先日お伝えした通り、本日26日(土)、CAFFE SOLARE(カフェソラーレ)LinuxCafe秋葉原にてWindows 7 Mania事務局主催の自作PCユーザー向けイベント「自作の祭典2011」が開催された。トークセッションではインテルの“神様”こと天野氏よる同社のSATA3.0対応SSDの紹介や、日本マイクロソフトの溝口氏によるInternet Explorer 9 RC版の解説が行なわれた。
また、「自作PC速組みバトル」や、DOS/V POWER REPORT主催「Windows 7&IE9杯 自作PCの祭典2010」のグランプリPCを会場投票で決定するなど、ユーザー参加イベントも用意され、多くの来場者が会場に足を運んでいた。
IntelのSATA3(6Gbps)対応SSDがいよいよ登場
天野氏のトークセッションでは、冒頭でIntel6シリーズチップセットの問題について説明があった。新リビジョンとなるB3チップの準備は順調に進んでいるようで、3月から順次出荷、4月には完全に市場に行き渡ることが発表されている。
次に、インテル製SSDの新製品について解説。その中で同氏は、今後のラインナップはハイエンド向けの700番台、ミドルレンジ向けの500番台、コストパフォーマンス重視の300番台の3ラインナップへ集約されると語った。
また、SATA3.0に対応したミドルレンジ向けの「Intel SSD 510」シリーズが間もなく発売が開始されると予告。本製品は特にシーケンシャルアクセスを重視した製品で250GBと120GBの2モデルが用意されるという。価格についての明言は避けたものの、250GBモデルで6万円以下、120GBモデルで3万円以下になるとのことだ。
Intel初のSATA3.0対応SSD「Intel SSD 510シリーズ」。シーケンシャルアクセスを重視した製品で、その第1弾として250GBと120GBの2モデルが用意されている。Intel 6シリーズとのバリデーション(適合検査)もされており、相性は抜群だという
さらなる進化を遂げたIE9のRC版
日本マイクロソフトのコンシューマーWindows本部シニアプロダクトマネージャー溝口氏によるトークセッションでは、2月10日に公開されたInternet Explorer 9 RC版についての説明があった。RC版ではベータ版からJavaScriptエンジンの更なる向上に加えて、新機能追加や消費電力の改善、ユーザーのフィードバックによるUIの改良などが行なわれているという。
IE9 RC版で追加された省電力機能。ACアダプタ時は4ms毎(写真左)だった画面描画をバッテリー駆動時は16ms~17ms(写真右)まで下げることでCPUへの負荷を減らし、バッテリー駆動時間が伸びるという
のべ125名が参加したPC速組みバトル「自作の達人」
今回初の試みとして行なわれたPC速組みバトル「自作の達人」には、述べ125名が参加。午前に行なわれた予選では、CPU取り付けから電源配線まで33秒台という猛者も登場し会場を沸かせた。
予選タイム1位のヽ(・3・)ノ氏と2位のサンボ氏による決勝ラウンドは、予算10万円を目標に会場に用意されたパーツを自由に選択して組み立て。4人の審査員が組み込みテクニック、パーツ選択のコンセプト、コストパフォーマンスを審査し、勝者を決定するというルールで行なわれた。
優勝は、CPUに「Core i7-2500K」、マザーにASUSTek 「P8P67」を選択したヽ(・3・)ノ氏(写真左)に決定。1時間半と短い時間ながら配線にまで気を配った素晴らしい組み立てだった。サンボ氏(写真右)は、途中でメモリトラブルで起動しないなど不運な面もあり、惜しくも2位。こちらはCPUに「Core i7-950」、マザーにASUSTek「P5X58D-E」、トリプルチャネルのメモリ構成など、X58系のハイエンドパーツで構成した