コロナ禍での部屋探し中に、内見に行った部屋で小指の爪サイズの黒い蜘蛛を発見した。
引っ越し日の夜にも見かけたので、「先住民」として共存していくことにした。他の虫も食べてくれるはずだと期待して。
それから数カ月間、付かず離れずの距離感で2人暮らしをした。人との付き合いも少ない時期だったし、頼もしかったね。「またいるじゃん」「今日は出窓で日にあたってるじゃん」みたいな。
でも、ある日起床した時に布団を蹴っ飛ばしたら床にいた蜘蛛の上に塊で着地し、それ以来目撃しなくなった。
あれからずっと、家にいる蜘蛛は殺さず逃さず、共存するようにしている。益虫としての働きにも期待して。
今住んでいる部屋にも一匹いる。同棲中の彼女は虫が嫌いで嫌がっていたけど、「他の虫を見なくなるかもよ」と説得したら受け入れてくれて、今では「またいるじゃん」と笑うようになった。
ワイは部屋に蜘蛛の友だちいるのうっかり忘れて蚊がいなくなるスプレーとゴキブリがいなくなるスプレーのタブル噴射して友だちもいなくなったやで。
悲しい