場を設置し、合計5,200台の駐車場を用意していたという。

バス交通も好調 - 地域交通の核として機能

荒川沖駅からの路線バス

令和3年の利用者数:52,805人

当初は直行バスとして途中のバス停を通過していたが、地元の要望により途中の数カ所のバス停に停車するようになった。

地域交通への貢献モデル

これが素晴らしいビジネスモデルだ:

  1. 基本料金はアウトレット利用者が負担
  2. 途中停車のコストはわずか
  3. 地域住民の利便性は飛躍的に向上

地域のためだけにバスを運行するには多額の税金が必要だが、アウトレット需要があることで採算が取れる。まさにwin-winの関係だ。

交通拠点としての活用 - 行政の戦略的視点

観光誘導の拠点化

阿見町の行政は、圏央道によるアウトレットへの集客を活用し、副次的に周辺観光地への誘導を行っている。

アウトレットが地域の核となる集客施設として機能し、そこから地域全体への経済効果を波及させる戦略だ。

バス交通網の効率化

一日複数本運行するバスの途中バス停で乗り降りできるのは、地域住民への利便性向上効果は絶大だ。

結論 - 交通インフラ成功事例の教訓

なぜあみプレミアムアウトレットは渋滞しないのか?

答えは明確だ

  1. 高速ICとほぼ一体化した立地(250m)
  2. 既存交通が少ない田園地帯
  3. 十分な道路容量(片側2車線、低混雑度)
  4. 圏央道の順調な交通流

4000台という大規模駐車場でも、これらの条件が揃うことで渋滞を発生させることなく機能している。

開業当初は週刊現代に「抜け道情報」が載るほどの大混雑だったが、インフラの整備と交通流の最適化により、今では模範的な交通処理を実現している。

アウトレットモールの道路需要喚起が地域に貢献したレアパターンとして、交通計画の教科書に載せてもいいレベルの成功事例ではないだろうか。

施設基本情報

項目 内容
施設名 あみプレミアム・アウトレット
都道府県 茨城県
運営会社 三菱地所
敷地面積(m2) 211,100
賃貸面積(m2) 30,600
店舗階数 1
専門店数 160
開業日 2009/7/9
駐車台数 4,000
駐車料金 無料
最寄りIC 阿見東IC
ICからの距離 857
入口の数 6
駐車場の数 2

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ららぽーと沼津の渋滞を攻略せよ!交通データで見る!

静岡県沼津市にオープンしたららぽーと沼津。国道1号線沿いという好立地ながら、休日になると決まって発生する大渋滞に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。


地図はこちら▶(外部リンク)


今回は、交通データを基に渋滞の根本原因を分析し、実際に使える迂回ルートや対策をご紹介します。これを読めば、もう渋滞でイライラすることはありません!

車線MAP

渋滞の根本原因:右折地獄の「東椎路東」交差点

なぜこんなに混むのか?

ららぽーと沼津の渋滞の最大の原因は、ずばり右折による渋滞です。

国道1号線を東側から来た車が、店舗前の「東椎路東」交差点で右折しようとする際に発生する渋滞が、周辺道路全体に波及しているのです。

この交差点の厄介な点は

  • 5差路という複雑な構造
  • 交通が一点に集中する立地
  • 右折レーンの不足

データで見る渋滞の実態

沼津市ららぽーと関係者の会議で公表された開業前後の比較データを見ると、その深刻さがよくわかります

  • 東椎路東交差点:約10km/hの速度低下
  • 西沢田榎田交差点:15km/h以上の速度低下

皮肉なことに、ららぽーと公式のアクセス案内では、最も渋滞している西沢田榎田交差点での右折を推奨しているのが現状です。

周辺道路の状況を把握しよう

ららぽーと沼津周辺の道路状況を整理すると

南側:国道1号線

  • 片道3車線
  • 混雑度:1.04
  • 昼間旅行速度:23.7km/h
  • 最も混雑している幹線道路

北側:三島富士線

  • 片道1車線
  • 混雑度:0.54
  • 昼間旅行速度:30.5km/h
  • 余裕があり、狙い目の道路

さらに北側:県道22号線

  • 片道1車線
  • 混雑度:1.56
  • 昼間旅行速度:20.0km/h
  • 既に飽和状態に近い

【実践編】渋滞回避の迂回ルート3選

1. 国道1号線東側から

早期右折作戦

基本戦略:渋滞交差点に到達する前に右折してしまう

具体的なルート

  1. 以下のいずれかの交差点で右折
    • 中沢田東交差点
    • 中沢田交差点
    • 西沢田交差点
  2. 県道22号線経由でららぽーと

メリット

  • 「東椎路東」「西沢田榎田」の渋滞交差点を完全回避
  • 比較的わかりやすいルート

裏側アプローチ作戦

基本戦略:一番混む交差点で右折せず、ひとつ先の交差点で右折

具体的なルート

  • 店の一つ先の「県自入口」交差点で右折
  • 店舗の西側から立体駐車場へ直接アクセス

メリット

  • 混雑する正面入口を回避

広域迂回作戦

基本戦略伊豆縦貫自動車道を活用した大回り

具体的なルート

  1. 伊豆縦貫自動車道から東名高速道路の側道を利用
  2. 愛鷹スマートIC近くを経由して
  3. 西側からららぽーとへアプローチ

メリット

デメリット

  • ルートが複雑

高速道路に課金

  • 愛鷹スマートICで降車
  • 西側からのアクセスで混雑エリアを迂回

 国道1号線西側から

  • 店の一つ手前の「県自入口」交差点で左折
  • 店舗の西側から立体駐車場へ直接アクセス

 高速道路から

  • 愛鷹スマートICで降車
  • 西側からのアクセスで混雑エリアを迂回

運営側への提言:抜本的渋滞対策

現在の問題点

  • 公式アクセス案内が最混雑ルートを推奨
  • 入庫・出庫車両が同じ交差点に集中

改善提案

1. アクセス案内の見直し

  • 西沢田榎田交差点での右折推奨を中止
  • より手前での右折ルートを積極的に案内

2. 出庫ルートの分散

  • 混雑時は出庫車両を北側の三島富士線・県道22号線へ誘導
  • 「東椎路東」交差点への車両集中を緩和

期待される効果

  • 「東椎路東」交差点の負荷軽減
  • 右折車両の待機時間短縮
  • 周辺道路全体の流れ改善

まとめ:賢く使えばストレスフリー

ららぽーと沼津の渋滞は、典型的な「右折渋滞」が原因でした。しかし、事前に迂回ルートを把握しておけば、渋滞に巻き込まれることなく快適にショッピングを楽しむことができます。

今日から実践できるポイント: 1. 早期右折を心がける(中沢田東・中沢田・西沢田のいずれかで右折) 2. 北側ルート(三島富士線)を積極活用 3. 高速道路利用時は愛鷹スマートICを選択

施設基本情報

項目 内容
施設名 ららぽーと沼津
都道府県 静岡県
運営会社 三井不動産グループ
敷地面積(m2) 112,000
延床面積(m2) 165,000
賃貸面積(m2) 64,000
専門店数 220
開業日 2019/10
駐車台数 3,600
最寄り高速 東名高速道路
最寄りIC 沼津IC
ICからの距離 5,497
入口の数 4
駐車場の数 2
駐車場状況リアルタイムURL リンク

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