[go: up one dir, main page]

2025-09-10

つわりを通じて介護の大変さを実感した

妻が妊娠した。

それ自体は大変うれしく、喜ばしいことだ。

そう、その通りなのだが、やはりいざ夫という立場でそれに遭遇すると、予想以上に大変なことが多い。

まず現在の状況で言うと絶賛つわり真っ最中妊娠周期あたりで、初期的な流産リスクもまだまだ高く、慎重な行動が求められる時期だ。

よく言われることだが、つわりは人によって千差万別である

おそらく女性生理と似たようなものだと思っていて、軽い人もいればめちゃくちゃ重い人もいる。

一般的つわりは、妊娠8週〜12週までの間に訪れ、特に9週目あたりをピークとし、12〜16週くらいには落ち着くものとされている。

そして16週からは安定期(つわりが落ち着き、流産リスクが低くなる)に入るというのが教科書的な知識だ。

つわりの期間は恒常的な吐き気と共にだるさ、眠さ、そしてかなり匂いに敏感になるとされ、日常的な生活を送るのが困難になる人が多い。

当方の妻も見事にそのパターンに該当し、つわりの期間は仕事にも行けず、完全に寝たきり生活となっている。

なので最近は完全に介護のような生活を送っている。

何が大変かというと、食べられるものの少なさと、タイミングシビアである

ただでさえ妊娠したことによって今まで当たり前のように飲み食いできたものNG or 非推奨となるだけでなく(お酒生物カフェインを含むものなど)、

つわりの期間中は食べられるものが人によってまちまちである

よく聞く話で、何故かマックポテトだけは食べれたという妊婦さんの話をしばしば目にする。

あとよく酸っぱいものレモンや酸味の強いフルーツ)も妊婦さんが食べたくなるものとして漫画などにも描かれているシーンが多いと思う。

その他、何故かジャンキー系の食べ物なら食べれたりすることが多いようであるマックケンタ吉野家松屋などなど)。

また、食べられるタイミングシビアである

基本はあまり食欲がない状態が続くのだが、「今なら〇〇なら食べれる!」というタイミングがあるらしく、そのタイミングを逃すと吐き気気持ち悪さがのほうが買ってしまい食べれなくなってしまうようである

そして食べれない状態が続くと体の栄養状態も悪くなり、さらに体の状態が悪くなり、病院に行って点滴などで栄養補給をしなくてはならなくなる。

したがって、最近の私の生活はこうだ。

まず私が朝起きて自宅で朝の仕事をする。

昼前くらいに妻が起きるのだが、気持ち悪い状態であることは変わりないのであまり目覚めは良くない。

ただそれでもお腹は減るので、突然「〇〇が食べたい」と言いだす。

ちょっと前は「いまの作業が一段落したら買いにいくね」と言って対応してたのだが、それで食べれるタイミングを逃し、結局食べれなくなってしまった日が続き、病院送りになってしまたことがあった。

なので今は食べたいと言われたモノを大人しく仕事を中断し、即座に買い物に行くようにしてる。

言われるものは確かに様々で、最初はごく一部のフルーツヨーグルトウィダーインゼリージュースアイスくらいだったのだが、だんだんマックポテトナゲットケンタッキー、カレー牛丼サンドイッチタイ料理などと、固形物を食べれるようになってきてはいる。

なので寝たきりの人がいつどのタイミングで何をリクエストしてくるか全くわからない中での仕事をする生活を送っており、仕事先にもだいぶ迷惑をかけている状況だ。

(妻が妊娠していることは職場には共有済みなので理解はしてくれてる。ありがたいことだ。)

そしてこのつわりの期間を通じて、いわゆる介護というものの大変さを実感している。

つわりの期間は意外と長いので1ヶ月〜1ヶ月半、人によっては2、3ヶ月とかずっと続くという人もいるのだが、当方の妻は今はほぼほぼ寝たきり状態で、外にもほとんど出れていない。

大人風邪インフルとかなら高々1週間程度の看病で収まると思うが、つわりとなると期間も長いので、気持ち的にはいつ終わるかわからない介護生活のようなものだと実感した。

ただ言うてつわり、というか妊娠はいつかは終わる。またその先には子ども誕生という明るい未来のある話なので頑張れる要素は沢山ある。

ただふと想像してしまう。これが未来のない話、たとえば快方に向かう可能性が低い病気などの介護だったとしたら。。。

幸いにして私の両親はまだ健在だし、どうやら生きているうちに孫の顔が見せてあげられそうなのだが、いつかは親も死ぬ

もう高齢なのでいつ要介護状態になってもおかしくない年齢でもある。

なのでついつい考えてしまう。親がそうなってしまったらと。。。

いつ終わりがくるかもわからない、日に日に悪くなっていく人を眼の前に、なるべく言われる希望は叶えてあげたいとなりその対応に明け暮れる日々。。。

それを想像すると気が滅入るのもわかる。。。

自分はもちろん幸せなほうだし、1ヶ月程度のつわり対応でこんなこと思うのもどうかと思うが、なんとなくいま感じたことを文章に残しておきたいと思ったので、ひとまずここに駄文を置いておこうと思う。

そんな私は明日も真っ昼間から仕事をさぼってチャリを爆走させながら、できたてのマックポテトケンタッキーを求めて、東京の街なかを爆走するのである

おやすみ

最後まで読んでくれてありがとう

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん